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泡沫の恋の行方と花時計の思い  作者: @000ーooo


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14.学院生活(クラスでのガイダンス)

 入学式の後、Cクラスの教室に行った。先ほどの校長や第2王子の挨拶では「貴族も平民も平等」と言われたけどやっぱり不安。後ろの方で立っていたら、やはり貴族は前の方に座るようで、私たち平民はおのずと後ろの席となった。


 ジェフの隣に座った。遅れるとルナとレムにその場所を取られそうだったのであわてて座った。ジュフのもう一方の隣はマイクだった。ほっとした。まず、ルナとレムはライバル、ジェフを取られるわけにはいかない。


 しばらくすると、担任の教師が入ってきた。マーサさん、伯爵家の三女とのこと、結婚はしていなとのこと。家で肩身の狭い思いをしているので、年下でも後妻でもいいから相手を紹介してほしいとのこと。「こんなこと普通生徒に言うこと」と思ってしまう。本人はそれぐらい焦っているとのことです。


「それでは皆さんの気持ちもほぐれたようですので、これからまじめなことを言います。心して聞くように。


 まず、学院では貴族も平民も平等、それを忘れることがないように。そして貴族風を吹かせて平民を虐げることがないように。


 多分こう言うと貴族の方は反発を持つと思いますが、これは大事なことなのです。なぜなら、この国の貴族の人口は全体の1から2%といわれています。ほとんどが平民なのです。


 もし大多数の平民を無視すれば国が成り立たなくなります。当然平民の中にも優秀な人がいます。その優秀な人の力をこの国の発展に役立てる。これが王宮の方針です。


 むろん社会に出れば貴族と平民、差は歴然としています。しかしせめて学院にいる間だけでも平等に扱う。そして優秀な平民の力を伸ばしていく。そして、貴族も平民に負けないように切磋琢磨する。これがこの学院の建学の精神なのです」


 盛んに「貴族と平民は平等」と言うけれど本当なのかなと思ってしまう。しかし、建前だけでも言ってもらえると嬉しい。それでなくても私はド平民、商人よりも劣っているのだから。


 その後、学院生活での注意事項や、履修する授業のカリュキラムの説明があった。


 学院生活の注意事項は、遅刻や無断欠席をしないこと。受講科目が単位制といいながら、出席点を加味する科目も多いので、試験でいい成績をとっても出席日数が足らないと不合格となることもあるとのことでした。


 それから平民というだけで相手を蔑んだり、いじめを行った場合は、その連絡が親だけでなく王宮にもいくとのことでした。


 それから授業は真面目に受講し、周りに迷惑をかけないこと。体調が悪い場合は担任に連絡して必要な措置を取ること。その場合、欠席しても問題ないとのことでした。


 それから他人とのトラブルは極力避けること。これをすると、親にも連絡が行くし、問題が大きいような場合、例えば相手の生徒を傷つけたような場合はその家だけでなく王宮にも連絡が行くとのことでした。


 それから、時間が許すようであれば、積極的にクラブ活動にも参加して交流を深めること。クラブ活動は武術系のクラブから文科系のクラブまで用意されているとのことでした。ちなみに錬金クラブもあるそうです。


 授業のカリュキラムは、入学試験の科目、国語、数学、魔法理論、外国語、法律、貴族の常識、魔法実技、剣術実技は必須科目とのこと。選択科目は、薬学、魔法陣、領地経営、商業取引、地理、歴史、第二外国語、乗馬とのこと。


 そのあと自己紹介をすることになった。最初は前の方から順番に後ろ方までとなった。最初に挨拶したのは伯爵令嬢でした。

「私は、セリーナ・サンシッソンヌ、伯爵家の長女です。1人娘なので将来は伯爵家を継ぐことになります。私は平民の方々とも仲良く接していきたいと思っています」


 次は子爵令嬢でした。

「私は、カルナ・ロアディティエ、子爵家の長女です。私も1人娘なので将来は子爵家を継ぐことになります」


 次は公爵令息でした。

「私は、ミシェル・ピエーニュ、公爵家の3男です。公爵家といっても私は庶子、側室の子供です。将来は王宮に勤められたらと思っていいます」


 このようにして自己紹介が始まった。貴族はさすがにCクラスともなると上級貴族の嫡子は少ないようで、大抵は下級貴族か上流貴族でも庶子でした。


 そのなかでは最初に挨拶したセリーナ伯爵令嬢は異質でした。そのうえ家を継ぐ予定です。クラスの男子の注目を一心に集める存在となりました。また、次に挨拶した子爵令嬢も気は強そうですが、婿入り先としては優良物件に思えました。


 男子では、なんか貴族というとすべて雲上の人のように思えて、あまりよくわからなかった。とにかく私は将来はジェフのお嫁さん。そう思っているのであまり気なる男子はいなかった。


 そして、平民の順番となった。

「俺はマイク、平民です。父親は王宮で下級官吏をしています。将来は父親のように王宮の官吏になりたいと思っています」

「俺はジェフ、平民です。父親は商会を経営しています。今は平民相手の商会ですが将来は貴族の方々とも取引をしていきたいと思っています」

「私はティナ、平民です。父親は鍛冶師です。隣のジェフとは幼馴染でいつも一緒に遊んでいました」

「私はルナ、平民です。父親は商会を経営しています」

「私はレム、平民です。父親は商会を経営しています。隣のルナとは仲良しです。そしてジェフさんとも父親の仕事の関係でたまに会うこともあります」

 

 自己紹介はこうして終わった。やはり貴族はハードルが高そうでした。それに同じ平民でもルナとレムはジェフを狙うライバルの様な気がして気が置けませんでした。


 このようにして、ティナの学院生活が始まった。


 そして、ティナは帰りには日課である花時計にお祈りをささげた。

「今日から学院生活が始まりました。これからもジェフと一緒に楽しい学院生活が遅れますように」

するとジェフも

「俺もティナと一緒に充実したが学院生活が遅れますように」


 そんな2人の姿を花時計が温かく見守っていた。

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