こんな簡単に終わるわけなかった
「…………どうだ…?」
「……炎で見えなくなっちゃいましたけど…倒せたんですかねぇ…」
「どうだった主、さっきの倒せた?」
「うーん…まだわからないなぁ、やつの一線撃葬だったら避けられるしなぁ」
「でもこれで倒せたなら良いんじゃないですか?」
「まぁそうなんだけど…」
「んゅ!なに?!」
「どうした?ラスト」
俺がラストに問いかけた瞬間、
背後から白い何かが突っ込んできてラストと共に吹っ飛んでいった。
「今のはなんだ!」
「とりあえず!お、追い掛けましょう!」
「よし、急ぐぞ!」
「はいぃ!」
ラストが吹っ飛んでいった方に走っていると炎が昇ったり、大量の氷が降ったりと異常な光景がちらほら見えていた。
「一体ラストは何をやってるんだ!地形がボコボコになるぞ!」
「一応ここはダンジョン内ですから放っておけば直りますよぅ!」
「マジかよ!ダンジョンすげぇ!」
「ぐがぁ!」
リンネと話しながら走っていると
ラストが魔術を使いまくって大変な事になってる方向から白い騎士…オルギリウスが飛んできた。
「くそッ!なんてやつだ!あのスライムめ!」
「オルギリウス!」
「貴様、ダンジョンマスター!生きていたのか!」
「当たり前だこの野郎!あの時の借りを今ここで返してくれるわ!」
「なんの武装もしてない貴様が私に勝てると思っているのか?」
「うぐっ……いや!こっちにはラストがいるんだぞ!」
「そんなことは知りません!くたばれ!ダンジョンマスター!」
「あ、【光差す剣】!」
「ッ!聖魔法…だと?何故ダンジョンマスターと一緒にいるやつが聖魔法を使えるんだ?」
「あなたには関係ありません、ここは私がみんなと過ごしているお家なんです、早く出ていってください」
「そうだな、リンネの言う通りだ、お前がここにいる必要はないはずだろ、お前がどこに行こうと俺たちには関係ないんだ、ショウコだってもういない、だからお前はどこにでもいけるだろ」
「関係ない…か、それもそうですね……焦ってしまい忘れていました、我が師の教えてもらった事です……」
「相手がどんなやつであろうと倒して仕舞えば関係ない、とね」
「お前さっきの俺の話聞いてたか?」
「そもそも我々聖騎士の仕事の一つにダンジョンマスターの討伐は有るんですから、ここで倒さなくては聖騎士失格です」
「くそぅ…やっぱこんな簡単に帰ってもらえるわけないよなぁ……」
「それでは、いきますよ」
オルギリウスはそう言い、足にグッと力を入れた。




