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『20』

『20』



「ホーリーサークルを受けなさい!」


 アリゲーターの登場にいきなりホーリーサークルを打ったのはパピアナ。


「私も負けてられないわ!」


 ローズも負けじと攻撃参加。

 湿地帯が突然に戦場へとかわる。

 やはりか、アリゲーターは予想通りに防御力が高いらしい。


「あれ、ホーリーサークルを受けても生きてる」

「うん、防御力高い」

「アリゲーターの攻撃も来る!」


 言ってるそばから口からの魔法攻撃だった。

 ウォータバブルは水属性魔法だった。

 水鉄砲のように水の玉を打ってくる。

 速度が速くて受けたらダメージはありそうだ。


「ううっ、水なのに痛い!」

「当然だ、パピアナ。水魔法だからな」

「エルフ族に魔法攻撃とは、生意気な魔物だ!」

「そう言う問題じゃないが」


 アリゲーターに向かって言っても無駄な気も。

 ウォータバブルの攻撃を俺も受けているし、パピアナにかまって要られない。

 しかも平原ならともかく、湿地帯なので、素早く攻撃を避けるのは不可能。

 ウォータバブルを受けるのは避けられない戦いになる。


「トレイル、ヒールをお願い!」

「回復して!」

「そうだな。魔王竜ヒール!」




体力を330回復しました。

経験値を330獲得しました。

 

レベルが171にアップしました。

レベルが172にアップしました。

レベルが173にアップしました。

レベルが174にアップしました。

レベルが175にアップしました。

レベルが176にアップしました。

レベルが177にアップしました。

レベルが178にアップしました。


スキル、水魔法耐性アップを覚えました。




名前 トレイル

職種 回復術士

種族 人族

性別 男

年齢 18

レベル 170

体力 1926

魔力 1942

攻撃力 1964

防御力 1922

素早さ 1911  



ゲオルギウスの加護


スキル

アイテムボックス、鑑定、移動速度アップ、睡眠魔法耐性、取得バルのアップ、攻撃回避10パーセントアップ、水魔法耐性アップ


魔法

魔王竜ヒール

魔王竜リフレイン




 戦闘中に水魔法耐性アップを覚えた。

 少しは水魔法に対して増しになるか。

 体力は回復しても、相変わらず苦戦は変わらないよう。

 俺も攻撃したいが、足が泥沼に埋まりまくる。


「足が泥沼から抜けない!」

「ヤバイ、トレイル!」

「このままじゃ、負ける!」


 もうクエストには慣れてきたし、人数も一人増えたから余裕を持っていたのが失敗だった。

 泥沼さえなければ余裕な気もするが。

 相手のアリゲーターは正に自分の戦いを知っていた。

 まんまと相手の得意な戦場に足を踏み入れた。

 ヒールがあるとは言え、かなりピンチになった時。

 人の気配を感じる。

 それはもの凄い魔力でもあり、気迫、存在感のようなもの。


「ブレードソード」

「えっ、誰なの!」


 ローズが知らない攻撃に反応する。

 俺と同時くらいに。

 ブレードソードと言えば……。

 俺は知っているなこの技を。

 剣での攻撃によってアリゲーター5匹は引き裂かれる。

 真っ二つになってしまうと、泥沼に沈んでいった。


「トレイル。あの人は助っ人?」

「いや、違う。助っ人じゃない。サリオスだ」

「サリオス……まさかトレイルの元いた森の王!」

「森の王!」


 振り返るとサリオスにジェンティル、ムジカの三人。

 森の王がいた。

 どうしてここに?


「トレイル。生きていたのか。死んだはずなのに、どうやって生き延びた」

「言う必要ないだろう。もうお前たちおは関係ないし」


 俺はサリオスの質問に対して返答したけど、昔とは違う話し方だった。


「魔法で死ななかったのは褒めてあげますよ。しかしわからないこともある。仮に生き延びたとしてもあそこはダンジョン最下層。魔王竜のいた最下層だったの。地上に出るには途中に魔物がいるし、トレイルが勝てる魔物じゃないわよね。意味がわからないのよ。説明してよ」

「説明不要だ。俺の力で生き延びたとだけ言っておく」


 本当は魔王竜ゲオルギウスの加護があったからなんだけどね。

 それを説明する必要ないよな。

 もう無関係なんだし。


「ふん、生きていられると迷惑なんだ。お前を殺そうとしたのがギルドに知られると違反となるからな。冒険者ギルドの規則には仲間を殺し合ってはいけないとある。増して魔王竜の報酬を一人分減らす為にトレイルがダンジョンで死んだことにしてあるのだ。大人なら俺の言ってる意味がわかるだろう?」


 サリオスの言ってる意味はわかる。

 俺は本来なら生きていてはいけない存在てことだ。

 じゃあ俺をどうする?


「さぁね。俺は生きてる」

「そうだ! サリオスだか知らないがトレイルはもう森の王じゃないの。さっさと帰りなさい!」

「猫人を連れているのか。まさか冒険者でクエストしてるとはあの弱小トレイルが、あははは」


 サリオスは俺の変化に大笑いした。

 そりゃ昔の俺を知るサリオスから見たら大笑いだ。

 でもローズが俺の代わりに言ってくれたのは嬉しい。


「笑うとは失礼な奴だ。トレイルに対する大笑いは許せない。謝れ!」


 今度はパピアナ。

 勇敢にもサリオスに文句を。

 怖くないのかな。

 俺は足が震えているのにな。


「猫人以外にもエルフ族までいるわよ。生意気になったものね、うふふ!」

「笑うな!」


 パピアナが苛立ってジェンティルに向かった。

 嬉しいが、それは不味い。

 あの女の強さは異常だからな。

 パピアナを止める。


「どうして止めるトレイル」

「今は戦いする時じゃない」

「トレイルに何か用なのかしら?」

「とにかく冒険者ギルドに来い。そこで話し合おう」

「わかった……」


 突然の森の王の登場にはまいったな。



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