第220章:きらめく夏の果実と、笑顔の特製ゼリー
海斗社長が「楽しみに待っててね」とデザイン画を大切に抱えて帰られた後、邸宅にはちょうどお昼すぎの穏やかな光が満ちていた。
みんなで美味しいお昼ごはんを囲んだ後、待ちに待ったお菓子作りの時間が始まる。
「ママ、百合ちゃん、見て見て! この星の型、すっごく可愛い!」
「僕はこっちのハートにする! フルーツいっぱいつめるんだ!」
凛と蓮は身を乗り出して、透き通ったゼリー液にカラフルな果物を並べては大はしゃぎ。かすみやあやめ、あずみも、そんな子供たちの弾けるような笑顔を愛おしそうに見つめていた。長谷部財閥のあの息の詰まる檻から逃げ出し、いまこうして大好きな人たちと温かい台所に立てている――それだけで、胸の奥がじんわりと熱くなる。
そこへ、にぎやかな足音とともにやってきたのは、納屋あけみと森野薫夫妻だった。
「ごめんください! あら、みんなで楽しそうなことをしているじゃない!」
あけみが目を輝かせて台所を覗き込むと、薫夫妻も優しい笑みを浮かべて後に続く。
「夏らしくて素敵なゼリーね。ねぇ、せっかくだから、今が一番美味しい『季節のフルーツ』をこれでもかってくらい贅沢に詰め込んでみたらどうかしら?」
あけみたちの弾んだ提案に、子供たちは「わあ、やりたい!」と大喜び。
スイカやメロン、甘い桃など、夏の恵みがぎゅっと詰まった特製フルーツゼリーが次々と出来上がっていく。ひんやりと冷えたお皿に型からつるんと出されたゼリーは、まるで宝石のようにキラキラと輝いていた。
「さぁ、みんなでちょっとした夏のパーティーの始まりね!」
あけみの一声で、即席のゼリーパーティーが華やかに幕を開ける。
お互いに作ったゼリーを見せ合いながら、スプーンを口に運ぶたびに「美味しい!」と笑顔が弾ける空間。南条や長谷部がどれほど権力や冷酷な檻で縛ろうとも、この温かい絆と本物の「蜜の幸福」だけは、絶対に奪うことはできないのだ――。
「本作の執筆にあたり、誤字脱字の確認や文章整理のためAIを利用しています(規約に基づき修正案の提案は受けない設定で使用)。物語の構成や本文作成は全て自分で行っています。」




