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超能力、俺も使いたい

「ん?あれ巧真

 お前寝に行ったんじゃないのか?」

下に降りてくると

テニムがミルク的なものを飲みながら聞いてきた

「追い出された」

「言っておくが

 俺の部屋は狭くて無理だからな」

「やっぱり・・

 増築しないのこの宿?」

「無理無理」

「じゃぁせめて居間の隙間風をどうにかしてくれ」

「それは、考えとくよ

 しばらくは巧真はここで寝そうだしな」

「なるべく早くね」

そう言って俺は右手をどこかに突っ込み

どこからか布団を取り出した

「相変わらず、変な能力だな」

「変って言わないでよ

 俺思ったんだけどさ

 リムの能力はどこにでも飛ばせるの?」

「そうでもないぞ

 リムの場合目で見える範囲にしか飛ばせないんだ

 それに飛ばすだけじゃないんだぞ

 見える範囲だったら自分を飛ばすことだってできる」

「へぇ〜」

「それから、ひとつ勘違いしてるみたいだから

 言っておくけど俺の特殊能力なんだか覚えてるか」

「え?なんか蒸気を出すみたいな

 三人の中で一番しょぼいと言うか」

「やっぱりな・・

 俺の能力はそんなものじゃないからな

 いや、確かに蒸気は出せるけど

 わかるだろ蒸気を出す方法はなんだ?」

「水を温める?」

「正解よくできました」

「おぉ馬鹿にしてるのか?」

「いやだから、俺の能力は

 物の温度を上げることなんだ

 だから、蒸気もでる」

「へぇ〜じゃぁ人間もできるの?」

「考えたくもない」

「考えてみたらこの能力って使いようによっては

 人も殺せるんだな・・」

「そうだな・・

 さてと、しんみりしてきたことだし

 俺も寝るかな

 お休み」

「はぁ、俺ここで寝るのか・・」




寒さのお陰で目覚めは最悪だった

「はぁ〜さみ〜

 テニムの能力で体温って

 上げることできるのかな」

「やってもいいが

 死ぬと思うぞ」

後ろを振り向くとテニムがいた

「あれ?起きてたの」

「宿屋の朝は早いんだよ」

両手に野菜や肉を抱え台所へ向かって行った

「おぉ、ちょうどいいから

 二階に行ってチコ達を起こしに行ってやってくれ」

「ん〜わかった」

俺は布団をどこか見えない所に押し込み

二階へあがって行った



扉を開けようとした時

待てよ、寝ていればいいが

着替えとかしている時に

俺が入っていったらどうなる

花瓶とかじゃなくてなんかもっと凄いものまで

飛んで来そうだな

どうする?開けるべきか開けないべきか

なんて悩んでいると

扉が勢いよく開き

当たりそうになったが

予想はしてたので何とかかわした

「ふっ、甘い」

なんて余裕をかましていると

花瓶が飛んできて顔面にヒットした

「いった・・」

なんて片膝をつくと

真由が駆け足でやってきて

どうやら今は主人格じゃない方が

表に出ているらしい

「シャイニングウィザード」

とか言って攻撃してきた

「うっそ〜ん」

シャイニングウィザードが

こめかみに見事に決まり

その場でダウン

チコと真由はその場でハイタッチ

あの余計な動きを見せない

チコがハイタッチ

これが男には分からない女の世界なのか・・

「この変態が」

「いや、違うだろ

 開けるかどうか迷ってたんだぜ

 紳士とは呼ばれても変態とは違うね」

「でも開けようとしたでしょ?」

「ぐ・・」

「図星か?」

「その方が何かとおいしいかと・・」

とどめの一撃を喰らいました




「さぁ、早く城に行くわよ」

「ちょっと待ってくれ

 今チコに怪我を治してもらってるから」

チコは俺の頭に片手をのせ

力を使っていた

「ちょっと、早くしてよ

 なんでそんな怪我してるのよ」

「お前のせいだろ

 最後の一撃ありゃないだろ

 流血してたんだぞ」

「終わった」

そう言ってチコは片手を下ろした

「チコのその能力は自分が怪我をしても

 治せるのか?」

「できない」

「そっか・・便利なのか不便なのかわからないな」


「じゃぁテニム行ってくるわ」

「おぉわかった

 ところで真由ちゃんはどうして行くんだ?」

俺は真由の方に顔を向けると

やけに困った顔をしていた

自分は神だ、なんてさすがに言えないしな

「えぇっと・・

 私も城の警護です」

「へぇそうなのか

 大変だな頑張って」

「はい、ありがとうございます」

そう言って一礼し出発した

俺がボソッと

「猫かぶりめ・・」

そう言うと

真由から強烈なひじ打ちをくらった



石段の前に到着すると

「それじゃぁ、私先に行ってるから

 早く来てね」

そう言って真由は一瞬にしてどこかに消えてしまった

「なんで一緒に行かないんだ?」

「さぁ、神様だから」

「チコ知ってたのか?」

「昨日聞いた」

「思ったんだけど

 チコ達にとって神様って何?」

「わからない

 でも必要な存在」

「よくわからないな」

「私達を守ってくれてる」

束縛してるって言い方もできるな・・

「まぁ、とにかく行くか

 この石段上がるのめんどいんだよな」

「大丈夫、一瞬だから」

「は?」



「ようやく着いた・・

 俺にはまだ一瞬の意味がわからない」

「一瞬だった」

「・・・わからない、いやわかってはいけない」

「行こう、神様が待ってる」

そう言って城へ歩きだした


あの重い扉を何とか開き

部屋に入ると

「遅い、いくらなんでも遅すぎる」

「いやちょっと理由が・・」

「なにさ」

「迷った」

「どうしてよ?一直線でしょ

 どうやったら迷うのよ」

「わ、わからない」

「まぁいいわ

 特にやることないけど

 まぁくつろいで行って」

「え?俺等の来た意味は?」

「無いわょ、あえて言うなら暇つぶし?」

「おし、チコ帰るか」

そう言って回れ右をした

「ちょっと、冗談よちゃんとあるから」



実際のところ何も無かった

ただ椅子に座って

この街の事について真由が淡々と喋り

それを俺達が聞くだけだった



この世界ではやることが決まってるから

特に問題も起こらない

政治的なことと言っても

何もすることが無い

まぁそれがいいのかもしれないな



「はぃ、今日はこれでおしまい

 お疲れ様」

「なるほど、確かにやること何も無かったな」

そう言って立ち上がろうとすると

突然の轟音と地響きが襲った

何かにしがみつかないと立っていられない状態だ

揺れがようやくおさまり

何やら部屋の向こうが騒がしくなってきた

「何があったんだ?」

真由の方を見ると

なんだか動揺してる

「真由、どうした」

「わからない、誰かが物語を書き換えてる」

「そんな事が可能なのか?」

「無理よ、でも現実に起きてる」

「この後はどうなる」

「見えない、わからない」

「・・とりあえず、外の様子を見てくる」

そう言って

扉の外に出た


階段を降りると

警備員が忙しく駆け回っていた

「ちょっと、何があったんだ」

「侵入者です」

「侵入者?どうやって入って来たんだ?」

「おそらく、壁の向こう側からです」

「壁の向こう?」

「向こうは武器も所持しています

 負傷者も何人か出てるみたいです」

「場所は?」

「こっちです」

巧真は、警備員の後を追って行った



最後まで読んでいただいてありがとうございます

これから、作風をガラリと変えようと思います

いや、元に戻すと言いますか・・

とにかく、よろしくお願いします


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