カミュ、助手に手伝わせる 1
前話で書いたアップする時間なのですが、書いてすぐで申し訳ありませんが辞めます。
すみません。
ククリコンが気がついてから3日が過ぎた。
ククリコンに体の具合はどうだ、と聞いたらもう大丈夫、かなり良くなったと言ったので、体に巻いている包帯を外した。
傷はかなりふさがり、脈がいい、すなわち血流の巡りがだいぶ良くなっていた。
傷を完璧に塞ぐため、パーフェクトヒールをかけた。
ベッドから立ち上がらせた。驚くことに、後ろ足2本で、まるで人間が立っているような姿で立ち上がった。
ちょうど朝食の時間なので、朝食が出来たら呼ぶので出来るまで家の周りをゆっくり歩くように言った。
さて、ククリコンの食事の好みだが・・・
改造して人間と同じものを食べるようになったのだが、モグラはミミズや昆虫、昆虫の幼虫が好きだと知っていたが、元モグラの名残なのか、肉が好きだった。
ただし今は人間の内臓と同じ仕組みなので野菜も食べさせるようにした。
野菜は食べなれてないのか最初は嫌がったが、今ではうまそうに食べている。
朝食は、今日から少しずつ畑づくり等こちらの仕事を手伝ってもらうことになるので、バランスを考え肉が多めの野菜炒めとご飯にした。
朝食の準備が終わったのでククリコンを呼んで、一緒に食事をする。
食事をとりながらククリコンに
「ちょっと歩いてみた感じ、どうよ。痛いとかある?」
と聞く。
「ケガで痛いとかはないけどね。以前の体よりかなり早く動けるというか、とても力が強いというか、そういう意味で違和感があるね。」
「そうか、痛いとかが無いのはいいかな。力やスピードが以前より強いと言うのは、体が以前より大きくなったということもあるのかもしれないが、改造したことによって強くなったと言うのが有るかもしれないな。以前の力に戻せというのであれば出来ないことはないが、再手術が必要だし、手術しても戻るかどうかは自信がないな。」
「いや師匠、せっかく力やスピードが増したので、おいらが慣れればいいと思うね。なれるまで色々体を動かしたいね。」
「そうか、では外傷も完全に塞がった様だから、食事のあとは土を耕してくれ。」
「そのことなんだけど、師匠、耕すにしては土が乾燥しすぎ。耕す前に水を撒いていいですかね。師匠はご存じなかったかもしれないけどね、モグラはある程度湿ってないと土掘れないんだね。」
「わかった、スコールの呪文で畑予定地を湿らせておくからよろしく。」
朝食後、畑予定地をククリコンに教え、耕す度合いや領域を説明し、
「俺は岩山にいってる。岩山はあそこ。」
指をさし岩山の位置を教えた。
「終わったら岩山まで来て教えてくれ。」
ククリコンと別れ岩山に行き、魔法で坑道を広げつつ鉱石を確保し始める。
確保し始めたら
「師匠~畑耕すのおわったね。」
ククリコンの声が聞こえる。
「本当か、早すぎないか、ちょっと畑みせろ。」
カミュはククリコンと畑に行ったが、畑を見ると完全に耕されている。
「すごいな、ククリコン。」
「土を湿らせてもらってから耕したね。鼻先のドリルを回転させ前足で土を押し上げながら耕したね。自分でもびっくりするくらい早く終わったね。」
「ありがとうククリコン。じゃあ、仕事が終わったばかりで悪いけど、畑がここ、家があそこ、井戸はどこがいいと思う。あ、井戸って水が湧き出る場所のこと。」
「あそこがいいと思うね。」
「じゃあ、あのあたりを垂直に掘って。そうだな、お前の伸長の50倍位まで、ああ、50倍って言うのはお前の感覚で。それで水が出たらオッケー。水が出ない場合はあのあたりの他の場所を。」
「わかったね、師匠。」
「それから、師匠と言うのはやめてくれ。なんか嫌だ。」
「わかりました。カミュさん。」
「じゃあ、俺は岩山に居るから水が出たらまた来て。」
岩山について、しばらくしたらまた早い時間にククリコンは来た。
「おわったね。」
「お前、本当に早いなあ。じゃあ、とりあえず今日やってもらおうと思うことは終わったから。今から昼まで剣術の訓練だ。この棒を振ってみろ。」
ククリコンに棒を振らせる。棒の振り方がなってないので素振りの基本形を教える。
「この形で昼飯まで家の前で棒を振り続けろ。疲れてもう振れないという状態になったらまた呼べ。」
ククリコンを家の前に連れていき、俺はまた岩山に行って坑道を掘り鉱石を探した。
ククリコンのしゃべり、かなり良い。
キルトロン時代に作った機器生物、まあ当時は改造魔人と言ったが・・・は
例えばカニとバズーカを結合させたカニバズーカは、話す前に必ず鼓膜が破れるくらいの大声で
「ズーカー」って叫んでたし、
ライオンとハサミを結合させたハサミライオンは、
「サーミー」って叫んでたし。
耳が痛いっての。
それに比べてククリコンは、しゃべり言葉に「ね」と付けるのが多いくらいで大声ださないからね。
ある程度鉱石を採取していたが、昼食の時間になったのにいつまで経ってもククリコンが来ないのでククリコンの素振りの様子を見に行った。
ククリコンは一心不乱に素振りをしていた。
モグラが2本足で立って素振りをしているのもシュールだなと思いながら見ていたが・・・最初に振っていた素振りとは違い、無駄な力が抜け、最も効率のよい軌道を描いた素振りをしている。俺が修行していたころ、最初にこの形になったのは、体力の限り素振りをしてヘロヘロになって行った最後の一振りだ。俺はこの一振りのあと気を失ってぶっ倒れた。
ククリコン、あいつ俺以上に素質があるのかも。
助手としてはもちろん、剣の弟子としてもいい拾い物だったのかもしれない。
俺はククリコンに、今から昼食を作るから、昼食が出来るまで素振りを続ける様に言った。
助手としてのククリコンの話は今話で終了する予定でしたがもう少し続きます。
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