冒険者ギルド公開情報 黒き茂みの森浅層
設定もりもり。
こちらは、賢者の塔冒険者ギルドにおいて、”深き茂みの森”へ挑戦する冒険者達への提供情報になります。
ギルド職員の皆様は、”黒き茂みの森”へと挑戦する冒険者の方に必ず配布するようにしてください。
~~黒き茂みの森の概要~~
深き茂みの森は、魔王”真紅の薔薇姫”が治める魔境で、世界12魔境に数えられています。
通常の魔境と比べれば、危険度は非常に低いですが、その範囲は広大で、同じ12魔境で大陸全体が魔境である”精霊郷”、”浮遊大陸”に次ぐ世界第3位の魔境となっています。
そのため、最も森の薄いところを通るとしても、横断には3週間ほどの行程を想定して行動してください。
~~必須物資~~
この魔境において、必須物資は毒消しです。自然は豊かなので、食料についてはあまり困りません。ただし長旅になりますので、テントや武具の予備、補修機材などは多めに用意しておくと良いでしょう。
~~敵性生物~~
※事前知識として、モンスターのランクについて解説します
スライム級……最下級のランクです。怪我の覚悟さえすれば、戦闘経験のない大人でも高確率で倒すことができます。ただし、スライム級だからと言って油断すると、複数体に袋叩きにあう、なんてこともあるので油断は禁物です。
ゴブリン級……人類種を明確な殺意を持って攻撃してくる相手が多いですが、まともな戦闘訓練を受けた大人なら、十分に対応が可能な相手です。冒険者の基本的な資金源はこのゴブリン級になるでしょう。
オーク級……戦闘訓練を受けていない人間はほぼ討伐することができず、村レベルの集落であれば、移住を検討するべき相手です。ただし、特殊な能力を使ってこない、あるいは特殊な能力を使っても比較的対策が容易な相手ばかりですので、ベテランの冒険者なら余裕を持って相手ができるでしょう。
オーガ級……ベテランの冒険者であっても、討伐に危険が伴う相手です。仮に集落の近くに現れた場合は、よほど大きな町でない限りは、避難勧告が出されるほどの強敵です。オーク級では特殊な能力は殆ど使ってきませんでしたが、オーガ級になると、魔法や特殊技能を積極的に使ってきますので、それぞれの魔物に対しての対策が必要になってきます。
シーサーペント級……ベテランを抜け、教官クラスまで至った冒険者であっても油断のならない相手です。ここまでの強さになると、多くの個体が群れのボスや小さい魔境ならばその主になっているような魔物です。多くの場合、その土地の魔力や風土を味方につけ、強力な属性攻撃を仕掛けてくる傾向にあります。滅多にありませんがもしも人間の国に攻め込んできた場合は、城塞都市でもなければ、相手にせず亡命することが賢い選択です。
ヘルシックル級……もはやここまで来ると、力が強いだけでは彼らから勝利をもぎ取ることは不可能に近いです。上級の冒険者が、属性や魔物の性質を読み切ってガチガチの装備を固めてやっと勝利を掴める、といった強さを持つ魔物です。このランクの名称になっているヘルシックルは種族名となりますが、殆ど全てのヘルシックル級に属する魔物は、その土地の主として君臨している、即ち個体に与えられる等級になります。
マンティコラ級……一部例外を除き、土地の主の中でも一握り、あるいは最高位のテイマーの従魔でもなければお目にかかることができない魔物です。基本的に賢者の塔にてマンティコラ級以上の魔物は監視されており、仮に人間の生存圏に侵入した場合、即時賢者の直弟子が派遣されるほどの脅威です。過去、まだ賢者の塔システムが稼働していなかった時は、当時最大の戦力を誇った大国の城が、一匹のマンティコラ級魔物によって、2日で廃墟にされたと伝えられています。
エルダードラゴン級……非常に強力な土地の主や、魔境を束ねる上位の魔王の何人かが属するランクです。その脅威は目を付けられたら一国が滅ぶ、と言われるほどで、現在においても管理されていないエルダードラゴン級は10体が確認されるのみです。
フェンリル級……一応存在はしているものの、12魔境の魔王を筆頭とした、最高位の魔王以外の存在は該当しないのではないかと言われているランクです。その強さの指標が、大陸の何割に影響を与えるか、という尺度であると言えば、どれほどでたらめであるかが分かるかと思います。遍く人間が相手をすること自体が間違っている規格外達ばかりであり、もし仮に比較するならば、最弱のフェンリル級と名高い”敗銀のストライン”でさえ一般的な国力の国10程度の常備軍全軍と戦って数分で殲滅できるほどの力を持っています。ただし、フェンリル級として判断されている存在はエルダードラゴン級よりも多く、現在30体が確認されています。
K級……賢者級と名付けられたランクです。ここに位置付けられているのはただ一体の魔物のみです。賢者以外にその魔物を知るのは片手で数えるほどしかいませんが、仮に出現した場合は、賢者が全魔力をもって即時対応すると定められています。
また、魔物でなく冒険者のランクとしてこれを指す場合は、賢者に出された無理難題をこなすK級依頼を受けることができるようになります。
以上のランクを踏まえたうえで、以下のモンスター説明をご確認ください。
☆ホーンラビット ランク スライム級
角の生えた兎のような姿をしています。味は良く、また、毛皮はそこそこの値段で売買されるので初心者の収入源として優秀です。ただし、ホーンラビットは他の魔物たちの食料ともなりますので、乱獲すると人里に他の魔物が降りてくる危険性が上昇することから、捕獲数はある程度管理されています。野営の際に食料として入手する程度なら問題ありませんが、売却用に捕獲する場合はギルドにご確認ください。
☆ゴブリン ランク ゴブリン級
子供ほどの背丈の魔物です。基本的には緑の小鬼のような姿をしています。知能には個体差がありますが、黒き茂みの森のゴブリンは知能の高い個体の出現は確認されていません。
ただし、極まれに進化個体が混ざっていることがありますので、体色や服装などが異なる個体を見つけた場合は、速やかに退避をしてください。
ゴブリンは放っておくとすぐに増殖しますので狩猟制限等はありませんが、知性を持った個体も多く存在する種族ですので、人権認定証を確認してからの討伐を推奨しています。
☆ハイドスネーク ランク オーク級
全長一メートルほどの大きさの蛇のような魔物です。主に樹上にいることが多く、死角から一気に襲い掛かって毒を流し込みます。毒性の高い神経毒ですので、血清の準備と服用を強くお勧めします。オーク級ではありますが、身体能力は普通の蛇と差は殆どなく、基本的には毒による危険性と考えてください。また、血清が無い場合でも、回復魔法の治療での解毒も可能です。
繁殖能力の高い魔物でもありますので、生息域では常に警戒をする必要があります。
また、ハイドスネークの皮は、高級財布などの材料として効果で取引されますので、奇襲をしのげる実力があれば収入源としては十分です。
☆フライングアイ ランク ゴブリン級
瞼のついた巨大な眼球が浮遊しているような姿をしています。また、この眼球部分は瞬きをすることで、巨大な口に変化することが確認されており、この状態のフライングアイは呪文を使って相手を攻撃します。
魔法自体はそれほど強力な物を使ってくるわけではありませんが、深き茂みの森浅層においては魔法の使い手自体が希少な存在のため、フライングアイが魔法を使うことを意識しておらず痛い目に合う冒険者の話をよく聞きますので、注意しておいてください。
採取できる素材は翼と目玉が薬の材料になりますが、わざわざ採集するほどの値段はつかないため、できれば戦闘自体を避けるのが最良です。
☆コロニーウルフ ランク ゴブリン級
群れで生活する狼のような魔物です。ゴブリン級の中では上位に位置する強さを持ち、群れて出てきた場合はゴブリンの群れをたやすく蹂躙できるだけの力を持ます。また、俊敏性や獣なりの頭の良さを見せつける初心者殺しともいえる魔物ですので、腕に自信のない場合は速やかに撤退を推奨している魔物です。
ただ、知覚能力にも優れた魔物ですので、ある程度相手を威嚇しながら距離を離すような、心をすり減らすような逃走となると予想されます。
基本的にコロニーウルフは仲間が減るのを極端に嫌がる傾向にあるため、こちらが武器を構えて警戒していればそうそう襲ってくることはありません。
狼の皮も商品となりますが、毛皮の色合いが地味であるため、よっぽどきれいに倒されたコロニーウルフの毛皮でない限りはホーンラビットの方が高値で売れる程度の値段しかつきません。
☆オーク ランク オーク級
浅層においては、良く出会う魔物の中では他をかなり引き離して最上位の危険度を持つ存在です。ゴブリン級以下の冒険者が遭遇してしまった場合、仲間を見捨てることになったとしても撤退を優先させなければならないほどの強敵だと考えてください。その体は素人や少し武器をかじった程度の腕前では傷一つつけられず、そこから一歩進んで、少し慣れてきた程度の冒険者の一撃さえも、何の痛痒もなく受け止めてしまいます。また、オークには恐怖感やためらいがないため、怯みや竦みを無意識に意識してベテランが選択を誤ることもあります。
ただし、オークに傷を負わせるだけの攻撃力、オークの攻撃を安定して凌げる継戦能力、そしてオークの行動に関する理解力。この3つの条件をそろえた場合は、与しやすさのわりに倒した後に得られる経験値が高い魔物として知られています。
また、狙うことは難しいですが、心臓や眼球を通して頭部を攻撃するなど、急所に攻撃を当てる実力さえあれば、膨大な体力を無視して一撃で倒すことも可能です。
肉は高級食材ですが、オークを倒せるならばそれほどうまみのある素材ではありませんので、経験値を得るついでくらいに思っておくとよいでしょう。
☆イヴィルゴート ランク オーク級
浅層の北にある山岳地帯にいる魔物です。基本的に深き茂みの森に向かう冒険者の皆様に出会う機会は殆どないでしょうが、黒き茂みの森の中でも単体能力では最高峰に近い魔物です。純粋な身体能力ではオークよりやや劣るものの、弱点を狙う知性と、弱点を看破する能力を持つため、その巨体を生かして、弱点目がけて不安定な足場をものともしない突進を敢行してきます。
ただし、山岳地帯から出ることはまずないため、意図せず出会うことはまずないということから、危険性はある程度低くなっています。
採取できる羊毛は少量ではあるものの高級品のため、狩ることができるのなら十分な対価を得ることができる魔物です。
☆ワーカーアント ランク ゴブリン級
本来は中層の魔物ですが、極まれに浅層でも見かけることがあります。アント系でもワーカーアントなら性格は温厚で、獲物もホーンラビットやハイドスネークを目標としていますので、こちらから手を出さない限りは人間に襲い掛かることはありません。ただし、調子に乗って、中層の巣に入ってしまうと、人間を積極的に襲う、ソルジャーアントやナイトアントに出くわすので、注意が必要です。
☆テイストレント ランク オーガ級
黒き茂みの森全域で、極まれに見かける魔物です。温厚な種族で、一般的に攻撃をされなければ敵対せず、その木の実は様々な香辛料として利用できます。
これは一部の噂にしかすぎませんが、本来この魔物は黒き茂みの森ではなく、賢者の塔で多様化した魔物を、賢者が友好の証として真紅の薔薇姫に送ったものが増殖したものであると言われています。
大きなテイストレントほど複雑で素晴らしい香辛料を生み出すうえ、香辛料の詰まった実を採取すること自体が敵対行動につながるため、良い香辛料を安全に取るためには、テイストレントを完全に屈服させ、飼いならす必要があります。
採取できる素材
シィラの実
クコの実
レリンの実
エギルの根
ジャイアントスパイダーの糸
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〈中略〉
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※注意事項※
深き茂みの森は、魔境の中では非常に弱い魔物が多いとされていますが、その魔物の数や、厄介さは他の魔境と比べても群を抜いています。中層以降には、クイーンアントを中心とするアント系の巣、クイーンビーを中心とする、魔蜂系の巣。サキュバス、サティロス、パーンなどの淫魔系の種族。あるいはゴブリンの上位種など、連携や心を惑わすタイプの攻撃を仕掛ける種族が数多く出現しますので、移動する際にも、なるべく外延部を通ることをお勧めします。
こぼれ話。
黒き茂みの森の名前の元ネタは某ミク曲。多分リリスウェルナ様は棒倒しと玉ころがし(意味深)が好き。




