表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界ちっちゃなパン職人、焼けば魔獣が寄ってくる!? 〜みんな私のパンにメロメロです!!〜  作者: ありぽん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

45/65

第45話 まさかの家族問題で大騒ぎ

 ここからはグルルが覚えている、妖精たちと、シー君とクー君の会話。


『ねぇねぇ、好きなら家族なの?』


『そうだよ! パパとママがそう言ってた!!』


『へぇ、家族なんだぁ』


『あ、そういえば、僕たちもパパと家族だよね』


『家族だよねって、パパだもん。家族に決まってるじゃん』


『でも確か、本当のパパとママじゃない、パパとママもいるって言ってたよね? でも、本当のパパとママじゃなくても、家族は家族だから、みんな仲良く暮らしなさいって』


『ん? 言ってたっけ?』


『言ってたわよ。もう、いつも覚えてないんだから』


『その時に、他の家族の話もしてさ。最初はお友達だったけど、どんどんお互いを好きになって、やっぱり家族になったって、誰かの話してなかった?』


『……そういえば?』


『聞いたような、ないような?』


『あっ!! その話、僕覚えてるよ! フレアママが、前に人間と家族になったって。最初は友達、あとで家族!』


『そうそう、フレアママだ!! でも、その後、どうなったんだっけ?』


『今も家族だけど、人間はお爺さんになって、死んじゃったんだよ』


『それでフレアママも、その人間と一緒に消えようと思ったんだけど、でも人間が、もっと後からゆっくりくれば良い、いつかまた会えるんだからって。それで、こっちに来るまでに、いろいろな物を見てもらって、後で会った時に、その見た物の話を、いっぱい聞かせて欲しいって言ったんだよ』


『だから今、フレアママは時々どこかへ行って、新しい物を見てくるんだもんね』


『フレアママ、その人間と最初お友達。それから、どんどんな好きになって、家族になった。シーとクーの話と同じじゃない?』


『うん、同じ!!』


『ヒトミは、僕たちのこと好きかな?』


『みんなはヒトミのこと好き? 僕はヒトミもモルーも、シーとクーも大好き』


『私も』


『ボクも!』


『あたしも!!』


『おいらもみんな好きなんだじょ』


『ちびちび可愛い子パーティーの仲間だもん、僕もヒトミのこと好き』


『ちびちび可愛い子パーティー?』


『あ、クー君には、あとで教えるね。……クー君もちびちび可愛い子パーティーに入れない?』


『あっ、そうだよね!』


『クーも、もちろん入れるよ!』


『みんな、その話はあと。今はヒトミのことでしょう』


『あ、ごめんごめん。でもさ、俺たちみんな、ヒトミのことが好きだろう? じゃあ後は、ヒトミが俺たちのこと好きかどうかだけじゃん。なら、さっさと聞きに行こうぜ。それで、もしも好きじゃないって言われたら、また明日聞けば良いし」


『だね』


『明日ダメでも、また次の日好きになってくれるかも。そうしたら、すぐに家族になれば良いし』


『そうだね。それで良いよ』


『じゃあ、みんな、今からヒトミに聞きに行こう!!』


『『『おー!!』』』


『ま、待て、お前たち!!』


 そんな会話が、小屋の中でされたらしい。そしてグルルが慌てて止めたと。


 私はパパとママを見る。それからお兄ちゃんたちを見て、他の人たちも見て。そうして少しの沈黙の後、ママとエリオットお兄ちゃんは、何ともいえない顔で、苦笑いしていて。セドリックお兄ちゃんはニヤニヤ。他の人たちは困惑気味に。


 セバスチャンさんは……、困った感じはまったくなく、いつも通りニコニコしていたけど。


 1番反応、というか、ガックリしたのがパパだった。


「何でパン1つで、ここまでの話になったんだ」


 パンは関係ないと思う。シー君とクー君を、どうやって保護するかの話をしていたら、こうなったんだから。そう、関係ないよ。


 私のパンの匂いを嗅ぎつけて、妖精さんたちが家に来たけど。それに他の魔獣たちも、虫たちも集まってきちゃったけど。


 それから私のパンが、みんなの病気を治すからって、シー君とクー君をそれで治してあげたけど。それで、凄い私って言ってもらえたけど。


 保護の話も家族の話も、全然しなかったでしょう? だから関係ない。うん、関係ないもんね。


『どうする? あいつらには一応、家族になれるかは分からないぞ、とは言っておいたが。それと静かに待つようにも言っておいたが。そのうち小屋から出てきて、俺の時のように騒ぎまくるかもしれんぞ』


「はぁ、どうしたものか。スノウタイガだけなら、どうにかなるかもしれないが。妖精までとなると。今までに、こんなことがあったか? いや、グルルが聞いた話だと、以前人間と家族になった妖精がいたようだな。その妖精の話を詳しく……」


「あなた、ちょっと落ち着いて。私たちはまだ、きちんと話すらしていないのよ。グルルから、話を聞いただけなんだから」


「オリヴィア、なぜそんな落ち着いていられるんだ」


「騒いでもしょうがないでしょう。まずは、心を落ち着かせて、それから改めて話を聞かないと。今のまま話を聞きに行ったら、すぐに、家族決定!! という感じで、押し切られる可能性があるわよ」


「はぁ、本当に、何でこんなことになったのか」


 ここからは、パパじゃなくてママが、いろいろみんなに指示を出したよ。何を用意してとか、今のパパはダメだから、椅子に座ってお茶を飲んで、ゆっくりしていてとか。


 グルルにも、もう少し待っているように、みんなに伝えてとか。私には……とりあえずパパの隣で、パパを落ち着かせておいてとか。


 まさかの急な家族問題に、虫さんたちや魔獣たちは帰ってくれたのに、また大騒ぎになっちゃったよ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ