知らない場所ってワクワクするよね
みんなは知らない場所って好き?
俺も男だからさ、知らない場所へ行って知らない食べ物を食べたり知らない景色を見たりしたいんだよ。
でもさ、家の近くは小さい頃に探険し尽くしたから、もう徒歩で行ける場所に知らない場所ないのよ。
で、今目の前にある建物、いつの間にかできてたんだけどさ、知らない場所じゃね?
これは入るしかないっしょ!
意気揚々と中に突撃した...んだけど...
なかは外と比べてこじんまりとした受付があるだけの狭めの一部屋しかない。
今までにないレベルで気持ちを沈ませていると、受付の人 ー受付嬢っていうのかな?ー が話しかけてくれた。
「いらっしゃいませ。ダンジョン<ルアト>へようこそ。4名様でお間違いないでしょうか。」
「え?あ、えっと...はい。」
「では、無料プランと有料プランどちらになりますでしょうか。」
「えっと、無料プランで。」
「わかりました。では、このカードに血を一滴垂らしてください。」
渡された白黒のカードに、もう一つ渡された針で、血を垂らす。
本音を言うと少しだけ怖かった。
血を垂らすと、カードに色が広がり、文字が現れる。
俺だけ細かいところが違う。
例えば色。周りの奴らは白色なのに、おれだけ鉄色だ。
次に入場記録。俺だけ2になっている。
ほかにも違うところがあるが今はいい。
「なんでだ?」
「あら。2回目の方がおりましたか。今は特に何もありませんので、気にせずお進みください。」
進む?俺が訝しんでいると、突然一部の壁が歪み、奥に空間ができた。
つまり、知らない場所ができた!
「行くぜお前ら!」
俺らの冒険は、始まったばかりだ。




