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精霊と保護者

 今日は疲れすぎたので、逆に書き溜めを投稿しようと思う(錯乱)

「とりあえず一息ついたところで……」


 アリシアの冷たい視線で折れた心を何とか立て直し、俺はアンネの方に目を向ける。なお、俺の近くには、(くずお)れた俺に心配そうに声をかけ続けてくれた3人の精霊たちがいた。俺は精霊達と少し話してから、改めてアンネに向き直った。


「アンネ……分かってるな?」


「な、なによ、顔が怖いわよ……ほら!戦いは終わったんだし、それでいいでしょ?」


「ちびっこ共、あのお姉さんが遊んでくれるらしいぞ!」


”(*´▽`*)わーい”


”こしょばすぞー!!”


”…………♪”


 俺の近くにいた精霊たちが、俺が提案したとおりにアンネに向かって突撃していく。真剣に抵抗すれば精霊たちを寄せ付けないくらいはできるはずだが、その突拍子の無さと戦闘が終わったという油断からか、接近を許してしまったようだ。


「え?ちょ……アハハハハハ、ちょ、アハッ、や、止め、ハハハハハハ、やめてっ、やめてーっ!」


 アンネが笑い転げている間に、俺はアリシアとボスに声をかけた。


「とりあえず、何とかなったな。だが、先に進む前に少し対策しておくべきだと思うんだが、どうだ?」


 俺の言葉に、アリシアとボスは微妙な顔で頷いた。


「あ、あぁ。いや、確かに対策をしておく必要はあると思うが、その、アンネ殿も話にいれた方が」


「そうですぞ主殿。確かに今回は誤情報でしたが、少なくとも我々は何度も姐さんの知識に助けられたではありませんか」


 その言葉に、俺はため息をついて同意した。


「まあ、確かに俺もアンネのことは頼りにしてるよ。今回の対策で意見を聞くべきだってのも解ってる」


「なら……」


「だけど、それとこれとは話が別だ。俺たちだけじゃなく、ついてきてくれているだけのアリシアさんまで危険に巻き込んだんだ。不確定な情報で仲間を危険にさらしたこと相応に反省してもらわないと。まあ、私情が無いとは言わないけどな」


 そう言うと、アリシアは黙りこくった。自分の為に、と言われて言葉を失ったようだ。


 と、そうこうしているうちにやっとくすぐりをやめてもらったらしいアンネがふらふらと近寄ってきた。


「……恨むわよ。グォーク」


「それは構わないが、俺もアンネが精霊郷の間違った説明をしたこと、ずっと覚えておくぞ」


「う゛……分かったわよ。ごめんなさい」


 痛いところを突かれたからか、アンネは俯きながらもしっかりと謝った。


「あぁ、俺もごめんな。さ、仕切り直しだ。アンネ、まずアンネが精霊郷で知っていることを教えてくれ」


「知ってること……って言っても、今まで言った事ばかりよ。妖精郷は行きたい場所を願えば、そこにたどり着ける。だけど、少しでも別のことを考えているととんでもないところに飛ばされる可能性がある。そして、敵対する魔物は弱くて少ない。そんなところよ」


 それを聞いて、俺は周りを見渡し精霊たちに声をかけた。


「で、さっきの話って本当なのか?ちびっこ共」


”えー?”


”わかんない”


”だいたい、あってる”


 炎の精霊と雷の精霊が首を捻る中、水の精霊だけがしっかりと頷いた。視線を向けると、たどたどしくも詳しく話してくれた。


”ここ、行きたい、思ったところに、いける。でも、それだけじゃない。ここの道、一つじゃない。そして、私達も、遊び相手探してる。自分と同じくらい、強い人。会いたいと思ってる。だから、そういう人、精霊、会う”


「……なるほど、精霊側も遊び相手……この場合、遊び相手兼戦闘相手となるか。とにかくそれを探しているから、精霊郷にいる間は同格くらいの相手と出会うことになる。

 そして、アンネは戦闘力がへっぽ……雑k……とにかくこの状況だから、今まで弱い奴しか相手にしてなかった……と」


「フォローするならしっかりしてくれないかしら!?」


 アンネの叫びを無視して、俺たちはアリシアがまとめたことを、はもう一度頭の中で整理する。


「……例えばだが、戦闘を避けようと思いながら移動するってのはどうだ?」


「それは駄目よ。多分それすると、思うように塔にたどり着けないわ。それに、精霊達も移動しているって考えると、こっちが避けても精霊たちの方が近づいてくるわよ」


 なるほど。感覚的に塔を目指しながら追っ手を避ける人と、それを一心に追いかける人なら、どちらに軍配が上がるのかと考えれば理解できない話ではない。

 前提が、原理の分からない座標移動だから今一確信が持てないが。


「しかし、砂糖の塊もそんなにあるわけじゃないしな」


 俺たちの持つ砂糖はテイストレント戦で手に入れた僅かな量だけだ。どれほど精霊と遭遇するかは不明だが、心もとない量しかないのは確かだ。


「……いや、そもそも甘いもので釣られたのも、この精霊たちが幼かったからじゃないのか?確かに精霊は幼い思考の者が多いが、思慮深い者もそれなりにいると聞くぞ」


「確かに、一度成功したからと言ってそれを頼りにするのは危険ではあるな」


 アリシアが言った事にボスがうんうんと頷いた。


「しかし、そうなると……」


 そうやって思考していると、精霊達がある提案をしてきた。


”よくわかんない、けど”


”お姉ちゃん、頼む?”


”頼む!頼む?”


「お姉ちゃん?」


 アンネがそう言うと同時に、彼女の背後に、いきなり人影が差した。


”いけませんよ、せっかく気づかれていなかったのですから”


「!?何者だ!」


 思わず武器を向けるボスと俺だったが、逆にアリシアは手を合わせて膝を屈していた。そして、いきなり現れた人影は、鈴の鳴る様な念話で、ボスの声に答えたのだった。


”私は大樹の精霊、この子たちの保護者ですよ”

 まあ、子ども達の周りに保護者がいないわけないよねっていう。


 なお、仮にアンネ単体で精霊郷を通った場合、未だに戦闘無しで通過できる模様(強さだけでなく見た目的なものも影響する)


 アリシアさんだと、一応戦闘は起こるけど、アリシアが攻撃しないのを訝しく思った精霊達が攻撃をやめて戦闘自体も終わる。


 ボスとグォークは……単体だと精霊達に容赦なく攻撃して、帰れなくなるかなぁ。と言った感じ。

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