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留年になったので異世界生活することにしました  作者: 萌えがみ
第6章 うさぎさんと、あたおかな挑戦者達

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49話 うさぎさん、おつかいを頼む その2

【雑用係ってこういうことをいうのかしら?】


 ったく愛理め。


 せっかくもらったマンガという物を読んでいたのに、なんで邪魔するのよ。


 それは、いつも私が他のみんなの足を引っ張っている自覚はあるけどさ、これでも少しは役に立とうと

頑張っている方なのよ?


 なのに愛理と来たら。


 知りもしないで買い物に向かわせるなんて、今度覚えておきなさいよ。


 街中に行く最中。


 シホに手渡された布袋の中身を見る。


「これが、買い物リストというやつかしら」


 薄い紙切れを手に持つ。


 その紙に書かれてあったのは、案の定食材リストだった。


 私のいた、時代にはこういうのなかったんだけど……ちょっとちんぷんかんぷん。


 ええと。


 ここに書いてある物を買いに行けばいいのね。


 肉、野菜、調味料など、ラインナップはたくさん書いてあった。


 そして小遣いとして愛理から手渡されたのは。


 サッサ。


 布袋からなにやらジャリジャリとした金属の音が。


「さて……いくら……あるのかし…………ら? って」


 小遣い用の硬貨が出てくる。


 しかし中からは金貨3枚程度だけだった。


「ちぇ。愛理のケチ」


 お金は大好きだけど、私はこういうケチなところの愛理が嫌い。


 友達として、仲間面からすれば嫌いじゃないんだけど。


 もう少し、お金を沢山くれればいいのになと少々欲張る。


 ……いつも死に行く私が言えた筋じゃないけど。


「とりあえず、2人に言われた通り美味しい食材を買いに行こうかしら」


 文句を色々と垂れたいところだけど、それは後回しとして街へと赴き買い物に向かうのだった。



☾ ☾ ☾



【目的を忘れ無駄遣いをしちゃだめよね?】


 喧噪渦巻く街の通り。


 食料が売られている店へと赴き、売られている物を凝視していた。


「……た、高い」


 現在私の予算は金貨3枚。


 して。


 鼻先にある、巨大ないかにもステーキにして焼くと美味しそうな肉はというと。


「金貨100枚。……そんな高いわね。 あのおじさん」


 仕方なかったので、店主さんに頼み事を言う。


「あいよ! お嬢ちゃんなんかようかね」


 質素な布服に、ねじりはちまきを巻いた男が私の元へとやってくる。


 腕を組むその様子から非常に自信ありげだけど。


「このお肉より、安いお肉はなくて?」


 肉を指さすと。


「すまん、それしか今在庫ねえんだ。肉欲しいのかい? ……悪いけど他渡ってくれないか」


 ついてないわね私。


 他の使えそうな野菜などは買えそうだけど、問題は肉。


 とびっきりのを頼むとか言ってたから、丁度いいものを選ばなければいけない。


 でも資金的にきつい。


 ……私の持つお金は…………あ。


 部屋に置いてきちゃった。


 あの袋には、10枚ほど入っていたはず…………ってどの道買えないわ。


「深刻そうな顔してどうしたんだい?」


「いえいえなんでもないの。今日ちょっと寝不足気味でね」


 変な言い訳を。


 全然眠くないし、ちゃんと昨日は眠れたから……うわぁ店主がめっちゃ気にかけているけど。


「いやいや大丈夫よ、そんなに酷くはないから」


「そ、そうかい。まあ気をつけてな」


「じゃあおじさん。また後でくるから一旦ここで失礼するわ」


 手を振ってその場を後にした。


 ……その場のノリで後回ししちゃったけど大丈夫かしら。


 もしも他の冒険者に取られでもしたら。


 やばい。


 非常にやばい。


 また愛理になんか色々言われそう。


 く……ならどうしろと。


 慮りながら数々の店が建ち並ぶ、街の通りを歩く。


 何かいい話でもないかと辺りを見渡していると。


「? あれは」


 ある張り紙を壁際にて発見。


 その紙を見て私はにやりと微笑み。


「ほほーん。これはいいわね。賭(・)け(・)にはなるけど愛理なら絶対許してくれるはず」


 紙が示すその場所へとてくてくと進む。



☾ ☾ ☾



「あぁもう……なんで当たらないのよ!」


 建物の中に入るとそこは奇妙な光る台がわんさかある場所だった。


 周りからジャリジャリとお金が出る音が。


 欲しいめっちゃ欲しいんだけど。


 あれだけたくさんあれば、きっとどんな高い物も買えるはず。


 そしたら愛理を見返す事ができる。


 たどり着いた先は、街一番の有名場所カジノだった。


 たくさん儲けることができるらしいので、試しにこのスロットをやっているんだけど…………全く当たらない。


 何回か台を思いっきり叩いたけど、とてもそれはむかつく品物だった。


 まさか現代にこんな悍ましい機械があったとは……侮れないわね現代。


 スロットが回転し、


 今7が2つ揃い。


 お。


 これなら行ける。


 揃え揃えと目力入れながらその画面を熟視。


 その最後の回転ロールが止まり…………。


 7で止まった。


 のではなく。


「はあああああああ!!? うっそでしょ! 明らかに今7に来てたわよ!! なのに妙にづれて7じゃないところに止まるなんてふざけないでちょーだい! こうなったら………………って」


 予想外の展開に叫喚の声を張り上げた。


 丁度もうちょっとで7のところに止まりそうだったんだけどなんで。


 なに、機械に嫌われているの私。


 ステータスのこともそうだけど、運も相当ないんじゃ。


 ……漸次自分の運命が恨めしく思えてきた。


 そういえば重大なことを忘れているような。


 なんだっけ?


 買い物するまでは覚えているんだけど………………。


 袋の中を見て、それをようやく思い出し。


「あ」


 金貨は全部溶けていた。


 ここに訪れてから数分足らずで全て溶かしてしまった。


 それで得られた物はあるかというと全くない。


 そう全て死に金になってしまったのだ。


「ど、どうしよう」


 とりあえず、外に出てそれから一旦家へと帰ることにした。


 多分大丈夫。愛理だからまた渡してくれるはず!


 胸を張って愛理の待つ家へと私は帰るのだった。

少々短いですがこんばんは。

昨日暑すぎたせいで中々寝られず今日は少し本調子ではない主です。

ミヤリーあんなことやっていますが、よい子のみなさんはやってはいけませんよ。

案の定はい、ギャンブルの沼にはまってしまった彼女です。

これから帰り、愛理にそのことを伝えに行くのですがさて彼女は許してくれるでしょうか。

明日この話にて、更新する予定ですので、もしよろしければ是非。

明日から本気を出す的なあれです。

ではみなさん今週もお疲れ様でした。

来週もまた書いていくのでそちらの方よろしくです。

ではでは。

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