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School Life -完全版-  作者: orange/香月
大学ノート1冊目
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5/46

5日目 Brother

次の日、奏海は秀のお兄さん“日野”に会うべく、高等部へやってきた。

すれ違う生徒が皆、奏海をチラチラ見る。

いくら同じ敷地内にあるとはいえ、高等部に中等部の生徒がいれば注目を浴びるのは当然である。

(うーん、居心地悪い・・・・)

奏海がそんなことを考えていると、だれかに肩をたたかれた。

「奏ちゃん?何してるの?こんなところで」

「あっ、日和さん」

比良山ひらやま 日和ひよりは香の姉である。

(良かった、まともな人に出会えて・・・!)

奏海は某“ロ”の付く人でなくて良かったと心底安心した。

「どうしたの?高等部に何か用事??」

日和は首を傾げながら奏海に尋ねた。

「えっと・・・伊吹日野先輩に会いたくて・・・」

「日野?3年の??」

どうやら日和は日野と知り合いの様である。

「その日野なら私の彼だけど・・・?」

「えーーーーーーーーーーーーーーー!??!?」

奏海はひどく驚いた。

「日野なら今教室にいると思うから、案内するよ?」

日和は快く奏海を日野のもとへと案内した。


(うー、ドキドキするなぁ・・・でも秀先輩のお兄さんだし!)

「日野ー?いるー??」

日和は恐らく遠くにいるであろう日野を呼んだ。

「なーーーにーーーー???」

「ぎゃ!?」

奏海の後ろから日野と思われる青年が現れた。

日野はかなり背が高い。男子にしては小柄な秀とは似ても似つかなかった。

「んー?誰????」

「あ、あのっ、秀先輩と似てませんねっ・・・」

「しゅう??あぁ~・・・・秀ね~」

眠そうな日野はぼんやり考えた。

「ごめんね奏ちゃん、日野ったら今寝てるみたい」

日和が代わりに謝った。

(え、寝てるってどういうこと????)

「しゅーのかのじょぉ???」

「えっ!?ち、違いますよっ!!!・・・てゆーか起きてるじゃないですか!」

奏海は突っ込んだ。

「そうかー違うのかー。行こう~ひよりさぁん」

そう言って日野は日和の袖を引っ張って行ってしまった。


「全然似てなかったなぁ・・・」

奏海がつぶやきながら歩いていると、背後からよく知る声が聞こえた。

「Cute Girl!?Whatしてるんだい???」

「ろ、ロビィ先輩」

隣に秀の姿はない。どうやらロビィ1人の様だ。

「いや・・・あの、秀先輩のお兄さんに会いに・・・」

「No!?Meetしたのかい!?Very fearfulじゃなかったかい!?Meはあの人Dislike(嫌い)気味なんだよねぇ・・・」

ロビィが顎に手を当ててうなずいていると・・・

   ず  ず ~~~ ん ・・・

「!?ロビィ先輩後ろっ」

ロビィの後ろにはいつの間にか現れた日野が立っていた。

ロビィは振り向いた瞬間、石化した・・・・

「ひ、日野先輩っ・・・どうしたんですか???」

「いやー、君の名前を聞き忘れたからぁ~~」

それから奏海が自己紹介している間、ロビィはずっと固まったままだった・・・


「・・・奏海ちゃん、これからも秀をよろしくねぇ~~」

「は、わ、私こそよろしくですっ!!!」

そうして日野は行ってしまった。

(なんだー!日野先輩良い人じゃん!!!さ、かーえろ・・・)

奏海は身をひるがえした。

「ぎゃぁ!??!?」

そこにはすっかり忘れ去られていた固まったままのロビィがいた。

(やだぁ、これどうしよう・・・!?)

奏海は困り果てて呆然と立ち尽くしている―

「あれ?奏ちゃん??どうしたのこんなところで??」

そこにちょうどタイミングよく秀が現れた。

「じゅ、じゅーぜんばい・・・・・(泣)」

奏海は泣きながら秀に訴えた。

「あーぁ、また石化したのかロビィ。」

(この人はそんなしょっちゅう石になるんですかー!!!)

秀はどこからともなくやかんを持ってきた。

「お湯を頭からかけて・・・3分待つと・・・」

「Oh!?Meは!?」

(カップ麺・・・・??)

「Oh-!Shu!!Thanks!日野SANにMeetしちゃってStoneになったのさ!」

「もう慣れたから気にすんな」

「OH、Shu・・・・・!」

ロビィは秀の手を取った。

「ロビィ・・・!」

「Shu・・・!」

2人は奏海の存在を忘れて美しい友情を確かめ合っている。

(もうイヤー!!!秀先輩のばかーーーー!!)

奏海は走り出した。

「Oh!Shu!!Cute GirlのことをForgetだったよ!」

「奏ちゃん!!」

「ついてこないでくださいっ!!」

奏海のあまりの剣幕に、秀はひるんでしまった。

「Shu!Spirits(元気)を出して・・・」

「お、おう・・・・」

秀は奏海が走り去った方を見たが、奏海の姿はとっくに見えなくなっていた―

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