17 終焉の刻~ エツ子vsマッダ~②
コユキ。アナタの戦闘見学させてもらったわ。高い知能を持つアナタにしては詰めの甘い戦略だったわね。
太陽光を自身の力へと変換する能力、その発想は悪くないわ。光の速度、実体を無機質へと変える。一見弱点の無いような能力に見えるけど、実際は眼で気配で勘で敵手の動きを捉える動作は、光の速さまで高めることができない。そして太陽をパワーアップの増幅装置のようなものへと置き換えた事により、太陽の消滅を恐れたアナタは自身の体、そして太陽を光の屈折により幻像としてすげ替える事を思い付いた。
その一連の流れからマッダは攻撃を受けないアナタ自身の体が、なんらかの手法により造り出されたダミーだと気づき、次いでは太陽の光さえ遮断すればアナタをいとも簡単に倒せることが分かったと伺える。
私からすれば単なるオママゴトよ。
太陽を演じるオママゴト。いつも言っているでしょう。完璧なさい、と。このようにね。
「ああ………!!!」
エツ子は弾けて光そのもの、太陽そのものになった。
パッ♪
光がマッダを照らした瞬間、マッダは地球に叩きつけられた。地球にヒビが入る。
わたしにしては単純な技だけれど、これはどうかしら。
サンシャインマシンガン~太陽光は機関銃~
「お、お、お!!!!!!!」
光がマッダを蜂の巣にする!!燃え盛り、無数に撃たれ生存不能なまでの状態となる。
しかし、ダメージを負えば怒りと能力によりパワーアップするマッダは光を弾きとばしエツ子を睨みつける。
「なんだ?このババア。」
ゴウキに始まり、あらゆる強さを持つ猛者たちGOD6を相手にしてきたマッダだったが、桁違いの強さを持つエツ子の存在に戸惑いを見せる。
コユキ。闘気量を数値にして出す方程式を造り出したようだけど、それも私からすればナンセンスね。
既に9999無料大数の大台を越えたその後が量ることができないわ。
どれ程わたしが桁違いな強さを持つか次週で学習なさい。




