1.再会
初めまして!
この物語を書いたtomatoです!
この作品ページを開いてくださり、ありがとうございます!!『感謝~(≧▽≦)』
まだまだ、改善の余地が多々あると思いますが、温かい目でご覧いただけると幸いです!
それでは、どうぞ!
いつものことだ。
積乱雲が激しい雨を降らせるように、それは突然始まる。雷鳴が響き渡り、思考がかき乱される。そうして、いつもこう思う。
「あぁ、早く終われ。」
俺はいつも早く起きて勉強する。それから、母が作った朝食をとり、身支度を整えて学校に行く。
今日も、いつもと同じように準備していると、母が俺に尋ねてきた。
「柊くん、テストはいつあるの?」
優しい声色だ。顔を上げて母を見ると、目尻が少し下がり、口角が上がっていて、穏やかに見える。
「テストは夏休み前にあるから…えっと、7月5日から9日までだよ。」
「…そう。じゃあ、今日は、6月1日だし、もう勉強を始めないとね。今度こそは、一番とれるわよね?柊くんならできるよね?」
穏やかだった母の表情から次第に笑顔が消え、声が少し下がる。
「うん。僕、テスト頑張るね。」
少し明るめに笑顔で母にそう伝えると、再びにっこりと微笑み、「お母さん、楽しみだわ。」と言った。
俺は家を出て、バス停へと向かった。俺は早朝が好きだ、特に夏の。今日は、まだあまり日が出ていなくて涼しい。それに、どこからともなく吹く風が、髪の毛を撫でていくのがとても心地良く、鼻の中に通っていく感覚が何とも言えない気持ちにしてくれる。
バス停が見えてくると、一人の女子高校生が携帯を見ているのだろうか。下を向きながら立っている。
俺は、その女子高校生に何故か懐かしさを覚えた。その瞬間、女子高校生がこちらに顔を向け、俺を見て八重歯をのぞかせ、こちらへ走ってやってくる。
『あ、この笑い方…知ってる。』
「柊翔ぉー、ひ・さ・し・ぶ・り!」
ドンっという効果音が付きそうなくらい勢いよくぶつかった。
高い位置で二つに結んでいる栗色の髪に、日本人にしては珍しい外国人のような琥珀色の瞳。それに、出合い頭にぶつかって来るような奴は、俺が知る限り一人しかいない。そいつは、俺が無反応なことを不思議に思っているのか、じっと俺を見つめている。
「……唯香、なのか…?」
唯香は、俺の幼馴染で小学校の時、引っ越してしまったのだ。それは小学校4年生の時だったから、今から8年前くらいだろう。
「うん!そうだよ!」
ゆいは再び八重歯をのぞかせて笑う。昔と変わらないな。俺は心のどこかで安堵していた。バス停までの短い距離を横に並んで再び歩き出す。隣を見ると、ゆいの髪が風になびいていて、気持ち良さそうに空を仰いでいる。
バス停に着くと、ゆいが口を開いた。
「ところでさ、柊翔って背、すごい伸びたよね?何センチなの?」
「180センチくらい。…ゆいは背あんま伸びてないね。」
「失礼な!…まだ成長途中なの!」
ゆいは表情がころころと変わる。さっきは嬉しそうに笑っていたのに、今は頬を膨らませて怒っている。
「ごめんって。」
そんな様子がおかしく思えて、笑いながら謝った。
すると、ゆいが途端に、また笑顔を見せて「ゆいって呼んでくれるんだね、昔みたいに。」と言った。「…当たり前だろ。」俺は短くそう返事した。
時間が経ち、俺たちは到着したバスに乗り込んで、学校へ向かった。
キーンコーンカーンコーン
予鈴が鳴り生徒が自分の席に座る。先生が教室の扉を開け「始めるぞ~」と教室内に低い声が響く。日直が号令をかけ、徐に皆が席を立つ。俺も同じようにゆっくりと立った。
「お願いします。」先生と生徒それぞれの声がばらばらに聞こえる。生徒全員が席に座ったことを確認すると先生は自慢の白い歯を見せて、俺たちに、一言告げた。
「今日、お前らに新しい仲間ができるぞ!」
その一言で、今の今までしんとしていた教室が池に石を入れたときのように、騒がしくなった。
先生が廊下に向かって「入ってきていいぞー」と大きな声で続ける。先生が声を放った瞬間、教室が再び静まり返る。
俺はその人物にだいたい予想がついていた。その転校生が教室に入った瞬間、『やっぱりな』と思った。
「朝比奈唯香です!よろしくお願いします!」
ゆいがペコっと頭を下げると、男子か女子かどちらかはわからないが、「ほぅ…」とか「おぉ…」とか、感嘆の声が聞こえてくる。まあ、無理もないだろうな。ゆいは、その行動から子供っぽく見られがちだが、静かにしていると、クラスの女子よりは少し大人っぽく見える。それに、容姿がとても整っているから、子供の頃、一緒に訪れた場所で子役をやってみないかとスカウトされたこともあるのだ。
「こほん」と先生が一つ咳をして「朝比奈さんの席は窓際の一番後ろの席でいいかな?」と普段より優しい口調で尋ねる。ゆいはぱっとその席を見て「はい!」と元気よく答え、席に座ると先生が授業を始めた。
「なんだ、柊翔と同じクラスだったんだね!しかも隣!」
こそっといたずらが成功したときのような嬉しそうな顔でゆいが話しかけてくる。
「ふっ、そうだな。」
ゆいのひとつひとつの言動が面白くて思わず笑ってしまう。いつもは灰色な世界が、今日、ゆいによって鮮やかな色へと塗り直されているかのように感じた。
ここまでご覧いただき、ありがとうございました!
tomatoも感激しております(泣)
コメントも気軽に書いてくれるとtomatoが喜びます!
ここから、どんどん盛り上げていくので、ぜひ、次回も読んで欲しいです!




