グル廃坑の戦い[最下層]
グル廃坑ダンジョン最下層はただの広い空間であった。
左右300m、奥行き500mほどで壁も床もまっ平らな白石。
「隠れられる場所は、まるで無いわね…」
2級冒険者イリスは呟く。
100mほど先から魔物の群れが押し寄せてくるのが見える
「全員戦闘態勢、[雷光球]を使用後に戦闘に入るわ」
イリスの言葉を聞いて後の冒険者達は戦闘態勢。
魔物の群れに[雷光球]が投げられ、雷音が轟くと戦闘開始。
乱戦へと突入するが、冒険者同士あらかじめ話し合い決めていた通りに動く
お互いがフォローし、乱戦を上手く捌いていく
これなら勝てると冒険者達が思った時……
突然の地鳴りとともに地面から巨大な何かが出てきた。
「ダンジョンワーム!」
全長100mの蚯蚓、それがダンジョンワームである。
しかし、その身体は硬さと柔軟性を併せ持つ鱗で覆われており、口の中には鮫を思わせるノコギリ状の歯が何千と生えている。
「 こんなヤツを飼っているだなんて!なんてダンジョンなの!」
ダンジョンワームの討伐には3級冒険者パーティーなら6組、2級冒険者パーティーなら4組、1級冒険者パーティーなら2組が必要とされる超大型魔物。
「戦力が足りないわ」
イリスがダンジョンワームを睨みつけながら思考する。
今、ダンジョンワームがここに突撃してきたら全滅してしまう……ならば
「私が時間を稼ぐから残りの魔物達を討伐して!」
ソロで2級冒険者をしているイリスとはいえ分が悪いのは承知の上
命を掛けてでも止めるつもりでいたその時……
「いや、ここは私に任せてもらおう」
生ける伝説にして歴代最強と言われる元剣聖
レグリウス.ブレイド.サリウスが
ダンジョンワームの前に悠然と立っていた。




