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JKメイドの私が宇宙に留学し20億人の命を奪える女になった話  作者: 環状ブレイド
淀の初仕事と見せかけてコウアギ旅行会 26〜34

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38/93

全てが規格外に変わり者なレイリー姫は骨の髄から持ってる自転車まで変わってる

ロル君たちからはお姫様と呼ばれる、私と同じステップ9のレイリーちゃん。

「こいつはステップ9の到達は最年少の4歳で、能力の系統はベクトル操作。それ以外にも学業、身体能力共に優秀というまさに才色兼備。アビリスターの能力者の中でもトップクラスの天才だ。そしてその超美人な外見からは考えられない一般常識の無さから、お姫様とも言われている」

「当代屈指の貴人かつ奇人といわれているぞ」

まあわかりやすい変人なのは嫌というほどよくわかる。

「そういえば結局私の特攻支社見学と研修はどうなったんですか?」

「これからやるわよ」

ゲンヨ先生だ。さっきあのコラ画像でコウレ君にフルボッコにされたため、包帯だらけである。

「もう開放されたのか?」

「意外と早かったな」

「ちょっと!少しは心配しなさいよ」

「戻ってくるんじゃないかと心配だった」

「さあ淀ちゃん。これから私とちょっとした試験を受けてもらうわよ!」

私は先生に腕を掴まれる。

「あっロル君とアギちゃん、貴方たちは来ないでね!」

私は先生に言われるがままに連行される。

そして連れてこられた自室には大量の仕事の山……特別工務隊のものではなく、オクスタン高の教師の書類仕事の山。

「先生……これって」

「上司の仕事を手伝うのも工員の務めよ!」

……絶対に違うと思うけど。おまけにこれ単なるハンコを押す書類じゃなくて、おそらく宿題や試験の問題作りだよね。うん。

「ってことで全部やっといてね。私はマインスイーパーやってるから!」

まあどうせ先生が真面目にやることはないだろうし

「そうしたいのは山々なんですけど後ろ……」

「へっ」

様子を見に来ていたロル君、アギちゃん、そしてコウレ君……。

とりあえずコウレ君の関節技が再度披露される。

即座にコウレ君により先生は職員室に引き渡された。「結局私の研修はどうなるんですか?」

「まあ無期限延期というやつだな。うん」

「まあ指導係兼支社長が別の仕事に垂れ込んでますからねえ。なにも特攻の新人の誰かに押しつけるつもりで1ヶ月分ぐらい溜め込んでたとか」

「…」

「へえ淀はこれから暇なのねえ。ならサイクリングとかどうかしら?私は最近新しい自転車買ったし」

「淀さんならオクスタンでは生徒向けの貸し出しサービスもありますよ」

まあ自転車で散策も悪くない。そして自転車を借りてから、さっきの部屋のすぐ側にあるレイリーちゃんのガレージに来たけど、その自転車は明らかにゲテモノとしか思えない。

「すげ〜ゲテモ……ユニークな自転車ね」

「最新式のウルトラスーパーミラクルデラックス自転車よ!」

……いかにも考えた人の頭が悪そうなネーミング。

「……なにか特別なのか?」

「主な機能としては電動鉛筆削り、体温計、目覚まし時計、長バサミ、人の生首を吹き飛ばすのに便利なピアノ線形ネックレス、人の頸髄を刺すのにもってこいなワイヤーのブラジャー、象をも眠らせる麻酔銃、小学生の力でも大木を押し倒せるシューズ、どんな人間の声でも偽装できる蝶ネクタイ……」

「……」

明らかに自転車乗り、というよりそもそもこの科学の星アビリスターで使い道があるのだろうか?

ってか後半は明らかに使い道が意味不明で物騒だし。

「なんでレイリーちゃんはこんな自転車を」

「恐らくこれじゃないんでしょうか?」

コウレ君が近くに落ちていたこの自転車の説明書を拾う。

商品のキャッチコピーに目がとまったようだ。

「これで貴女も大人の女性に!ロリなんて言わせない!」

「……」

「……」

「まあこんなふざけた謳い文句でこんなふざけた自転車を買うのはこの世でレイリーぐらいだろうな。うん」

「……おいコウレ。確かにくだらない自転車かもしれんが、どうせならどれくらいくだらないか検証してみたい。決して私だって乗れば大人っぽい女性になれるのを夢見てるとかそういうんじゃないからな!」

「言っときますがこんな意味不明な自転車なんてレンタルあるわけないでしょ。まさか付近の自転車屋で買えとでもいうんじゃないでしょうね……」

「モチのロンだ」

相変わらずむちゃぶりなお嬢様。

「ここにいたな……」

「いたね」

「いましたねえ」

確かにアギちゃんにも響きそうだ。体型がコンプレックスなもの同士。

「どうするんだコウレ? まあ多分レンタルで済むぞ。だってこれセントカクラ家の関連企業だろ? ってか広告に乗ってるのあれだよな」

「あの人ですねえ」

まあそれならアビリスター屈指のエリート校オクスタン高なら、魔法界屈指の名家のセントカクラ家とも太いパイプがあるのだろう。

「まあ広告に乗ってるのもあいつのようだな」

私も当然チラシを見たけど、この人は恐らく……。

「どのみちダメに決まってるでしょ?」

「この際腹をくくれよ。じゃあお前はそういうこと以外でこいつをまともに運動する気にさせる自信あるのか?」

「……」

納得はできなくても理屈は受け入れるコウレ君。

とりあえず私とレイリーちゃんだけでなく、コウレ君、ロル君、アギちゃんもサイクリングに同行するようだ。



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