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留年になったので異世界生活することにしました  作者: 萌えがみ
第6章 うさぎさんと、あたおかな挑戦者達

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48話 うさぎさん、おつかいを頼む その1

【自分をイケメンって言うアホは大体ナルシスト説】


 数日後。

 また変なやつが今度は私の家にやってきた。


「ふぁ!?」


 数日前までの事柄を水に流そうと、支度をし仲間一同に外に出ようとする。

 しかし扉を開けると外にヤツはいた。

 この前見たタイプの顔と体型及び体色と。嫌々そうに私はそいつを見つめる。……はあ勘弁してくれと。


「愛理いいいいいいいい! このナイスちょいイケメンな俺と遊ばないかい?」


 リーゼント状の髪を生やしたナメップ星人が1人。


「俺の名前はイメクルア! ナメップ星一番のイケメンさ」


 髪を撫でながらこちらに眩しい眼光を放ってくる、ナルシストナメップ星人イメクルア。

 うげぇ。

 めっちゃキモイ。

 想像を絶するほどの気持ち悪さが非常に目立つ。


 なに、そんなことやってかっこいいとか思ってんの?

 揃いにも揃ってこの種族やっぱばっかじゃねーの!?

 耳打ちでシホさんが。


「どうします? またなんかとんでもない戦いに巻き込まれそうですけど」

「……むむむ」


 正直言おう。

 めんどくさい。

 これあと何回続くとか、読者と作者呆れてきているんじゃないかと正直思う。


 現に私達がそうであるように。

 同意を求める頼む。というメタ発言はさておき、即座に終わらせる達人RTAのごとし私は彼の前に立つ。


「ちょっと愛理さん!? ……だいじょうぶかなああれ」


 過保護に心配そうにするが、だが私は振り向かない。


「大丈夫よシホ、愛理ならちゃっちゃと片付けてくれるわよ……あれ剣が1本ない。……ごめん部屋から取ってくるわ」


 と忘れ物をしたミヤリーは、てくてくと我が屋敷へと戻っていく。

 学校に持って行く物の忘れ物をした学生かっつーの。

 出るとき確認しろよ……ったく。

 まあ気づかなかった私が………………って今はそんなことは二の次だろ。


「おっと愛理! 俺に一目惚れしてくれたのかい? 俺と結婚してくれれば侵略を諦めてやってあげられなくもない。…………ってどうしたのかな? そんな深刻そうな顔をして……顔を上げてくれ……ね、ね?」


 私は俯いた顔を上げる。

 力の入った拳を通称、ナルシストナメップ星人に向けて。

 もう限界だねしばく。


「あぁ……一目惚れもなにも……」

「へ?」


 鳩が豆鉄砲食らったかのような顔をし彼は膠着。

 怖がりを見せる表情でぷるぷると震え出す。

 そして私は遠慮せず、拳をナメップ星人に向かって飛ばす。


「「きめええええんだよおおおおこのナルシストがああああああああああ!!」」

「ぐがああああああああああああああ!」


 早朝の空に煌めく星が1つ輝いた。



☾ ☾ ☾



【お使いイベントは毎度恒例行事じゃね?】


 そんなこんなで、軽い朝練を終え軽いクエストも完了。

 今は、家に帰り、私達はリビングで退屈そうにくつろいでいる。

 はい、そこニートとか言わない。


 朝のこともそうだけど、もう体がくたくた。

 もう動けません愛理さんは。

 私は家にあるソファに座っているけど、他のみんなは部屋でまとまりがなく。

 街の景色を一望する我が相棒、テーブルでなにやら魔術の書を読む天才魔法使い、……ミヤリーはというと。


「わーはっははは!! なにこれ! ちょー受ける!!」


 あれ、ミヤリーってあんなきゃらだったっけ?

 最初会った頃は、まだ大人しげなイメージだったけど、今はなんというかどこでもいそうなクソガキみたいな感じなんだけど…………つうか少しは動けよ。

 クエストの時もまた傍観者モードになっていたし、いつもコイツはチキンと化している。


 本当に。

 昔、伝説の勇者パーティに入っていた人間かよそれでも。

 ミヤリーは今、私が能力で作ったギャグ漫画を見ながら大爆笑している。

 昨日、私の記憶にある大好きなギャグ漫画を思い浮かべて作った品物なのだが、1日で読み終えてしまった。


 仕方なしにミヤリーが、興味深そうにこちらをちらちら見ていたのであげたのだが彼女には結構受けたらしい。

 さっきから同じ本を何周も見ているのだが、そんなに何度も見て面白いものなの? いや単にミヤリーがアホなだけか。


 本の文字も能力を使って異世界語に翻訳しているのだが……これはやらない方がよかったのでは。

 これではミヤリーが二次元オタになるのも時間の問題。なにか彼女にやらせたいのだが……さてどうするか。


「あ、そういえば愛理さん?」

「ん? どったの?」

「今日夕飯のおかず買うって言ってましたよね? ……ギルドで昼食取った後、すぐ帰っちゃいましたけど忘れてました?」


 しまった。

 すっかり忘れていたよ。

 今日はみんなで美味しいもの一杯食べようと自ら提案したのだが、ぐっ痛いところつかれたな。


「あ、なんか忘れていたって顔していますね。……行きましょうか」


 まじまじとこっちみんな。

 目を細めるその様子がまた、なんか企んでいそうな感じだけど。

 やめてくれ今疲れているから!

 すると彼女は私の方に近づいて、強引に私の座るソファを片手で持ち上げる。


「ちょっちょっと!!」


 あの? このソファ大体5キロくらいはあると思うんですが、それを余裕で持ち上げるシホさんってやはりスペックが高すぎる。


「お、落ちる! そ、それにさ……い、今疲れているから……だから頼むよ!」

「そうでしたか。……これは失礼」


 どすん。

 超重心のソファをそのまま手放す。

 辺りがやや揺れた気がするが、気のせいか。


 し、死ぬかと思った。


☾☾☾


【引きこもりも時々外出させるべきだろ】


「では、愛理さん誰が買い物しに行くんですか?」

「そうだね。……ええと」


……そうだ。

 一番行かせるべきヤツがいるじゃないか。

 スーちゃんは勉強中だから邪魔できないし、彼女しかいない。


「おい、ミヤリーちょっといい?」

「何よ? 愛理今すっごいいいところなんだけど……」


 手探りして彼女をこちらへと呼び。


「はい」

「へ? なにこの大金? …………ま、まさかあなた」


 隣からにこにこしながら大きな革袋を渡すシホさん。


「お願いしますミヤリーさん 晩ご飯のおかず買ってきて下さいね。……私は愛理さんの看病で忙しいので行けません」


 え、何もそこまで悪くないよシホさん!?? まさか私シホさんのヤンデレルート入っちゃった?

 まあそんなことはさておき。


「見ての通り疲れてるの。スーちゃんも勉強中だから声かけづらいし頼めるのあなたしかいないの」

「袋の中に、買い物リストが書いてあるので、よろしくですよ」


 なんて気前がいいこと。

 すると、諦めがついたミヤリーは口笛を吹き出し。


「わ、分かったわよ……やればいいんでしょやれば。…………ちゃんと買ってくるから待ってなさい」


 みなさん聞きました? ちゃんと買ってくると言ってきたよこの子は。

 半信半疑な気持ちはさておき、これはこれで買ってくる物が楽しみだね。


「それじゃ頼むよミヤリー。とびっきりの食材頼むよ頼むよ~」


 そう一言告げ、ミヤリーを初めてのお使いに向かわせる私なのだった。

 しかし私は知らなかった。

 彼女があんなことやらかすなんて。


 ん?

 それはどういうことかって?

 詳細は次回教えてあげるから。なんでも次回はミヤリー視点で話が進むんだとか。

 そんな私は、今晩の夕食を楽しみにしつつミヤリーの帰りを3人で待つのであった。

 外出するミヤリーに一言挨拶して。


「いってら~」

深夜上げですこんばんは。

今回から少し工夫して場面切り替えでセパレーターを使ってみたのですがいかがでしょうか。

うさぎっぽいこれだ! っていう記号文字が中々決まらず戸惑っていましたが、うさぎと言ったら月だという発想で三日月の文字を起用しました。(決めるまで時間がかかったというのはここだけの話)

本当は満月か人参を使いたかったのですが本文に弾かれてしまいました南無三。

次回はミヤリー視点で話が進むので楽しみに待ってくれると嬉しいです(また死にそうな予感)

ではみなさん今日もありがとうございました。それではまた明日ではでは。

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