4日目 Date
そしてやって来た日曜日。4人は水族館へやってきた。
「GreatなAquariumだね!」
「Greatですね、ロビィ先輩♪」
ロビィと香はノリノリである。
(はぁ・・・4人で回るのかなぁ・・・)
奏海は秀と2人で回りたそうにしている。
「Shu!MeはLovely GirlとGoするからShuはCute GirlとGoだよ!」
(ロビィ先輩が良い仕事したーーーー!?!??!?)
奏海は初めてロビィを心の底から褒め称えた。
「うん、OK。じゃぁ後で合流な」
「さぁ、Let's GoだよLovely Girl!!」
ロビィと香は去って行った。
「さ、奏ちゃん、俺たちも行こうか」
「は、はいっ!!!」(秀先輩とデート・・・!!!!)
しばらく歩いていると、人だかりができている水槽を見つけた。
「秀先輩、あれは何でしょう・・・?」
「行ってみる?」
そして2人はその水槽に向かった。
その水槽はペンギンとアザラシが展示されてる水槽だった。特に変わった様子は見受けられない。
「あ、奏ちゃーん、秀センパーイ」
香が水槽の前で手を振っている。
「あれ?香、ロビィ先輩は?」
香と一緒に回っているはずのロビィの姿がない。
「それがねー・・・」
香が話し始めたとき、周囲がザワつきだした。
3人が水槽を見ると、アザラシ・ペンギンと戯れるロビィとロビーがいた。
「な、なんでロビーさんが・・・?」
「私とロビィ先輩が歩いてたらアルバイト中のロビーさんに会って、これから水槽の掃除するから手伝ってくれって・・・」
一般人を水槽の中に入れるとは、何とも迷惑なアルバイトである。
「Hey!ShuとCute Girlじゃないか!!」
「Ohー!本当DA!」
(アザラシとペンギンがすーーーんごくかわいそうだわ!!!)
奏海は心の中で強く思った。
奏海の思いをよそに“水槽清掃中”の板を首からぶら下げた2人は陽気に遊んでいる。
「Ahahaahaha~♪師匠ー!!Interestingだねー!!」
「Yes-!!ロビィもそう思うかI!?あははhaー」
(嗚呼、もう嫌ぁ・・・)
「ロビーさんとそこの一般人!!!!!」
どうやら水槽の責任者に見つかってしまったらしい。
「Oh~スミマセン、ゆるしてくださ~I!!!」
「問答無用!」
係りのお姉さんは強かった・・・
「姉さん!?」
秀はそのお姉さんに向かって叫んだ。
「あれ?秀??ちょっと待って、今出るからー」
そう言って係りのお姉さんはロビーとロビィを引きずりながら水槽の出口へ行ってしまった。
「え、秀先輩・・・お姉さん???」
「うん、伊吹 比叡。ひえ姉さんって呼んでやってくれ」
(か、かっこいい名前・・・!!)
「ハァイ、ひえ姉よ」
水色の作業服を着た係りのお姉さん改め、ひえ姉は奏海に挨拶した。
「ど、どうも・・・!」(キ、キンチョーする!!)
「Oh、ShuのSisterだったのか!?」
ロビィは館内を水浸しにしながらやってきた。
はっきり言って、他の人にすんごく迷惑だ。係のお姉さん、ひえ姉はロビィをどついた。
「アンタ何てことしてくれんのさ!?」
「No~~~!Painだよ~~~!!」
ロビィは半泣きだ。
「ひえ姉さんっ、こいつ俺の友人なんだ(汗)」
秀は慌てて間に入った。
「So!MeはshuのBest Friendだよっ!!」
(ベスト!?)
奏海はこのままひえ姉にロビィを殴っていてほしい気持ちでいっぱいだった。
「ロビィ先輩~~~~」
香が泣きながらロビィの袖をつかむので、ひえ姉は仕方なくロビィを解放した。
「Lovely Girl!HelpしてくれてThanks!!!」
「ロビィ先輩~~~」
ロビィと香は抱き合った。
「・・・・そこのお嬢さん、目を覚ましな・・・」
ひえ姉は思わずつぶやいてしまった。
(嗚呼っ、ひえ姉様なんて理解のある方なの・・・!?)
奏海は心底感動している。
「姉さん!ロビィを悪く言わないでくれ!」
いきなり秀は怒り出した。
「な、何よ・・・秀ったら・・・。わかったわよ、怒らないで。アンタが怒ると日野より怖いんだから・・・」
「ひ・・・ひの??」
奏海にはさっぱりだが、人名なのは確実だ。
「ShuのBrotherだよ、Cute Girl!」
ロビィが説明するには、日野とは“伊吹 日野”、秀の兄らしい。
「え、秀先輩、お兄さんもいるんですか??」
「So!Now、High Schoolの3年生だよ。Angryの時はVery fearfulさ・・・・」
震えながら言うロビィを見ると、どうやら日野に怒られたことがあるらしい。
「ロビィ先輩には兄弟いないんですか?」
キラキラおめめの香が聞いてきた。
「Little sisterが一人いるよ」
「え!?妹!??!?似てるなんて言わないでくださいよ!?」
奏海は恐ろしい事実を否定したかった。
「うーん、まだ5years oldだからねぇ・・・」
ロビィは うん うん、と頷いた。
「可愛い盛りじゃないですか!今度会わせてくださいよ!」
「か、香!?アンタ何を言うの!??!?」
「Oh!?それはMeのOld homeへComeってことかい!?」
「キャァッ、やだー!!!!!」
バシ バシ。香が赤面しながらロビィを叩く。
奏海の心配をよそに、ロビィと香はどんどんOther worldへ行ってしまった・・・。