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第一次産業、万歳!!

「何やってるんだ神様」

「あ、あの・・その」

どうやら、今は主人格が出てきているらしい

「城から出てきていいのか?

 あの警備の人たちは」

「あれは、ただ見せかけ見たいな感じだから」

「それで、神様はなんでここに来たんだ?」

「か、神様だなんて呼ばないで」

そう言ってやけにむきになってきた

「わ、私は神様なんて名前じゃない」

「じゃぁ、なんて名前なんだよ」

「ま、真由です」

「ってことは

 やっぱり、日本から来たのか」

「は、はい」

「で?なんでここに来たの」

「・・・・」

「おぃ、なんか言ってくれ」

「あんた馬鹿?気づきなさいよ」

「ん?入れ変わったのか?」

「そうよ、まったくなんで私が出てこなくちゃ

 いけないのよ」

「まぁ、その方が話も進みやすいけどな」

「いい?普通、宿に来るだなんて

 理由はわかるでしょ?」

「泊まりにきた?」

「そう、私達は客よ

 二人で料金は一人分って言うのは最高ね」

「この世界は金がないぞ」

「あぁ、そうだった」

「で?客がどうして姿を消してるんだよ

 ん・・・ちょっと待てどこからいた?」

「え?それは・・」

鼻のあたりをかき始めた


「始めからか?始めからだろ

 あの時もいたんだろ見てたのか?」

「さ、さぁどうだったかしらね

 私じゃなくて彼女だからいたのは」

「やっぱりいたのか・・」

「そ、そもそもあんなものを見せるから悪いのよ」

「おぃ、あんなものと言うな

 結構傷つくぞ」

「この○○が」

「おぃ、○○言うな !!

 レディが○○だなんて言うもんじゃありません」

「何よ、あなたは私の親か

 ○○って言って何が悪いのよ

 この○○」

「泣いていいかな?俺・・」

○○の中身は想像にお任せします

今までもそしてこれからも・・


「とにかく、私達は客よ

 部屋まで案内してくれない」

「多分、俺と同じリアクションになると思うけど

 部屋はこれ一個しかないんだ」

「え?冗談でしょ?

 あなたと同じ部屋だなんて考えられない」

「いや、チコもいるぞ」

「まさか、あなたとチコはそう言う関係なの?」

「ちょっ違うからね

 まだ俺何もしてないからね

 そもそも俺はどぅ・・あぁいや何でもない」

「はぁ?あなた○○なの?うっそ〜」

「おぃ━!!口に出すな

 レディがそんな言葉口に出すな

 俺がせっかく途中でやめたのに」

「向こうの世界で週刊誌とか読まなかったの?

 ○○の平均年齢は・・」

「こらっ!!言うなって

 そう言うお前はどうなんだよ?」

「れ、レディにそんな事を聞くんじゃありません」

その言葉と一緒にグーが飛んできた


「おぃ、巧真

 上で何をドタバタしている」

そう言ってテニムが扉を開けてきた

その時、ちょうどグーで殴られて

飛んできていた巧真にテニムがヒットした

「のわぁぁ」

「あっ、ごめんテニム大丈夫?」

「巧真てめぇ、一人で一体何を・・」

そう言って、真由を見つけた

「あぁ、テニムお客さんだよ」

「おぅそうか、驚いたよ

 突然知らない女性がいるんだから」

「え?」

「じゃぁ、後で下の名簿に名前を書いておいてくれ

 それじゃぁ下で待ってるわ」

そう言って、テニムは一階へ降りて行った


「テニムは一度、お前に会ってるはずなんだが」

「なに言ってるの

 初めて会うわよ」

「街で見かけたってこの前言ってたぜ」

「それは、私がそうさせてるだけよ

 みんな一度は神を見たことがある事にしてるの

 そうやって親近感を持たせてるだけ

 だから誰も私を神だなんて思わないわ」

「お前は神様を否定しないんだな」

「どうして?」

「主人格は否定してたぜ

 私は神様なんかじゃないって」

「当り前でしょ、この能力が嫌で

 私を生み出したのよ

 彼女は能力を私に渡したと思いこんでるわ」

「どうして、お前は真由って呼ばないんだ?」

「ん?私も真由よ」

「あぁそうか」

「それから、私達はしばらくここに泊るけど

 彼女を泣かせたりしたら私許さないからね」

「はぁ?」


「不束者ですがどうぞよろしく」

そう言って深々と礼をしてきた

また戻ったのか・・

「あぁ、こちらこそよろしく

 さてと俺は風呂に入ってくるか」

そう言って頭をあげると

今までどんなに動いても落ちなかった

タオルが今頃になって落ちた

それを見た真由の叫び声は

宿中に広がった




「ん?おぉ巧真上がったか

 それにしても初登場の人を泣かせるだなんて

 ひどいな

 今二階で引きこもっちゃってるぞ

 チコよりも重症かもな」

「俺も死のうかなって思って

 風呂場で溺死しようと試みたけど

 狭くて頭が入らないんだよ」

「それは、遠まわしに俺の宿に対する嫌味か?」

「あぁ、どうしよう神様に殺される」

「なんのことだ?

 まぁいい本題に入るぞ」

「本題?」


「こっからは俺が説明する」

「俺って言っても読んでる人は誰かわからないぞ」

「うるせぇな、バイロだよ」

「そぅそぅそう言う風に言わないと」

「巧真いつかぶっ飛ばしてやる

 それで、俺とリムが宮殿で

 仕事が決まったんだけど

 何故か巧真とチコも宮殿で仕事が採用されたんだ」

「え?なんで」

「俺が知るか

 しかも、俺達みたいな宮殿の見回りなんかじゃなくて

 政治的なものだそうだ」

「どういうこと?

 ちょっ俺聞いて来るわ」

「おぃ、どこに行くつもりだ

 なんで二階に行くんだよ」

「いや、だから・・あぁそうか」

「とにかく、明日からお前らも

 宮殿に行くことになったから

 それを俺は言いにここに来たんだよ

 それなのにスープは飛んでくるし

 やな思い出がよみがえってくるし

 今日は散々だ。それじゃぁな」

そう言って、バイロとリムはいなくなった


「なんで、俺が働くなくちゃいけないんだよ」

「おぃおぃその発言は駄目だろ」

「働いたら俺負けだと思ってるから」

「えっ?」

「冗談だよ

 でも、何で俺が宮殿で?」

「さぁ?チコも呼ばれたんだろ

 俺前らが働いてないからじゃないのか?」

「えっ?そんな事で就職口が政治的なものなの

 いくらなんでもそれはないだろ」

「さぁ・・どうだかな?」

「まぁとりあえず寝るわ

 お休み」

そう言って二階に上がったんだが

問題が発生した

扉が開かない

「あ、あれ?なんで?

 ・・真由か!?開けてくれ俺が寝れないじゃん」

「い、いやです

 絶対いやです」

「大丈夫だ、俺はそんな男じゃない」

「どこがですか?

 さっきは私にあんなものを見せてきたくせに」

「ちょっ、違うから

 ありゃどう考えたって事故だろ」

なんて、言い争いをしてると

横にチコがやってきた

「おぃ、チコお前もなんか言ってやってくれ」

「真由ちゃん、私は入れてくれるでしょ」

「う、うん」

すると、扉が開きチコが入って行った

俺はどうする事もなく

いやそうじゃなくてチコが普通に喋ってるとか

ちょっとおどいちゃって

ただそこに立ち止まっていた

「じゃぁ、お休み」

そう言ってチコが勢いよく扉を閉めた


「あ、あれ・・?俺は」



やべ〜俺どこで寝ればいいんだよ

下の居間か?あそこは隙間風ひどいんだよな・・

「あっちょっと

 聞きたいことがあるんだけど」

「なんですか」

なんで扉越しなんだ?

「いやでもチコがいるから聞かない方がいいのか?」

「別に大丈夫ですよ

 チコさんも宮殿の中に入るんですから」

「じゃぁ聞くけど

 俺なんかがそんな仕事をしていいのか?」

「別に大丈夫ですよ

 全体的なことは変わらないんで

 それに変わってもいいんですよ」

「でも、そしたらまたトカゲのようなことが

 起こるんじゃないのか?」

「そんな事はないと思いますよ

 別に巧真さんのせいではないと思いますよ」

「そうなの?

 俺はてっきり俺のせいで物語が変わって

 その反動リバウンドであんなことが起こったのかと」

「そんな根拠はありませんから」

「ってか、俺らみたいに何も生み出さないような

 仕事って食って行けるの?」

「大丈夫ですよ

 この世界は大体が配給制みたいなものですから」

「そうだったのか

 第一次産業とか関係ないの?」

「この世界ではそれが当り前ですから」

「そっか・・宿屋が潰れないのもそれが原因か」

「その通りです」

「で?俺はこの部屋で寝れないんですか?」

「変態・・」

「はっ、何言ってやがる

 男は誰でも変態・・じゃなくて

 寝るところがないんだって頼むよ」

「おやすみなさい」


「え?ちょっと・・返事がないんですけど

 まじで?俺、居間?」


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