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歌の葉  作者: 黒茜
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君に歌

 始まったね

 ここからは止まれないよ

 動き出したね

 もはや止める術はないよ

 ほら未来が手を広げてまっているぞ


 始まりはいつもあやふやだ

 右も左も分からない

 前も後ろも分からない

 だからほら近くにある手を握ってみよう

 暖かくて安心できて君をきっと優しく導いてくれる


 震える手に力を入れて

 力の入らない足を震わせて

 壁に手をついて近くの手に助けてもらって

 ようやく立ち上がれた君の前には

 満面の笑みと柔らかい抱擁


 どうだろうかここらで一度遠出をしてみないかい

 優しい手を離すのは勇気がいるけれど

 きっと大丈夫さ後ろから慈愛の目が追いかけてくるから 

 ほら一歩でいいんだ

 そうすれば誰かの一歩と重なるから


 だあれと首をかしげて

 少しだけ怖くなっちゃって

 後ろに一歩戻ろうかと思ったら

 もう一歩踏み込む誰かが手を差し出している

 さあどうする

 そうさそれでいいんだよ


 さてさて君にも恋の季節が巡ってきた

 楽しいかもしれないよ

 悲しいかもしれないよ

 笑って泣いて何だかぐちゃぐちゃで

 誰かの気持ちが分からなくなって

 どうしようか? どうしようね


 え? いやいやだめさ

 悩む事が恥ずかしいのかい

 それとも苦しむ事が辛いのかい

 でもだめなんだ

 悩もうよ苦しもうよ

 そしたら君は君を知れる


 終わりはいつも有耶無耶だ

 段々霞がかかってかる

 徐々に霧が立ち込めてくる

 もうあまり怖くないだろう

 もうそんなに恐ろしくはないだろう


 君は一生懸命だったね

 君は本当に精いっぱいだったね

 楽しかったかい? 分からないか

 そうだねもう届いていないのかな

 しょうがないかそれじゃあ

 ん? ふふそうかいありがとう


 さようなら楽しかったよ

 さようなら嬉しかったよ

 さようなら僕も大好きだったよ

 ごちそうさま またね

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