表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

81/105

第81話 赤の決意


 教会の灯りが、まだ揺れている。


 戦いの残響は消えた。


 だが空気は、張り詰めたままだ。



視聴者:547,002,441

【地下行くぞ】

【怒り継続中】

【戦争編加速】



 レインは兵長の意識が戻らぬことを確認し、静かに立ち上がった。


「案内できるな」


 残響の斥候が頷く。


「採掘区は、王都中央塔の真下だ」


 ミナの目が揺れる。


 中央塔。


 あの白い塔。



「塔の地下に鉱脈を?」


「表向きは保管庫だ」


「実際は?」


「……強制適合の精製場だ」



視聴者:550,441,882

【精製場って言った】

【黒すぎる】

【塔=元凶】



 ミナの赤が、強く灯る。


「止める」


 短い。


 迷いがない。



 レインはその赤を見る。


 二年前は、壊れかけていた色。


 今は違う。


 芯がある。



「無茶はするな」


「しない」


 ミナは答える。


「でも、逃げない」



視聴者:554,002,441

【ヒロイン覚醒】

【赤が安定してる】

【守る側に立った】



 その時。


 教会の奥で、小さな声がした。


「……あなたが、干渉者?」



 振り向く。


 石柱の影から、一人の女性が現れた。


 長い銀髪。


 白衣。


 だが裾は汚れ、袖は破れている。


 瞳は、異様に静かだ。



視聴者:557,441,882

【誰】

【新キャラ?】

【研究者っぽい】



「私はエルフィナ・フェルド」


 名乗る声に揺れはない。


「王立鉱石研究院、元主任研究官」


 教会内がざわめく。


「元?」


「告発未遂で外された」



視聴者:560,002,441

【内部告発枠】

【味方確定?】

【頭脳キャラきた】



 エルフィナは、レインをまっすぐ見た。


「あなた、さっき鉱石の干渉を止めたわね」


 レインは否定しない。


「触れて壊した」


「違う」


 エルフィナは即座に言う。


「壊していない。流れを解体しただけ」



 ミナが眉を上げる。


 レインも、わずかに目を細める。



「見えるのか」


「見える」


 エルフィナの瞳が、黄色に淡く光る。


「純度。劣化速度。命の削れ方」



視聴者:563,441,882

【解析!?】

【目力ぱねー】

【カラコンじゃね】



「地下にあるのは“原脈”」


 エルフィナが続ける。


「濁されている。意図的に」


 レインの視線が変わる。


「濁す?」


「純度を落として暴走しやすくしている。短期出力型に」



 ミナが息を呑む。


「寿命を削る前提で?」


「そう」


 エルフィナは頷く。


「長期安定型にすれば死なない」



視聴者:567,002,441

【わざと濁してる!?】

【国ぐるみでやってる】

【胸糞更新】



 レインの拳が、わずかに握られる。


 怒りは、さっきより深い。


「なぜそんなことを」


「焦り」


 エルフィナは即答する。


「上層部は、戦争で勝つことしか考えてない」


 教会の空気が凍る。



「だから短期出力で戦力を増やす」


「使い捨てにしてでも」



視聴者:571,441,882

【ヒャッハー】

【鬼畜】

【戦争あるある】



 レインは静かに言った。


「地下を押さえる」


 エルフィナが頷く。


「私が案内する」


「いいのか?」


「反対して、逃げてきた」


 淡々と。


「もう戻らない」



視聴者:575,002,441

【覚悟決まってる】

【この子仲間確定】

【好み♡推す】



 ミナが家族を振り返る。


 弟が、強く頷く。


「姉ちゃん、行って」


 母も、涙を拭う。


「止めて」



 赤が、強く灯る。


 揺れない。



視聴者:578,441,882

【家族送り出す展開つらい】

【でも熱い】

【赤は愛の色だぞ】



 教会の扉が開く。


 外は夜。


 遠くで砲声。


 中央塔が、白く浮かぶ。



 レインが歩き出す。


 ミナが並ぶ。


 エルフィナが続く。


 残響が影のように散る。


 レインは、中央塔を見上げた。


 蒼。


 ミナが頷く。


 赤。


 エルフィナが静かに言う。


 黄。


「私が読む」


 中央塔の地下へ。



(第81話・完)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ