↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「お姉さん特攻」スキルで異世界お姉さん達とイチャイチャする話  作者: たこ丸


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1/3

異世界のお姉さん

耳触りのいい声が聞こえる。

とても甘い声だ…。


「ちょっと、いきなり転んだけど…。大丈夫?」

「うぅん…」


ぼくが、転んだ…?あまり覚えていない。頭がクラクラする。


「ねえ、ほんとに大丈夫?」


何度か声をかけられてようやく目が覚めてきた。

ぼやける目を擦り、瞼を開いていく。


「良かった、いきなり転ぶから心配したよ。」


声の主は、とても美しい女性だ。

僕が目を開けた事でとてもホッとした表情を浮かべている。

慌てて駆けつけて来てくれたのだろうか、少し頬が赤い。


「かわいい…」


その女性の顔を見て、混濁する頭で、何も考えずに言葉を発してしまった。


「なっ…!かわいい…!?」


可愛いと言われたからか、その女性の顔はさらに紅潮した。


「うん、とても…!」


「いったい急にどうしたのよ!急に転ぶし、可愛いだなんて!さ、ばか言ってないで、行くよ。」


そう言って彼女はぼくの手を引き、歩き出した。

そうだ、ぼくは確か…。


数刻前。


ぼくは、大学受験に二度目の失敗を期し、人生に絶望していた。

そんな時、絶望する視界が真っ白になり、気付けばぼくは真っ白な空間にいた。

そこでは1人の女性がぼくを待ち構えていて、すぐに声をかけてきた。


「あなたは今まさに絶望していましたね。今あなたは何を望みますか?」


僕が望むもの…?

それはなんだろう。

大学に合格すること?

いい会社に入って忙しくして高いお金をもらうこと…?


いや、今はそんなものはどうだっていい。

いまはただーーー。



「お姉さん。」


「はい?」



数刻前にそんなやりとりをしたことまでは憶えている。

ただ、自分の名前や、自分がどこにいたか、そして今どこにいるのかが思い出せない。


そして、目が覚めたぼくの目の前では、ぼくよりいくらか背の高い、美しい女性が僕の手を引いている。

追いていかれないようついて行くが、息が切れる。

こんなにも歩くのが大変だったっけ?


いや、彼女の背が高いんじゃない、ぼくの背が低くて、追いつくのに一苦労するんだ…!

どうやらぼくの身長は、ぼくの記憶の奥底にある自覚と乖離しているらしい。


「あ、あの…」

まだ名前も知らない彼女に聞いてみる。

「いったいどこへいくんですか…?」


「どこって…。私たちの家でしょ。寝ぼけてるの?さっさと帰るよ。」


私たちの家…だって?


「ちょ、ちょっと待ってください、ぼくはいったい…あなたはいったい誰ですか?」


「え…あんたもしかして…冗談じゃないわよね…?」


どうやら彼女も、「見知らぬ相手」に話しかけていることに気づき始めたらしい。


「ぼく…なぜここにいるのか…お姉さんはいったい誰ですか?」


「私のことも分からなくなっちゃったの…?私はあなたのお姉さんよ!」


夕暮れの道端で、2人で顔を見合わせ、そんな会話をした。

このままここで話していても埒が明かなさそうだった。

夜が来るので、ひとまず「家」に帰り、状況を整理することになった。


「これが…ぼく…。」

鏡に映った自分の姿は少年のようだった。「前の自分」を思い出せないが、違和感があることだけは分かる。「今の自分」は、いったい誰なんだろう。


「あなたの名前はトート。わたしはアネッサ。あんたのお姉さん。私たち二人暮らしでここに住んでるのよ。ほんとに何も憶えてないの?」


ぼくは頷くしかなかった。


「もしかしたらさっき転んだ時に頭でも打ったのかもね…。ま、とりあえずいま痛みもないんでしょ?今日のところは汗を流してから寝てしまいな。明日また一緒に考えればいいから。」


確かに、そうかもしれない。「前の自分」なんてのは思い込みで、頭を打った衝撃で記憶を失っただけなのかも…。


そう気持ちを切り替えた途端、頭の中に声が轟いて来た。どうやらアネッサの声ではないらしい。


「聞こえますか?そちらはどうですか?」

「だ、だれ!?」

「あなたをここへ送り込んだ者ですよ。といっても憶えてないでしょうが。」


話が見えてこない。


「あなたが『お姉さん』を望んだのでここへ送り届けたのですよ。すこし見た目など弄る必要はありましたがね…。フフ、こんなお願いは今までされたことがなかったので楽しめました。」

「いったいどういうことですか…!」

「それは、いずれ分かります。あなたの記憶を取り戻す鍵もこの世界に。もっともあなたがそれを望むかは分かりませんが…。」


「この世界には『スキル』と呼ばれるいわば超能力のようなものがあります。あなたはもちろんお持ちではありませんでしたが…。この世界に送る際、望みを聞きましたね。その望みに則り、私が付与しました。長い歴史の中で、こんな『スキル』は初めて付与しましたが…。」


「あなたの『スキル』は『お姉さん特攻』です!」


「…!?」


「説明はここまでです。この世界でどう生きて行くかはあなた次第です。ご活躍をお祈りしていますよ…。」



その言葉を最後に、声は消えていった。



「ちょっと!また意識飛んでなかった?ほんと大丈夫かしら…。」

「う、うん、ちょっとふらっとしただけです。」

「…。ちょっと心配だし、ホラ、一緒に汗流すよ!」

「え、い、一緒に…!?」


抗う間もなく、家の裏手に連れて行かれる。この体ではなかなか抗えない…。


「ホラ、脱ぎなよ、汗流せないでしょ。なに、こないだまで一緒に流してたでしょ!もう早く済ませたいしさっさとしてよねー。」


い、一緒にってことは、アネッサさんも脱ぐのかな…。


そんな逡巡もできぬまま、アネッサはズボンをおろす。

真っ白な脚と、下着に包まれた臀部が姿を現した。

見惚れるのも束の間、次はシャツを脱ぎ出す。

もはや上下の下着しか身に纏っていない。

真っ白な背中…。


もちろん、汗を流すのだ。

もうアネッサの地肌を包み隠す衣は、ない。


なんて美しいんだろうか?

細すぎず、かと言って全く太ってはいない締まった身体。

大きくはないが、ハリがあって艶やかな胸…。

いまその全てが一糸纏わぬ姿で目の前にある。


「はやく、流すよ!」


もちろんぼくにこの場を離れる術はなく、誘われるがまま、アネッサの元へと進む。



「まず頭、流すから。こっちきて。」

「は、はい…!」


目の前には柔らかそうにふくらんだふたつの丘陵。ここからどうしても目が離せない…!


「はい次は体。流すからバンザイして。」

「えっ。」

「バンザイよ、手、上げて。」

「それはちょっと…。」

「なに今更恥ずかしがってんのよ、はい!」


そう言ってアネッサはぼくの両手を持ち上げる。

アネッサの誤算は、視線を下ろしたときだった。


「ちょ、ちょっと…!なに大きくしてんのよっ!」


さきほど可愛いと言われたときと同じくらい、いやそれ以上に紅潮するからアネッサ。

そして自分も同じく紅潮してるだろうと思う。


「だって…こんな綺麗な人と水浴びなんて…。ごめんなさい。」

恥ずかしさだろうか、優しさに対してこうなってしまったからだろうか、なぜか泣けて来てしまった。でも、仕方ない。こんな綺麗な女性の一糸纏わぬ姿なんて、耐えられない!


(さっきから綺麗とか可愛いとか…!おまけにこんなに大きくして…!いつもは全然そんなそぶりしないのに、まさか記憶がなくなったから…?)


「い、いいのよ、仕方ないもんね。お、男の子なんだし!当たり前よねっ。」

(て、いうか、こんなに大きくなるものなの…!?)


アネッサは初めてみる弟の「姿」をじっと見つめた。


「…ね、なんでこうなったの?」

「そ、それは、お姉さんが綺麗で可愛くて…!」

「それだけでこうなるの?…もしかして、胸、見たから…?」

「…!はい、ずっと、目が離せなくて…」


今まで知らなかった弟の一面と、率直に褒められることへの耐性のなさから、アネッサも舞い上がっている。


(わ、わたしのせいでこんなに…!)


「見てるだけでいいの…?よかったら、触ってみる?…胸。」


つづく。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。