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カミュ、助手に手伝わせる 2

村の子の名前

鍛冶屋のラムザさんと名前が似ていたのでラムダからトーレスに修正しました。

すみません。


昼食が出来たので素振りをしているククリコンを呼び、一緒に食事をする。

俺はククリコンに、かなり素振りが良くなった。なるべく早くお前用の剣を作るから、そしたら剣の打ち合いの練習もしようと言った。


ククリコンは手が小さいので、剣を作るとしたら握り手が細くなり、刀身も細くせねばならなくなる。

細くなれば切りあいをして組み合えばククリコンの剣の方が折れてしまうかもしれない。


細い剣で突くことを中心に教えた方がよいのではないか、と思った。


昼食を取った後、岩山の堀っている坑道に一緒に行った。

破壊魔法の魔力を調節しつつ魔法で開けた坑道だが、ククリコンに穴のあけ方が雑なのでは、と言われた。で、穴の続きを鼻先のドリルを使って空けれるか尋ねたところ、大丈夫といっていた。坑道の拡張については少しやり方を考えてみようと思った。


鉄鉱石やその他鉱石の色や形状をククリコンに教え、今日の予定分の鉄鉱石を掘り出した。

白く光る石があったので採集してみたがミスリルだった。このミスリルを使ってククリコンの剣を作ってやろう、そう思った。

とりあえずミスリルであればククリコンの手に合わせた細い剣でも一般的な鉄の剣とやりあっても折れることはないだろうと思う。


まあ、これはククリコンに突きを教えた後、斬るのと突くのとどちらに合わせた剣を作るか決めた後になるが。


そのあと、ククリコンの掘った井戸用の穴に行った。掘った穴を見たが、地盤が堅固であるので素掘りのままでいいか、と思った。

王都から脱出する際、どうせ井戸は必要だからと、王都の家の井戸の柄尺、釣瓶、桶、ロープ滑車など必要なものは壊して持ってきていたので、マジックポケットから出して井戸に取り付け水が出る様にした。


井戸完成後、畑を耕したり井戸穴開けさせたりで泥まみれだったククリコンの体を洗ってやった。


今日は予定が早く終わってしまったので、これからククリコンを連れて村に行くことにした。


村に入ると村人たちが鍬のお礼を言ってきたので、お互い様ですよ。こっちが困ったことがあったらまた何かお願いするかも等のことを言っていたのだが、ククリコンを見て


「カ、カミュさん。連れているのはま、魔物?」


と言ってきたので、

「魔物ではありません、知性があるので魔獣、というか亜人です。彼はククリコンと言って私の助手です。皆さんに危害を加えることはありません。


「ククリコンと言いますね。事情があってこれからカミュさんの助手をしますね。よろしくおねがいしますね。」


「大きなモグラだから見分けがつくと思うけど、彼は俺の助手だから、魔獣や魔物と間違えないで

仲良くやってください。」

と言った。


これから村長さんにも紹介しようと思ってますと村人たちに説明していると、ククリコンは、鍬で畑を耕しながらこちらを向いてる子供の所に行って、


「怖がらないでね、僕はククリコン、カミュさんの助手ね。えらいね。家の人の手伝いなんだね。」

と子供に話しかけた。

子供はおずおずと

「うん。僕はトーレス。家の手伝いなんだ。お母さんが今具合が悪いから私がやるしかないから。」

と言った。


「だったらおいらに任せるね。おいらはもぐらだから、畑を耕すプロだからね。」

といって、土の中に潜り、あっという間に畑を耕した。


「あ、ありがとう。もぐらの兄ちゃん。でも、おにいちゃんこれから村長さんのところに行くんでしょ。泥だらけだよ。」


「あ、しまった、すっかり忘れてた。カミュさんどうしよう?」


村人たちから笑いが起こった。

「何やってんだ。もぐらのにいちゃん。」

「水と布持ってきてやったから、これで体を洗って拭きなよ。」


と言ってくれた。


「ありがとうね。」といってククリコンはいきなり水をかぶった。

「ウワッ つ・冷たい。 ハーックション」


また村人たちから笑いが起きた。


村長宅に行って、ククリコンは俺の助手であること、みんなに危害を加えることはしないこと、みんなと仲良くしたいこと、ククリコンも住民として認めてほしいことを伝えた。


住民として認めるかは、人間ではないのでしばらく考えさせてくれと言われたが、俺の助手として認めてくれると言った。


そのあと、この前送った鍬が大変役に立っているとお礼を言われたが、

「ククリコンの方が鍬より役に立ちますよ。さっきもトーレスって子の家の畑をあっという間に

耕しましたし。」

「そうかい。ククリコンさん。ありがとう。ここのところトーレスのお母さんの体調が悪くってね。すっと彼がひとりで畑を耕していたんだ。少しは手伝えればいいんだけど、みんなも自分の所の畑の準備をしなくてはいけないからなかなか手伝えないんだよ。」


「医者の方、確かハッサン先生と言いましたよね。お母さん診察してあげないんですか。」


「ハッサン先生は診察したんだけど、薬が無いんだよ。それに今は軍の呼び出しで砦に行って居ないんだ。」


「うーん。本当はハッサン先生の指示で薬を配合、錬金した方がいいんだけど。とりあえず用事を済ませた帰りに、弱い薬を作ってラムダのお母さんに飲ませましょうか。強い薬だと逆効果で却って具合が悪くなってしまう場合があるので、弱い薬を飲ませて、体調回復をさせましょう。ハッサン先生が帰ってきたらお母さんを診察してもらって、その診断結果でどのような配合の薬が必要か俺に指示していただければ、薬は用意できると思います。」


「弱い薬って、だから薬の材料はないとハッサン先生が・・」

「ここに来るまでの道を観察しましたが、ポーションを作るような材料はありませんでしたが、弱い体調回復の薬を作る材料ならありました。俺の研究した錬金法の一つで作ります。効果はあるかと」

「ではお願いします。」

「わかりました。薬は2つ調合し、1つはラムダのお母さんに飲ませるので、残りの1つはハッサン先生が帰ってきたら、カミュがこの薬を飲ませたと言って渡してください。」

「ハッサン先生が戻ってきたら必ず伝えておくよ。」


「村長、お聞きしたいことがあるのでこの後お時間取れますか。」

「うーん。ちょっと厳しいが、この村唯一の魔術師が話があると言っているんだ。時間は取るよ。」


カミュは言った。

「ありがとうございます。この村に来て1週間ほどになります。この村について思うのですが・・・」





次の話からカミュのこの村をどうすべきか案が始まります。



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