『主人公補正』がウザすぎて! ~平穏な日々を過ごしたい俺は主人公であることを放棄する。~
『主人公補正』という特殊な能力を持つ三条燕は幼いころから毎日のように女の子から言い寄られていた。
そしてそれに付随して起きた事件をきっかけに自分の能力を封印することに決める。
しかし『主人公』を運命はそう簡単には離さない。
とある日、忘れ物を取りに学校へ引き返した三条燕は、目の前のありえない光景に激しく困惑した。
学園のマドンナである茅野綾香が、自分の席の机の上に座りリコーダーを丹念にぺろぺろと舐めていたからだ。
「きゃあああああ! こっちみないでえ!」
「展開がベタベタ過ぎないかぁ!?」
『どこにでもいる平凡な高校生』になりたい『主人公』三条燕は自分を『主人公』足らしめている『主人公補正』を封印し、『平凡』な人生を歩むことができるのか!?