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カミュ、村の発展と祭りを楽しむ

 同盟後、魔族と竜のお互いの領土への行き来が盛んになった。


 アイナ村に対しては、同盟後竜より竜の領域の自由な出入りが認められ、また、魔族領とアイナ村の行き来が盛んになった。人化した魔族と人間は見た目の区別がつかない為、魔族領に入る時は、魔族領の人間がしているネックレスをアイナ村の人間もすることとなった。


 アイナ村は、現在の温泉の位置のまま、温泉宿が出来た。

 またその後、村営の鍛冶場、村営の医院、村営の錬金所が出来た。


 村営の錬金所には、村長のツテで錬金術師とその弟子がやってきて運営している。


 錬金術師長はキースロンさん、その弟子はダビア、アポリー、ゴトシさんと言う腕の立つ人たちだった。この人たちはイナバーン南部の錬金術師で、王都からのある注文を巡り、貴族の錬金術師と揉めている時に村長から誘いを受けてきてくれたらしい。


 以前、魔族から持って来てもらったヤシの実の様な実、クコクコというらしい・・・・・の実で固形石鹸を作った。とりあえず、村の海岸でできる海藻を燃やした灰とで試作を作り、成功したものを、バッチ、ファフニール、魔王、ゲルググンに使用法の記載した紙とともに渡した。


 石鹸については、竜、魔族の反応をみて、よかったら海岸沿いに工場を作ることとなった。


 石鹸を構成するアルカリは海藻の灰だが、もし売れるようであれば、アルカリの大量を考え炭酸ソーダ(海水から採った食塩から硫酸ソーダを作り、それに石灰石と石炭を混ぜて加熱して作る)に変えていく必要があると思った。


 村の整備も当初の計画(カミュ、ルオさんの演説を聞く。)は終わりモノの運搬、交通は便利になった。


 竜の駐屯所もククリコンが監督し、ローランさんたち竜、パネル工法を学ぶ魔族によって完成した。今後、この魔族たちによってパネル工法は魔族領にもたらされるであろう。


 魔族のセト北部の占領で、この旧セト領とアイナ村が接する様になった。魔族側から旧セト領とアイナ村を道路でつなぎたいとの申し入れがあり、イナバーン王都やセトを刺激する恐れもあったが了承した。


 魔族領旧セト領の村とアイナ村の間には森林があるが、これを魔族側でパネル工法のパネル用に伐採するので、この伐採地にアイナ村と接続する道路を完成することとした。


 そうそう、アイナ村の農業用水路の水入れ式を行った。

 村民や来賓のいる中、村長の合図とともに川との境の板をはずし水を引き入れた。

 水が見事になにも不具合もなく完成し歓声が沸いた。


 町の道路には屋台が立ち並び、村民たちが祭り用の音楽を演奏している。


 その後、ボスガンさんに仕事の合間に作ってもらった俺の設計した山車やおみこし5台を村人がかつぎ、村の音楽が流れる中、大通りを練り歩いた。


 竜側はファフニールとカムストックさん、バッチが参加した。

 竜側はこの祝いの出し物として、村上空を竜の姿で飛ぶ許可を求めてきたので村側はオーケーした。竜の出し物は村上空の曲芸飛行だった。キリモミ、ヒネリ、色々な色の炎を吐きながらの曲芸飛行は村人の度肝を抜いた。

 俺は、キルトロン時代にみたブルーイン〇ルスかよ、と心の中で思った。


 魔族もやってきた。魔族側の出席者は魔王、その妻アシュメダイと旧セト領の村長ケルンさん、ギリーさんだった。

 魔族は魔族歌劇団という演劇団の剣の舞であった。40人からなす舞は迫力もありアクションも凄く村人にも大好評だった。


 魔王とアシュメダイは特におみこしが気に入ったらしく、魔族領でも祭事にはしようか、と言っていた。


 アシュメダイは先日魔王に献上した固形石鹸が気に入ったらしく欲しがったがまだ販売でには至っていないと説明し、俺用のサンプル1個で我慢してもらった。



 旧セト領の村長ケルンさん、ギリーさんはアイナ村側から旧セト領の住民と話がしたいと言って魔王に今回連れてきてほしいということを希望し来てもらった。


 魔族の支配がどうなのか、今暮らしやすいのか、この村の様子を見て足りないものがあったら指摘

してほしいという事が知りたかった。


 1週間ほどアイナ村に滞在し意見を聞くことになっている。


 村側と魔王領の人間の会談が始まった。


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