第187章:断絶の宣告
「おじさま、離婚だけは……! 離婚だけはしたくないんです! あいつは俺の妻だ、俺のすべてなんだ……!」
プライドも何もかもを捨てて縋り付く南条隼人を、伝説のおじさまは冷徹極まる目で見下ろした。その懐から、一枚の紙が静かに取り出され、机の上に滑り込んでいく。
それは、すでに夫以外の欄がすべて埋められた離婚届だった。
「かすみから離婚届を預かっていた。――あとは君がサインして出しておけ」
「なっ……かすみが……っ!?」
目の前が真っ暗になるような衝撃に、隼人は言葉を失う。おじさまの非情な追及は、哀れな御曹司にトドメを刺すように続けられた。
「もうかすみは南条財閥とは無関係だ。それに、凛と蓮は私が責任を持って育てるから、今後一切の接近も禁止する」
「そんな、凛と蓮まで……! 待ってください、おじさま!」
狂ったように叫ぶ隼人の声を背に受けながら、おじさまは二度と振り返ることはなかった。圧倒的な支配力と冷徹さを見せつけたまま、おじさまはそのまま南条財閥の邸宅を後にした。残されたのは、抜け殻のようになった隼人と、南条家の崩壊の足音だけだった。
――そして、同じ刻。
救いの手を完全に失った長谷部ホールディングスでも、未だに醜い言い争いが果てしなく続いていた。
「本作の執筆にあたり、誤字脱字の確認や文章整理のためAIを利用しています(規約に基づき修正案の提案は受けない設定で使用)。物語の構成や本文作成は全て自分で行っています。」




