狂気の組織
どうも!binnです。
ついに次回、ショウコさんの過去編が終わります。
それでは第2章第30話お楽しみください!
私が初めて邪神を目撃してから………そうね、3年ほど経ったかしら、冒険者ギルド本部からの召集のあと私は王立魔術師隊に入りいつの間にか光級魔術師の階級を貰ってたわ、私の同期もたくさんいるけど光級魔術師の階級を持ってるのは私以外にいないわ。
ちなみに王立魔術師は8つの階級分けがされてるのよ、低い順に見習い、初級、中級、上級、光級、皇級、聖級、神級よ、上級の次が光級ってのはちょっとわからないけど150年近くこの階級制度でやっているから変えるとかはしないらしいわ。
まぁそんな事は放っておいて、私は王政府直属の組織のメンバーに入れられたわ、理由は「若くして光級魔術師の階級を手にした為」だとか、しかもその組織の最終目標がイかれてる、なんでも不老不死を目指すとかまさにキチガイみた事をほざいているのよ、まぁ私もそのキチガイメンバーの一人になっちゃってるんだけどね。
その中でも私は実行部隊と言う部隊のリーダーを任された、実行部隊と言っても実質誘拐部隊って言ってもいいわ、スラム街にいるやつを一人攫って研究部隊……部隊はいらないか、研究専門の奴らに渡すだけよ、研究専門の奴らは人間にはまだ可能性があるとか言って色々弄ってるらしいわ、特にブロゲルチャロのクソ野郎が私に会うたびに脳はあーだ内臓はこーだとうるさくて堪らない、そもそも私に言ってもわからないって言ってるのに何度も言ってくる、そんな事もわからん程ボケたのかしら、とても可哀想な頭なのね、まぁ見た目がもう老けてるしね、確か38歳だったかしら、なんて哀れな。
まぁあのクソ野郎の他にも気にくわない奴らはたくさんいる、例えばリャスカニー……「おやおや?これはこれはショウコ殿ではないですか、こんなところで何をしてらっしゃるのですか?」
………あぁこいつもよ、私が気にくわない奴の一人でもあるこいつ、研究専門のリーダー格、ジュペナロー・ガンジア、俗に言うキチガイよ。
「誰かと思えばガンジア人体研究長、私は特に何もしてませんよ」
「あら、そうでしたか…その顔は何かを企んでいるように見えたのですがねぇ?」
「この顔は元からです、気にしないでください、ところであなたこそなぜここにいるのですか?」
「ホホホホホホ!これは上手いこと返されてしまいましたなぁ」
「上手く返したとは思えないと思いますがねぇ」
「まぁ良いじゃないですか、私は新しい研究材料が必要になったのでね、頼みに来たんですよ」
「………もう無くなったんですか?」
「えぇ、まぁこれも人類の悲願の為、仕方がない事でしょうなぁ」
「………そうですか、では何個ほど必要ですか?」
「えぇと…そうですねぇ……軽く10…いや20個程お願いしますよ」
「……わかりました」
「あっと!忘れていた!今回から幼体の物をお願いしたいんですよねぇ」
「幼体?成体ではダメなんですか?」
「成体はダメですねぇ、アレには不死器官が無い、使い切ってしまったっぽいんですよねぇ」
「不死器官?」
「人間の体内にある生を司る器官ですよ、どうやら成体は不死器官が無くなっているようなのです、ですが不死器官の替わりに心臓があるようなんですよ」
「だから…幼体を集めろと?」
「えぇ、幼体ならきっと不死器官がまだある筈です、私たちは不老不死を創り上げるまで終わりませんよぉ、ホホッホホホホホホホホホホホホホホホホ!」
ガンジアは大きな笑い声を残し曲がり角へと姿を消すと同時に同じ研究専門の奴に飛び蹴りされて吹っ飛んでいった、ザマァないわ。
その後気絶したガンジアを飛び蹴りした奴がズルズルと引きずって行った。
その夜、私たち実行部隊は王国の端に広がる巨大なスラム街に出向き、音も無くそして姿を消し、スラム街の子供を20人、余裕を持ってさらに5人、合計で25人の子供を集めた。
スラム街の人間なんて居なくなったところで誰も気にしないし、そもそも気づかない、スラムの人間はそういうものだ、そして25人の子供たちは夜のうちにガンジアに引き渡され、これで不老不死にまた一歩近づく、と言っていた。
だが、1ヶ月ほどするとガンジアは私に向かい「あんなものではダメでした、生きていても不死器官のふの字もありませんねぇ、幼体では無い、生まれたて、もしくは胎内にいる個体が欲しいんですよねぇ、あ、胎内にいる個体を集める際には母体もなるべくお願いしますねぇ」と言って来た、しかもその数は約30人。
こいつは王国の子供を全て殺すつもりだろうか、私はちゃんと抗議した、不死器官なんて無い、そんなものはお前らの虚像だ!と、しかしガンジアは否定した、不死器官は存在する、これは事実であり、抗えない真実なのですよぉ、わかりますかねぇ?と。
その後もガンジアによる人類の夢を語る虐殺は続いたが、子供の大量消失を問題視した王政府はガンジアを人体研究長から退任させ、組織を一時解体、その後王政府直属秘密裏魔導研究機関不死院として復活させフィーチェック・バライナ聖級魔術師が最高責任者を務める事となった。
不死院は最高責任者を中心とする絶対統括制になり、人類の不老不死を目指すと言う理想を達成するためにはどんな手段も選ばない組織になった。
フィーチェックは不老不死の為に禁術を使うと言い出し、私の人生を変える事となるモノを呼び出そうとしていた。




