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明日の予定、決まる

「確実にあるわけじゃないんだ。落ち着いてくれ」


 迫るアビアに少し引きつつ答えるケレス。


「確かに宗教関係の本はあるはず。

 だけどトレント教の、それも重要な書物があるかは解らない」

「それでもかまいません! 0か1なら1の方が良いでしょう!

 ああ、世に根を張りし霊樹八百柱よ!」


 迫りながら浮かれるアビア。

 祈りと感謝を伝えるのに精一杯のようだ。

 おいてけぼりにされたリーシュがケレスに話しかけた。


「良いのか? 君以外の味方が出来た。

 私のために君の時間を使ってくれることはないが」

「いいさ。味方は多い方が良いだろ?

 俺自身も寂しくなるだろうからさ、

 むしろ連れて行ってくれって頼むところだ」


 微笑みながら言うケレス


「まぁ、それに・・・・・・」


 その視線が今も感謝し続けるアビアに移る。


「彼女は行く気満々だしね。

 場所知ってる上に知り合ったんだから、道案内しないと気分が悪い。」

「決まったね」


 蚊帳の外なのが嫌になったのか、メナルーが割り込む。


「ああ。そういえばメナルーはどうするつもりだ?

 勇者たる者、呪われた人を見捨てておけないか?」

「一緒に行ったら邪魔になるよ。僕の愛竜(ギムー)は大きすぎるから。

 新しいところへいきなりお邪魔するとまず騒動になる」

「あー、そうか」

「お使いして貰ってから行くのも面倒だし、

 僕は別の切り口で探してみるよ。

 商人さんには馴染みの人も多いし」

「連絡はどうする?」

「ギムーの鱗を渡しておくよ。

 コレには案内(リード)がかかっているから、話があれば光が導く」

「良いね、お願いするよ」


 握手を交わす。


「・・・・・・導きに感謝いたします。

 ・・・・・・あ! 失礼いたしました!」

「嫌、大丈夫だよ。

 それよりもバルトネへ行くならもっと買い込む必要がある。

 道中の村は全て非協力的になってしまったから」


 一度植え付けられた印象はなかなか変わらない。

 ワファタートも一度拒絶された後なので行きづらく、

人々も受け入れにくいだろう。


「やっぱり途中までは一緒に行こうか。

 ギムーなら多くの荷物を運べるからね」

「ありがとう、助かる。

 明日は朝の内は買い込んで、昼から出て行こうか。

 アビア、申し訳ないけどガベルはそちらからも出してもらえるかい?」

「大丈夫ですよ。なんならもう1日くらいなら止まることも出来ますが」

「いや、それは物資に回そう」


 明日の段取りを決め、日も暮れたので備えて寝ることにしたのだった

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