第96話 意外なふたりと再会した
「アシュタルテ公爵、《逆の転移陣》 の式を頼む」
「ふっ…… 知らぬな。その頭は飾りか? 少しは己で考えてみよ」
「は!? 教えてくれるって言っただろ!?」
「我は、たしかに 《転移陣》 を教えるとは言ったぞ? 《転移陣》 は、だがな?」
アシュタルテ公爵は、つややかな黒髪をかきあげ、言い放った。
「だが 《逆の転移陣》 まで教えるとは! ひ と こ と も ! 言っておらぬのだ」
「いやいやいや…… どうみても、途中まで教えてくれる気、満々だったじゃん」
{そうですよ、アシュタルテ公爵さま!}
「…………」
イリスが俺に味方してくれるが、アシュタルテ公爵は無言でぷい、と横を向いた。
まったく。
気まぐれすぎる公爵さまには、困るよな……
「せっかく 《定点錬成》 の特殊スキルで時短になる、と思ったのにな」
「ふっ…… だからだよ」
アシュタルテ公爵が鞭をびしっ、と床に叩きつける。
「そんなに早く 《ヒツジさんの着ぐるみ》 を脱がれてしまっては……! なんのために、我がじきじき教えてやろうとしているか、わからぬではないか!」
== なろう版はここまでです ==
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