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留年になったので異世界生活することにしました  作者: 萌えがみ
第5章 うさぎさん達、力を付けに行きます!
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33話 うさぎさん達、お使いイベントを頼まれる その2

【やるときはやろうそれが真剣勝負ってもんだ】


 ゴリマッチョ君と対峙する、私とミヤリー。

 シホさんは後ろでスーちゃんに上半身を起こされながら、おにぎりを食べている。


 なるべく彼女が早く戦線復帰することが先決なのだが、時間稼ぎになりだろうか。


 振り下ろされる棍棒。

 超振動の伝わるその攻撃は森の大地をも揺らした。

 避けるだけで十分に体力を使いそうなその破壊力は、ゴリマッチョ君の攻撃で目を思わず丸くした。


「馬鹿力ってやばくね」

「のんきに感想なんか言っていないでさ攻撃しかけるわよ」


 どうでもいいのだが、妙に相手にしている敵、ゴリマッチョ君の名前に腹を抱える自分がここにいる。口には出さないものの、なんだよだからゴリマッチョ君って名前は。

 そのクソダサいネーミングは、どこから浮かび上がったのかと問いたいものだが……いやもっとマシなネーミングはなかったのか。


「ふん、デカいだけの脳筋野郎が」


 強烈な攻撃を瞬間的に避けて、攻撃のタイミングを見計らう。

 近くに立つ木を踏み台とし、場所を変えながら相手の隙を見つけようとするが、一発ごとの広範囲攻撃は私たちに考える時間さえ与えない。


……隣から口うるさく次の攻撃の準備をするようにと、ミヤリーが言ってくるがオカンかよあなたは。……学校の宿題早く済ませなちゃいなさい的なあれか?


 先ほどの負傷のせいで、ゴリマッチョ君の動きは先ほどより少々疎い。

 だが力は健在で一振りするだけで森の木々と大地が激しく揺れ、振り下ろされた部分には巨大なクレーターができるのだ。


「って危ないわね! 私の攻撃を……ぬわぁ!」


 不覚にもミヤリーは攻撃をくらい、何本かの木をなぎ倒しながら突き飛ばされた。

 瀕死のダメージ量にもかかわらず、立ち上がるが。


「ふつーだったら即死量だと思うけど、私には効か……愛理油断してヘマするんじゃないわよ」

「わかってるよ、ひとまず隙でも見つけて……またくるぞ!」


「「ウゴオオオオオオオオオオ‼︎」」


 素の攻撃でこの破壊力とは、もはやそれは核兵器レベルだった。

 2本の長剣を巧みに手際よく操るミヤリーは、果敢にもゴリマッチョ君目がけ双撃をしかける。巨大な棍棒に押されながらもミヤリーは地を引きずりながらもその場で持ちこたえた。


「こんんんのぉ! デカいくせしてなまいきよ!」


 体毛が厚いせいか、刃物で身に傷をつけようとしても傷痕すら残らない。


 背後から叩き込むように地を蹴って攻撃し。


「ラビットパンチ」


 吹っ飛びもしない。

 数ミリぐらい体を引きずれた程度。


 いやマジか。一発撃って跪かせようと、考えていたが少々詰めが甘かったようで。

 ミヤリーは私の方に下がると振り返り。


「た、助かったわ。危うく殴り頃されるところだったわ……あぁ死なないから問題ないか」

「だとしても体もげとかするなよ。これG指定されていないから」

「ジーしていがなんのことかはわからないけれど、このミヤリーさん頑張ってみるわよ」

「常時やれ」


 うん、殺されないとしてもだ、下手すれば見た目が惨いこととなりこの小説で場合によっては表現NGな場面になるかもしれない。


 いやこの小説ってなんだ。……まあ放送禁止系の物に直面しそうだからやられすぎもよくないって私は言いたいの。


「あの、無敵なのはいいけどさ油断するのはだめだよ」


 注意を促す。


 割とこのミヤリーは死亡フラグを毎回立てて、死んでいく様をチラホラみるが一応無理しないで的なことを言っておくことにする。

 だってここで死なれたら実質私1人の戦闘にまたなるわけで厄介だよそれは。


「大丈夫よ、問題ない」


 さり気なく、グッドポーズするんじゃないよ。

 でもそれぐらい自信があるってことは、負ける気はさらさらないということでいいんだな?

 真顔が気に食わないけれど、やればできる子な感覚で賭けてみようか。


「フラグ立ててないことを祈る」

「ん? なんか言った? まあいいわ」


 ……ここは彼女に1つ任せておくことにしよう。

 私は彼女の護衛に回るとして、サポートポジションにつくことにしようか。


「ぬおおおおこの脳筋があああああ!」


 再び長剣を広げ、疾走するミヤリー。武器を弾き合いながら双方1撃をも入れられない状況が続く。……ふと何かひらめいたミヤリーは攻撃をやめ、ゴリマッチョ君の腕に乗り駆け上がる。


「大きな体があだになったわね。さて」


 その手には食わないぞと鋼の精神を兼ね備えた彼女は、そのまま頭部へとジャンプ。2本の剣を交差させながら振り下ろす。


グササァァーッ‼︎


 お、やるじゃん。敵の視角外を狙っての攻撃か。大きい敵に対しては非常に有利な悪くない戦法だな。

 血を吹きながら体を痛めるゴリマッチョ君。……叫喚の声を上げる様子。手ごたえあったか?


「ふんどんなものよ。……続いてこれはどうかしら、はっ」


 2本の剣を回しながら、空中で飛びながら斬り裂く。スーちゃんのかけた魔法がここで役に立つとは。……迅速にその刃は間を置かずゴリマッチョ君の身を再び斬り裂いた。


 円環に回るその斬撃は、華麗だった。

 攻撃を防ごうとするが、その速い攻撃は腕の防御でさえ不可抗力で後ろへ勢いよく引きずらせる。


 一見押され気味なゴリマッチョ君だが、彼も受けるだけではなかった。パターンを変え今度は棍棒を上下左右に振りながらミヤリーに攻撃。


 不覚にも一発。食らったミヤリーは周りの木に叩きつけられるが、何事もなかったかのようにいててと声を上げながら再び立つ。


「いてて……何するのよ」


 と視角が良いところに定まっていたので、私は目前のゴリマッチョ君の眼球目がけて銃を発砲。中ぐらいの大きさをした燃えたぎる弾丸がゴリマッチョ君の目に直撃した。


「よし!」


 片目を潰すのに成功。

 矛先がこちらに向き、襲ってくる。

 近距離戦に体制を変えて真正面へ向かってくる敵と対面。


「くっこの!」


 拳で受け止めるが、潰されそうな強大な引力に私は押される。

 有り余る力を吐き出すかのような、攻撃の押し合いとなり。


 ふう。めんどくせえヤツを相手にするのが、こんなにも手間かかるだなんて。


「フン、甘くみるんじゃねえ」


 踏ん張りながらも策を講じる私だった。

読んで下さりありがとうございます。

今日も少々少なめですが。

巨大な敵に立ち向かう2人と現在補給中のシホさんとその看病をするスーちゃん。

彼女の戦線復帰は明日ぐらいになりそうですが、これから一体どう対処するか。

もしかしたら新しいパーカー出るかもです。

強大な敵に対等に戦うすべは果たしてあるのか。次回またお願いします。

今日はなんだか涼しく感じますねそういえば。

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