第88話 介入
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城壁の上。
炎の匂いと、鉄の匂いが混ざる。
押し返したはずの戦線は、まだ揺れていた。
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視聴者:824,002,441
【第2ラウンドファイ】
【レインマジモードオン】
【血の雨が降るぞ】
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レインは、遠くの敵陣を見ていた。
グランヴァル兵の動き。
隊列。
足並み。
乱れがある。
だが、妙に“揃っている”。
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ミナが呟く。
「さっきより、動きが荒い……」
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確かに。
突撃の角度が鋭い。
撤退の判断がない。
負傷しても、止まらない。
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レインの蒼が、瞳に滲む。
鑑定。
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「……おかしい」
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視聴者:828,441,882
【何見えた】
【青の目力】
【嫌な予感】
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エルフィナの瞳に淡い黄が灯る。
兵達の波形を追う。
グランヴァル兵の胸元。
首筋。
皮膚の下。
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微細な、黒い揺らぎ。
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「……ある」
エルフィナの声が低くなる。
「原脈の力とは別の干渉」
「別?」
「波形が違う。おそらく、さっきの黒い鎖と、同じ構造」
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視聴者:832,002,441
【出た】
【黒鎖再来】
【やっぱり敵側】
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ミナの赤が揺れる。
「……操られてる?」
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エルフィナは頷く。
「出力を増幅している。理性を削って」
「寿命は?」
「……考慮していない」
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グランヴァル兵が、負傷した仲間を踏み越えて突撃する。
目が、黒く濁っている。
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視聴者:836,441,882
【凶暴化】
【ドーピング】
【鎖の中のマリオネット】
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レインは、静かに言う。
「人間同士の戦争だ」
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ミナが振り向く。
それは、彼がここに来る前に言った言葉。
介入しない、と。
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「だが」
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蒼が、わずかに強くなる。
「これは、違う」
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視聴者:840,002,441
【決意きた】
【介入宣言】
【歩ダン覚醒】
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「鎖の主がいる」
レインの視線が、敵本陣へ向く。
「それを止める」
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エルフィナの黄が応じる。
「波形は、本陣中央から拡散してる」
「位置は?」
「黒い天幕。中心」
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ミナが拳を握る。
「行こう」
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その瞬間。
城壁の別の一角が崩れる。
グランヴァルの重装部隊が雪崩れ込む。
レムナート兵が押される。
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視聴者:844,441,882
【ヤバい】
【数が違う】
【質より量なこともあるよ】
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レインは、一歩前へ出る。
蒼が、レインの周りに淡く滲む。
複数の紋様が、空中へと縦に伸びる。
そして、円環が重なる。
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生成。
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白銀の騎士。
黒衣の魔術師。
槍騎士の蒼光。
重装破砕型。
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視聴者:848,002,441
【フルメンバー!】
【四天王揃った】
【マジモーード!】
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だが、それだけではない。
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紋様がさらに広範囲に広がる。
戦場一帯に、蒼い円環が幾重にも重なる。
空間が、鳴る。
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「……数で来るなら」
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蒼が、跳ね上がる。
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地面から、次々と蒼い影が立ち上がる。
剣兵。
盾兵。
槍兵。
魔導兵。
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蒼い核を持つ、生成兵。
数十。
百。
さらに。
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視聴者:852,441,882
【数百!?】
【軍団生成】
【戦場がダンジョン化した】
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数百体。
蒼の軍勢が、戦場を埋める。
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白銀の騎士が先頭に立つ。
黒衣の魔術師が空へ紋様を描く。
槍騎士の蒼光が敵陣を裂く。
重装破砕型が中央を押し潰す。
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そして。
無数の生成兵が、蒼き波となって押し返す。
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視聴者:856,002,441
【圧倒的物量】
【歩くだけで軍勢生成】
【タイトル回収どころじゃないわ。ぱねー】
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グランヴァル兵が斬りかかる。
だが蒼の盾兵が受け止める。
剣兵が反撃。
魔導兵が紋様を展開し、敵の進軍路を焼く。
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戦場の流れが、逆転する。
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視聴者:860,441,882
【戦況ひっくり返った】
【これが最上位ダンジョン】
【鎖人間VSダンジョン】
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レインは、ただ歩く。
足元に紋様が広がる。
歩くたびに、生成兵が増える。
陣形が組み替わる。
戦場が、彼の支配下に入る。
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ミナが、息を呑む。
「……軍だ」
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エルフィナが低く言う。
「違う。生きた式だ」
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敵兵の凶暴な波形が、蒼に押されて揺らぐ。
だが完全には消えない。
黒い鎖の干渉が、まだ続いている。
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視聴者:864,002,441
【鎖まだ切れてない】
【本体倒さないと】
【黒幕狩り編】
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レインの視線が、本陣へ向く。
黒い天幕。
その奥で、確かに何かが脈打っている。
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「道を作る」
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重装破砕型が前進する。
白銀が道を切り開く。
槍騎士が左右を抉る。
黒衣が上空を制圧する。
数百の生成兵が、波を割る。
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視聴者:868,441,882
【進軍継続】
【黒鎖の主、待ってろ】
【戦争編クライマックス】
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蒼の紋様が、戦場を横断する。
紋様は静かに広がり続ける。
だがその広がりは、圧倒的だった。
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レインは、止まらない。
黒い鎖を操る主の元へ。
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(第88話・完)




