第246章 冷徹な来訪者、困惑の夫妻
おじさまにすべての真相を報告した、その次の日のことだった。
西園寺家からの絶縁を突きつけられ、すでに崩壊の一途をたどっている南条財閥の本邸。その重々しくもどこか寂れた応接室に、突如として二人の男が姿を現した。
一人は、圧倒的な経済力を誇るグループのトップであるおじさま。
そしてもう一人は、その隣で冷徹なまでの覇気をまとった、早瀬ホールディングスの若き総帥――早瀬碧さんだった。
「な、なぜ……どうして早瀬碧様とおじさまが、我が家に……!?」
応対に出た南条虎之介と可憐の夫妻は、目の前に並び立つ経済界の巨大な巨頭を前に、顔を真っ白にして硬直していた。
西園寺麗華さんの一件で南条財閥が終わりを迎えたことは自覚していた二人だったが、まさかこのタイミングで、早瀬ホールディングスのトップ二人が直々に自分たちの元へやってくるなど、夢にも思っていなかったのだ。
なぜなら二人は、息子の隼人が一昨日、早瀬ホールディングスに殴り込んでオフィスを手当たり次第にめちゃくちゃにしたという最悪の暴挙を、未だにさっぱり知らされていないのだから。
「あ、あの……お二人とも、本日は一体どのようなご用件で、我が家へお越しになられたのでしょうか……?」
虎之介は引きつった笑みを浮かべ、揉み手をしながら消え入りそうな声で問いかけた。可憐もまた、おじさまと碧さんから放たれる凍りつくような威圧感に気圧され、ガタガタと膝を震わせながら縋るような目を向けている。
散々かすみちゃんを蔑ろにし、自分たちの利益のために利用しようとしていた南条夫妻。
何も知らずに「どのようなご用件ですか?」とすっとぼける彼らの前に、おじさまと碧さんは一言も発さぬまま、ただ網膜を焼き切るような冷酷な視線を見下ろすのだった。
「本作の執筆にあたり、誤字脱字の確認や文章整理のためAIを利用しています(規約に基づき修正案の提案は受けない設定で使用)。物語の構成や本文作成は全て自分で行っています。」




