幕間・桜音のお菓子作り教室!!
こちらは本当に作れる「北の灯」のレシピです!自分で書いておいて美味しそうすぎて食べてみたくなってしまった……上品な蜂蜜チーズベリーパイって感じです。
春の光が差し込む北辰商会の厨房。桜音はぱんっと手を合わせた。
「はいっ!今日は“北の灯”を一緒に作りましょう!」
見習いも、そして読者も巻き込む勢いだ。透歌が小さく笑う。
「分量、ちゃんと言うんだよ?」
「もちろんです!」
桜音は胸を張った。
北の灯(8個分)
「ちゃんと量れば、ちゃんとできますからね!」
生地の材料
薄力粉 …… 200g
無塩バター …… 100g(冷たいまま!)
砂糖 …… 20g
蜂蜜 …… 20g(大さじ1弱)
卵黄 …… 1個分
冷水 …… 大さじ1〜2
塩 …… ひとつまみ(約1g)
桜音は粉をふるいながら言う。
「まずは薄力粉200g!ちゃんと量ってくださいね!」
冷たいバターを小さく刻み、粉に混ぜる。
「指先ですりすり〜ってします!そぼろみたいになるまで!」
さらさら。桜音は手の温度が高いので濡れた布巾で手を冷やしながら作る。
「東の島国のところには『ふーどぷろせっさー』?があると聞きました!それを使ったら楽にできるかもしれません!」
蜂蜜20g、砂糖20g、卵黄1個。
「蜂蜜は“灯り”担当です!」
冷水を少しずつ。湿度や温度によって変わるため慎重にいれる。
「一気に入れないでくださいね!まとまるギリギリで止めるのが、さくさくの秘密です!」
生地をまとめて布をかける。
「えーと、なんだっけ。『らっぷ』ていうものに包むと良いらしいですよ!」
「そしたら寒いところでで30分休憩〜!東の島国の方たちはこっちほど寒くないので『れいぞーこ』にいれてください!」
フィリング
クリームチーズ…… 120g
蜂蜜 …… 15g
レモン皮 …… 少し(小さじ1/4くらい)
ラズベリー …… 80g
砂糖 …… 15g
桜音はにこにこしながらチーズを練る。
「チーズ120g!常温に戻しておくと楽ですよ!」
蜂蜜15gを入れて混ぜる。琥珀色の蜂蜜が柔らかな白と混ざる。
「ここは優しく〜」
レモン皮を少し。
「入れすぎると“北風”が強くなりすぎちゃいますからね。ほどほどに」
赤い実80gに砂糖15g。
「軽く潰してください!ジャムにしないで、粒を残すんです!」
「そしたら包みます!」
冷えた生地を3mmにのばす。
「厚すぎると重たい灯りになっちゃいますからね」
直径10cmくらいに丸く抜く。中央にチーズ大さじ1弱(約15g)と赤い実小さじ2くらい。
「詰めすぎないでくださいね!」
半分に折って、フォークでぎゅっ。
「これで灯りを守ります!」
「焼きます!」
表面に卵黄を薄く塗り、180℃の釜で18〜20分ほど。
「『おーぶん』でできると聞きました」
「きつね色になったら成功です!」
厨房に甘い香りが広がる。桜音は目を輝かせる。
「最後が大事なんです!灯りをともしますよ!」
焼きたてに蜂蜜を薄く塗る。
「これで“北の灯”完成です!」
艶がきらり。透歌が一つ割る。
さくっ。とろり。赤と白が広がる。
「……春が来たね」
桜音は元気いっぱいに笑う。
「北方の名物です!」
そしてびしっと指をさす。
「ちゃんと量れば、絶対おいしくできます!
失敗しても、灯りは消えません!」
宵が静かに言う。
「焦げても食える」
「そこは励ましてください!」
厨房に笑い声。
甘い灯りは、今日もともる。
「宵。帳簿にまとめていたから見て!」
「うん。わかった」
***
コンセプト
・北方産小麦のさくさく生地
・山羊乳チーズのやわらかな塩味
・甘酸っぱい赤い実
・春摘み百花蜜の艶やかな仕上げ
ほんの少し“凛とした”風味を出すために、
レモン皮とほんのひとつまみの塩を加えます。
材料(8個分)
◆ 生地
薄力粉 …… 200g
無塩バター …… 100g(冷たいもの)
蜂蜜 …… 20g
砂糖 …… 20g
卵黄 …… 1個
冷水 …… 大さじ1〜2
塩 …… ひとつまみ
◆ フィリング
クリームチーズ…… 120g
蜂蜜 …… 15g
レモン皮…… 少々
ラズベリー or クランベリー …… 80g
砂糖 …… 15g
◆ 仕上げ
蜂蜜 …… 適量
卵黄 …… 少量(照り出し用)
作り方
① 生地を作る
ボウルに薄力粉と塩を入れる。
冷たいバターを刻んで加え、指先ですり合わせる。
砂糖・蜂蜜・卵黄を加える。
冷水を少しずつ入れてまとめる。
ラップで包み、冷蔵庫で30分休ませる。
蜂蜜入りなので、ほんのり黄金色になります。
② フィリング
チーズをなめらかに練る。
蜂蜜・レモン皮を混ぜる。
ベリーは軽く潰して砂糖と混ぜておく。
③ 包む
生地を3mm厚にのばす。
丸型(直径10cmほど)に抜く。
中央にチーズ→赤い実の順でのせる。
半月に折り、縁をフォークで押さえる。
小さな“灯り”のような形に。
④ 焼く
表面に卵黄を塗る
180℃で18〜20分
ほんのり黄金色になるまで
⑤ 仕上げの“灯り”
焼き上がりが温かいうちに、
表面へとろりと蜂蜜を塗る。
北風を感じさせるコツ
塩をほんの少し効かせる
レモン皮は入れすぎない(凛とした後味)
甘さは控えめ上品に
保存
常温1日
冷蔵3日
食べる前に軽く温めると“とろり”復活
「良い感じだな」
北方名物お菓子は今日も美味しい。
趣味がお菓子作りと料理で頑張ってレシピ作りました。これ、ほんとに美味しいんですよね。皆さんも作ってみてください!




