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留年になったので異世界生活することにしました  作者: 萌えがみ
第1章 うさぎさんとの出会い
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8話 うさぎさんと平凡な? 1日 その2

【時に過酷な討伐も仕事の一環じゃね?】


 とりま、国の地下にある、

例の下水道まで来た。

 水脈が流れており、その通りは乱雑。

 進むたびに枝分かれする道は

後立たず。


(終わりがない。今どこだここ)


 ただただ

足を棒にするのが疲れる。


 つまりいくつもある。

 大規模とした奥行き。はてどれくらいの時間が

かかるのやら。


「一見普通の下水道だけど、……中がヤバな感じ?」


 目を側めれば巨大な水道が。

 この水面の底に根源が

眠っているというのか?


「いえ、やばいどころかこれは非常にまずいですよ。ミドロンは」


 そもそもミドロンって何者。

 同●誌に出てきそうな

粘液状のモンスター?


はたまたRPGにいる、

水体状のモンスターなのか。


 想像がつかないな。別に変な妄想は断じて

してないからね?


 苦虫を噛み潰したような顔をしながら

シホさんに強張った口調で聞く。

本当は聞きたくない。


「その、ミドロンってどんなモンスターなの?」

「ゼリー状のちっちゃいモンスター?」

「えぇとですね……」


 てんてんてん。

沈黙、推定約10秒ほど。

なんだ、この間は。


 しかしそう言うとシホさんは

 なかなか口を開かなかった。


 え、私なんか変なこと

言っちゃったかな。

「えーそんなことも知らないの?www」

的な感じで思われちゃったり

してない大丈夫?


 落ち着け落ち着くんだ私。

ニワカ厨だとか、言われてもいいから

心の中にある、恥という言葉を

一旦忘れるんだ。


 言葉がまとまったのか

ようやく言葉が返ってくる。

やっとかよ‼︎


「ミドロンはですね」

「ドロドロした体に加えて

男が出す()()な臭いを

出すんですよ」


「うげぇ」


 嘘だろと目を見開いた。

 もうそれがなんのことか

……これ以上は言わないでおこう。


 斜め上を行く特徴を聞いたな。

 アレ……。


 なんとは言わないがきっとアレ。


 そうだね。

 一言で表現するなら、色はレモンジュース

みたいな。

 ぼかしできてるのか……これ。


だからどうしたんだって話だけど。


「これまでに1週間何人も気絶した方がいるとかいないとか……」

「どれだけの臭さだよそれッ⁉ 公衆トイレよりやばいやつだろ!」


 いやどっち!? どっちやねん。

 明確な情報源(ソース)はよ。

 絶対1匹残すだけで世界オワタ

とかなるやつじゃんそれ‼︎


(国に住む人よく、こんな環境下で生きていけるな。私だったら即引っ越しだわ)


 ……アレでなんとなくソイツのにおいが、

いかにやばいかを

察することができたと再認識。


「通常の50倍の臭さなんだとか」

「「倍率もなんかバグってるんですけど‼︎」」

「バグ? とにかく危険なことはたしかですが

…………頑張っていきましょう」


 なんか最後のほう

血相悪くしていたような。


 50倍って数字どこから来たんだよ。

……異世界の闇深すぎて草。


 どこかにいる、軍の彗星みたいな

言い方やめようか。

 3倍とっくに超えちゃっているよ。


「うげ、鼻おかしくならない? それ」

「リバースして吐いたら、どう責任とってくれるんだよ」

「リバースとは? 魔法なら知っていますが」


「口から虹が出る」


「なんとなく愛理さんの伝えたいことは

わかりましたよ。下品なアレですね?」

「うんそれ、食べすぎて気持ち悪くなったら

思わず出るアレ」


 アレばかりでさっきから

言葉を交わしているが。


「大丈夫ですよ。……たぶん。だだだ、大丈夫ですよいままでの冒険者さんが少し経験不足だっただけでして」


 そんな誤魔化すように嘘言ってもなぁ。顔を作りにこやかに答えているが

汗出てますよシホさん。

 バイブレーション起動しちゃってる。


「安全性は保証できないんだね。なにその泥試合招くような害悪モンスターは」


 頭の上に疑問符。

 彼女はそれを浮かべ、眉をひそめた笑顔でぽかんとするが説明を続けた。


「現に多くの冒険者はミドロンを特に嫌うんですよ。『臭いからやだ』『いくら報酬がでかいとはいえ、アイツとは戦いたくはない』という声を聞いたりします」


 チキン乙。

 私も言えた筋ではないけれど、

少し戦う度胸があったら戦え!

と念を押したくなる。


「ひょっとして冒険者の中では

そのミドロンっていうモンスターけっこう

嫌われてたりする?」

「はい。初心者から上級者まで幅広い冒険者達に嫌われています」


 なんてこった。

 そういえばクエストの依頼一覧みたらやたらとこのミドロン討伐関連のクエストが多かったけど、一体何があったんだ。


 ……ここの世界の人達は何だろう。

揃いに揃ってチキン揃いか。

 1人でもいいからさ、少しは世のため人のために戦ってあげようよ。


 半目開きしながら先と周りを見る。

 ヤツの姿はまだ見えない。


(敵、いねーな。ストロボか暗視スコープ

欲しい)


 流れ行く水道を

のぞき込んで見るが、

水面には可愛らしいうさ耳パーカーを着る

私の姿が。


 ふ。

 思わず鼻を鳴らす。


 やっぱ慣れないわこの服装。

 陰キャが惨めな自分の姿を嫌々

鏡で見ているような感覚。罰ゲームだろこれ。


「愛理さん、どうしたんですか? 周りをチラチラみて」

「いやさ、冒険者達に危険視されているってことは余程手強い相手なのかと」

「だからこうして

周りを注意深く見渡しているってわけ。

いつでも攻撃できるようにね」


 別にビビってなんかないよ?

 正当なルートを選んでいるまでだ。

 小さく笑うシホさんは。


「あはは、そこまで慎重にならなくても

いいと思います」

「……シホさんちなみに聞くけどさ」

「そのミドロンっていう

モンスター戦ったことあるの?」


 そんな危険なモンスターと

これから戦うっていうのに、彼女の余裕な表情は

どこからくるのか。

 強い反骨精神かなにかか⁉︎


※個人的な感想です

 

「もちろんありますよ」


おぉキタコレ!

やっぱりベテランいると──。


「その時は1匹、2匹を技で倒したら

空腹で倒れてしまいましたが」


\ズコー!/


「そ、それ戦ったって言えるの⁉︎」

「よくその時ずっと倒れていられたね」


 だから2撃で倒れるってどんな体力

しているのさ。

 縛りプレイかなにか?

 シホさんは、余裕そうな笑みを

浮かべながら言った。


「いいえ、辛うじて他の同伴冒険者が

私を庇うように全部倒してくれました。

大変でしたよ、あの時は」


 冒険者さんの方々お気の毒に。

 さぞや過労だったのかな。


「いやどれだけ呑気なの! ブラック企業慣れしているサラマンだってまだ戦えるはずだよ!」

「その……サラマンという単語は

聞き慣れないのですが、大丈夫ですよ

みなさんクエストが終わる頃には

気にしてない素振りをしていましたし」


 いやそれ絶対内心呆れて、

気が引けてる系のあれ。


 みたいな。

 冒険者のみなさんこの際だから言っておきますけど根はいい人なんですよ、本当はね。


 再度シホさんの

最強空腹スキルを確認できたことで

私達は先へと進んだ。


☾ ☾ ☾


【戦う子は育つ。シホさん、怒涛の斬撃ラッシュかよ】


 広々とした空間。

 地下水道は石作りとなっており、

岩壁の一部、どこかの違う

水道に繋がっていると思われる土管が

ところどころ付いている。


 蛇口をひねったら

汚水がドボドボと。


 おえぇ。


 想像していたら、吐き気が。

やめよう。


「意外と広いね。私達の街もこんな感じに

整備されているの?」

「はい、でも国によって、

壁に使っている素材が違いますね」

「他の国では、壁を全て金にしている

場所もあるんだとか」


 なんというブルジョワ人だ。

 経済云々はさっぱりだが

常人が軽々とやれるようなものとは

到底思えない。


 何処の世界にも、リッチな生活をしている

国はあるらしい。指をくわえたいほど

羨ましい話だな。


「どれだけ豪華にしたいんだよ、

余所の国は」

「集中砲火でも食らって

明日滅亡しても私しらないよ?」


「いやいやしませんって。ですから

そんな重い顔しないでください!」


 思い立ったが吉日とか言うし、

やりたいと思ったら

すぐやった方がいい……。そう

ここは乗り出すべきか?


「それで例の、そのミドロン

っていうモンスター何処にいるの?」


 ミドロンってどんなモンスターだよ。(復唱)


「ギルドの受付お姉さんの話によれば、

濁った水溜まりに密集しているらしいです」

「え、さっきいた?」

「かもしれません」


 まさかの目と鼻の先にいたヤツ。

それならさ、早く伝えてくれれば

よかったのに。


 でもイメージ通りすぎて、

なんか馬鹿馬鹿しく思えてきた。

 じゃあこの濁った水も

ヤツらが汚した原因だっていうのか。


「ん? あれは」

「ねえなんかあそこ怪しくない?」


 一か所の水面に目を転じる。


「……ほんとですね。水流の1か所だけ

泡がいくつも浮かんできています」


 私が足を踏み出すと。流れ水から、なにやら

ぷくぷくと泡が出ている。


 ……なんだあれ。


 煮え立ての

お湯のような泡立ちだが、なんか嫌な予感。

 ほら。絶対これ

やばいこと起こるパターンじゃん。

 余計なフラグは立てていないはずなのに。


(あぁ帰りたいな。

こんなクエストやってよかったのかぁ?)


 今更ながら弱音を吐く私。

 


 私が。


 ミドロンのことばかり気にしていたから

バチでも当たったのか。


 次の瞬間。

 泡の部分から水が噴き上がり。


「ウガアアアアアアアアアア‼」


「急に沸いてきたぁぁぁぁぁぁぁぁ! なんだよこのドロドロとした野郎はッ⁉」


 枯れたようなゾンビみたいな声。

 水を上げながら出てきたのは

三匹のモンスター。


 呻吟(しんぎん)するような声量に

思わず絶句。

 くさいにおいが漂って……


うわくせ。

手で仰ぎたいぐらいに強烈だぜ。


 黒緑の体色のモンスター。

足はなく、這いずることしか

できないモンスターに見える。


体には液体が流れ続けており、

いたるところに腐敗ものが

刺さっている。

 生えているのは三叉(さんさ)を持つ

手だけ。


 見るからに醜悪で

見るに耐えない。


 うえぇきんも。

 姿を現した3匹は地を這いずりながら、

こちらへと近づく。


 ……こっちくんな。


「……」


 気が早い。

そんな感じがしてままならない。

 あまりの唐突展開。


 と、色んな物付いているぞ。


 「ドロドロと流れる体のあちこちに、

ゴミと思われれる吐瀉物や食べ残し

などがありますね」


 咽せるような異臭。

……シホさんの言っていた通り異臭が。


 本音を言えば、今すぐこの場から離れたいくらいの臭いなのである。

 というか、明らかにこれ、ゴミの残り物から生まれたモンスターなのでは?


 すると図鑑が光る。

 どうやらミドロンのデータを確認できたみたいだ。

 どれどれどんなヤツだこいつらは。

 軽く拝見。


 ミドロン

『説明 :残った老廃物や吐瀉物から生まれた

ドロドロな体が特徴的なモンスター。

体中からは様々な異臭が漂ってくる。

ミドロンが出す唾液はどんなものでも

ドロドロに溶かしてしまうので

戦う際には注意が必要』


 コイツが例のミドロンか。


 ただでさえ悪臭が強烈かつ、

なんでも溶かす溶解液使えるとか

私の斜め上をいく発想。

 というか清掃員なんとかしろよ。


 こんな、クソモンスターをどうやって倒せと。


「くっせ! シホさん」

「コイツがミドロンっていうモンスターなの? 

想像を絶する臭いなんだけど」


 念の為。

 シホさんにも軽く聞いてみる。


「はい、このどろっとしたのがミドロンっていうモンスターです」

「注意してください、

ただでさえこのモンスターが吐き出す

体液は強力ですから」

「一歩間違えれば骨になってしまうかも」


 生身だと殺傷力高いな。

闇雲に攻撃しては元の子もねぇ。


「そ、それだけ? ……ほら時速云百キロで襲ってくる……とかないわけ?」

「なにいってるんですか、そこまで細かい部分

知っているわけないじゃないですか、

冒険者は学者ではありませんから」


 正論すぎるパンチ。

 そこは他当たってくれ

と言わんばかりの範疇か。


 考えるほどに首を捻るように

感じてくる。


「で、ですよねぇ知ってた」

 

 この私とシホさんのやりとりが、

最期のやりとりにならないことを

心より願う。


 いやなったらダメでしょ。

改変アニメみたいに

重要な原作シーンを

なかったことにされるのは

作品としてNGだと思うが。一場面飛んであなたが死んでたら私どうしたらいいか

わからないし。


「だったらこんなクソモンスター

どうやって倒すんだよ。

なんならグーパンで倒すけど」


 仕方ないので暫くの辛抱。


 潔くここは。

 文句をたれるより

倒すのが先決だと思った私は、

強行突破に攻撃を仕掛けようと提案するが。


「愛理さん」


 シホさんはある行動に出た。


 剣を抜……。あいやこれは。


(なぜに……異世界でも

この古から伝わる技があるのか?)


 それは。


「へ?」


 こ……これは。


「ふんっ。……こうすれば片手は塞がってしまいますが」

「臭いを気にせず戦いに専念できますよ」

「あ、安直すぎない? それ」


 なんと彼女は

指で鼻をつまむように塞いで

息を止めてみせる。


 苦しそうに……見えるような

見えないようなその勇士に私は……。


 ってこれ。

 誰もが臭かったらよくやるやつやんけ! 

もうちょっと、マシなものなかったの⁉︎


☾ ☾ ☾


【掃除の仕事にブラックもクソもあるかぁ!!】


 左手で摘まんで空気を塞ぐシホさん。

 え、そんな簡単な方法でいいのか。


「いや! 昔からよくあるやつやないかーーーーーい!……ってシホさん」


 私が言っている最中、シホさんは鞘から剣を抜きミドロン3匹に向かう。


 視界が一見視認しづらそうに思えるが、

いつも通りの変わらない速さで

果敢に立ち向かっていく。


「ふんぬっ」


 音で探知するように

華麗に振り払う剣技は一瞬。


 やはり戦うと人が変わる属性かな

彼女は。


 この状況なのにも関わらず、

彼女の鋼の精神力、誠意を感じるなぁ。


 あれ、でも危険じゃねこれ。


 3体いるってことは背後からどこか、

彼女の視角外から攻撃でも受ければ

ミンチにされないか。


いくら能力値がハイスペックだとしても、

飲み込まれれば

袋のネズミになるんじゃない?


 注意を伝えようと、大きな声で彼女に

危険の言葉を促すが。


「無防備だよ! それ!

いや確かにさ、昔臭~いにおいがした時に

そうやって、鼻摘まんだことあったけどさ」

「やることがしょうもないでしょ。

それに見えづらいからそれ危険だって!」


 私の声聞こえているよね?

 聞こえているのにも関わらず

足を止めない彼女。


 すみませーんシホさん!

人の話ちゃんと聞いてください!


 そのままシホさんは、

目前にいるミドロン達に合計2回に渡る斬撃を

軽く剣を振るう。


「──っ!」


 ……。

 左を見事な袈裟懸けで切断し討伐。

続いて真ん中。

瞬時に空いた僅かな隙間を利用。


空洞の中に上手く入り込み

体制をやや中腰に。


隣の違うミドロンが、彼女の体を捉え

手でなぎ払おうとするが

シホさんは造作もなくかわす。


足腰、上半、下半身を軽やかに

使いながら

滑り込むように動く。


 2匹が見失っている背後に

彼女はその後ろ側に立ち。

音を殺し両手で突きをする体制を取ると。


間を全く置かず、

痛烈な突きを残り2匹のお見舞いした。


「隙あり!」


 空洞の中のせいか、彼女の放った斬撃は。

水道全域へ木霊するように響き渡った。


……ミドロンを2匹同時に

串刺しすることに成功。

 倒したモンスターの断片は流れ水の方に

「ぽちゃん」と落ちて流れて行き

見事勝利を収める。


「苦しくないの?」

「……苦しいです」


 あれだけ余裕そうに動いたのにも

関わらず苦しいのか。


 全然余裕そうにみえるけど……実は痩せ我慢? さすが戦士だな。


 攻撃を終えた直後の彼女はというと、

息を切らしながら

なんだか苦しそうな様子を私に見せる。


 これまじで我慢していたヤツだ。

でも肺活量高そう。

 それほどまで息は荒くないため

余裕そうだが度合いが

よくわからんぬ。


「ですよねえ……」

「それでこのミドロン、あと何匹

やっつければいいの?」


 ひとまず討伐体数の確認を。

 そんなに多勢で押し寄せてくる

ようなイメージは、からっきしないけど

一応ね。


 へーきへーき

なはず。


が。


「えーとですね…………

100匹です」


……。


 き、聞き間違えかなあ?

とんでもない、数が聞こえてきたんだけれど。

う、うう嘘だよね


んな100匹っていう

過労働な量。


 復唱でもう1回。


「へ? シホさんごめん、


「ですから、100匹です。討伐数」

「うっそやろーーーー!」


 私の大声は地下水道中に響き渡った。


 (((初心者がやる数じゃねえええええええェェェ!!)))


 そこは精々5匹か10匹が妥当でしょ。


「さっきの3匹を合わせると

……あと97匹ですね」

「もうこの数値が当たり前だということを

受け止めたよ」


 理解する必要ないから!


「? どういうことです」

「いやこっちの話。気にしないで」


「ついでに聞くよ? どうしてそんなに」

「国の大きさもありますし、

なにより聞いた話ずっとこの国

水道整備がなっていなかったらしいです」


 はい、サボり乙。

 こんな立派な場所だっていうのに、

どうしてそんな。マジメにやれ。


「なのでこんなにも

討伐数が増えてしまい、

きづけば最初10匹だったものが

100匹になってしまった

みたいなんですよ、皮肉にも」


 ……要約すると掃除怠ったせいで

ミドロンが増えてしまった

なんとも滑稽な話。


 ここの国の治安がどうなっているのか、

非常に気にはなる(ふし)がある。

 え、まじでこの国大丈夫なのかよ。

心配極まりない。


「じゃあさっさと終わらせに行こう」

「愛理さんは宿題

ちゃんと終わらせる主義だぜ」

「それは頼もしいですね、ですが油断は禁物で」

「百も承知の合点」


 宿題かあ。

本当はやっていなかったんだけどね。

……まあ嘘はひとつだけとは

限らないし

これはこれでよしとして(よくない)。


 非常に苦行。


「……は、はい。行きましょうか。

道は果てしないですが」

「もう覚悟は決めた、

しらみつぶしにぶっ倒しまくるよ」

「し、慎重も大事、ですからね」


 目を側め念を押ししてくる。

優しい。

 頰を掻いてるけれど、内心もっと後先

心配だったり?


(まあ今はいいか)


 冷や汗かいているけど、

どうかしたのかな。


また。

 空腹で倒れ込まないか

心配なんだけど、本当に大丈夫なのか

これは。

 一瞬険しい顔をしたけど、

やはりきついのかなシホさんも。


 そして私達は、早く

ミドロンを討伐すべく先へと

進むのであった。


 ある失態をその場に残しながら。

読んで下さりありがとうございます。そして皆様お久しぶりです萌えがみです。

最近色んなことに立て込んでいて中々小説書けませんでした。この場を借りてお詫びを申し上げます。

さて、今年もあと一か月となりましたが、これからは徐々に更新ペースを取り戻していく所存ですので、いつも読んで下さる皆様応援のほどよろしくお願いします。

できる限り早い頻度で新しい話を書いて出せればいいなと思っていますので今暫くお待ちください。

それでは今回はこの辺で失礼します。萌えがみでしたではでは~

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