第222章:突然の求婚、碧の揺るがぬ決意
早瀬ホールディングスの重厚な応接室。かすみは少し緊張した面持ちで、ソファに腰掛けていた。
本当は凛と蓮も一緒に連れていきたかったのだけれど、双子ちゃんたちはすっかり貝森財閥で心地よく過ごしている。そのため、今回はかすみ一人でこの場所を訪れていた。
静かな部屋で待っていると、ドアが開き、かつてと変わらない、けれどどこか見違えるほど頼もしくなった早瀬碧が姿を現した。
かすみは、納屋財閥の邸宅で両親から明かされた真実を胸に、真っ直ぐに彼を見つめて感謝の言葉を伝えた。
「あのおじさまの部下だそうですね。凛と蓮とそれに私を助けてくれてありがとうございます」
あの絶望の嵐の夜、自分と大切な子供たちを暗闇から救い出してくれたヒーロー。かつて学生時代、自分に切ない視線を向けてくれていたあの早瀬碧が、今や立派な大人の男となって目の前に立っている。
だが、かすみの言葉が終わるか終わらないかのうちに、碧は一歩前へと踏み出した。
そして、彼女の瞳をじっと見つめ、熱い衝動を堪えきれないといった様子で、遮るように言った。
「かすみさん、ずっと好きです、結婚して下さい」
あまりにも突然で、あまりにも真っ直ぐな求婚の言葉が、静かな応接室に響き渡った。
驚きに目を見張るかすみを真っ直ぐに見つめつづけ、碧はさらに畳みかけるように、けれどどこまでも優しく言葉を重ねる。
「かすみさんは離婚成立してるしそれにもう貝森拓人ともなんともない、それなら今度は私とお付き合いしてもいいよね?もちろんおじさまの部下だからちゃんとおじさまにもあいさつしますよ」
碧の瞳には、一切の迷いも、怯えもなかった。
かつては遠くから見つめることしかできなかった。けれど、おじさまの信頼する部下となり、誰よりも堂々と彼女たちを支え、守れる立場を手に入れた今、もう誰にもかすみを譲る気はなかった。
「本作の執筆にあたり、誤字脱字の確認や文章整理のためAIを利用しています(規約に基づき修正案の提案は受けない設定で使用)。物語の構成や本文作成は全て自分で行っています。」




