緩和休憩 我が家の、獣人メイド
「……お前らってなんて言うの?」
獣人メイドに聞きました
「私は『ラクシア』と言います」
「わ、私は『ネイラ』っていいましゅ」
そう返答されました
「そっか……ネイラはともかくラクシアはなんで奴隷になったんだ?」
「と、ともかく……」
「父の借金の代わりに売りにたされたんです」
「なんてひどい親だよ」
俺よりたち悪いよ、育ててから捨てるとか、捨てるんだったら最初から捨てとけ
「いえ、私の為に学費や色々なものをくれたんです。それのせいで借金が出来たそうなので私が売られてもいいかなと」
「それは育てた意味ないじゃん、ただ単に最初から売るのが目的ならともかく」
「それはそうですが……」
「俺だったらぶん殴るな」
「物騒ですよ!?」
「自分の娘を売るのに抵抗が無いとか、そんなゴミクズ消え去ればいいと俺は思うんだ」
「それは私も思います」
「ネイラも同意してくれたよ」
「私も、親に捨てられたんですよ」
「お前も?」
マジかよ気になる
「はい、奴隷どころかスラム街に置いてかれただけですけどね」
と、自虐的に笑う
「その後は他の人達みたいにパフォーマンスしてお金を貰ったり、スリをしたりしてお金を手に入れてましたが……えへへ」
俺を見て笑ってきた
う、なんだよ、俺が悪いみたいじゃないか……
……………あれ?二人共見てくるぞ?
「なんだか……」
「同族の香りがします……」
「「主様から!!」」
俺も言わなきゃだめなパターン?
((じーーーー))
言わなきゃ駄目だわこれ
「…………俺はな?」
「そんな事があったんですか……」
「主様にも……」
「別にいいんだよ、今はツヤリとか妹達がいるから」
もはやいじめて来た奴らに興味ねぇよ
「すごいですね……」
「それだけの重い枷が付いてるのにここまでやって来れる力……」
「別に?気合があれば誰でもできるよ」
あとシークレットレアスキル
「私達では到底そんな事できませんよ」
「冒険者から貴族ってだけでも驚いたのにここまでは……」
「あはは………あれ?お前ら仕事は?」
気づいたことを言ってみる、すると
「「あ……」」
顔が青白くなり、(^o^)になっていった
「……………頑張ってくれ」
そう告げるしか、出来なかった




