14日目 Cherry Blossom
次の日、奏海はまた教員室に呼び出されていた。
「失礼します。中等部3年三上です。」
奏海は礼儀正しく入室した。
「おお、三上。進路指導室へ移動しよう」
白洲は奏海を連れて、進路指導室へ移動した。進路指導室は職員棟の2階にある。
「で・・・外部受験の件だが・・・三上は福祉を学びたいんだな?」
「はい。」
どうやら奏海は若くして将来の目標が定まっているらしい。
「三上。フジヤマ学園高等部にも福祉コースがあるぞ?」
「・・・コースじゃなくて“科”が良いんです・・・・・!?」
奏海は窓の外の光景を見て言葉を失った。
「・・・・ちょ、えぇ!?」
そこには何と、窓に張り付いたロビィがいた。
「ooh!!Cute Girl!!YouはWelfareをStudyしたいんだね!」
「ロビィ先輩!?ここは2階ですよ!??!?」
「Nn???o・・・・o~~~~~~~~~~h!?Hereは2Floorかい!?No~~~~!!!」
ロビィは落下した。
「今日も元気だなぁ、炉火井くんは・・・」
白洲が涼し気に言ったので奏海は驚いた。
「えぇ!?知ってるんですか!?」
「何言ってるんだ、三上!炉火井くんといえばうちの学園で1、2を争うバスケプレイヤーじゃないか!!某有名コーチの弟子らしいし!!」
(某・・・有名・・・?まさかロビーじゃ・・・)
しかしなぜ引き抜きの話が秀に来たのだろう?
「いや~、引き抜きの話を断るなんて勿体ないなぁ。英語力もあるってのに」
「はぁ!?」
なんと初めはロビィに来た話だったのだ。
「おっと、炉火井くんの話は置いておいて。三上の成績なら外部受験でも推薦をしようじゃないか!」
「えっ、本当ですか!?」
奏海は日ごろからなかなかの成績を保っていた。
「Hey!YouはRecommendationしてもらうのかい!?Envyね!」
突然さっき落下したはずのロビィが現れた。
「Oh~~~~!!Very very envyね!!MeもRecommendationしてもらいたいよ!」
「で、三上。推薦入試ということでいいな。」
白洲は白熱するロビィを完全無視した。
「Oh~~~!!Teacher!MeをDisregardするなんてイイCourageだね!」
ロビィは1人キレている。
「じゃぁ、そういうことで・・・」
「Oh!?Disregardかい!?!?!?Angry~~~~~!!!!!」
が ば っ !!!
ロビィは立ち去ろうとする白洲に飛び掛かった。
「イタイイタイ!!!炉火井くん!!勘弁!!!!」
「MeはAngryだよ、SiRaSu Teacher!!」
さらにAngryを連発しているロビィを止めることもできずに奏海はしばらく眺めていた。
「Oh、Oh、Hearかい!?Si Ra Su Teacher!」(おうおう、聞いてんのかぁ!?白洲先生よぉ!)
かなりガラの悪いチンピラのようだ・・・。
「推薦も何も、君は高1じゃないか~~~~~~~~~」
白洲が助けを求めていると・・・
「おい!タカシ!!先生が困ってるだロ!?」
ロビィのことを“タカシ”と呼ぶ、世にも珍しい人物が現れた。
「Oh!!Youは!!!よくTogetherにPlayした!!・・・・・・・・・・・・」
ロビィは言葉に詰まってしまった。奏海は不審そうにロビィを見る。
「まさか、名前忘れたんじゃ・・・?」
奏海がそう言った途端、この世にも珍しい人物は半泣きになった。
「ヒデーーーよ!!ヒデェぢゃねーか!?タカシと秀とよく3人で遊んだぢゃねーか!!俺のことなんてForgetかよ!?」
(ヤバイ・・・この人も変な人かもしれない・・・!)
「まぁまぁ、落ち着きなよ。八幡山 佐久良くん」
(名前長っ!!!)
思わず突っ込んでしまった奏海。
「Oh!!MeはForgetなんてしていないよ、Sa Ku Ra!!」
しかし汗が額に滲んでいるのは気のせいだろうか・・・?
「本当かヨ!?」
「Oh!Realさ!!MeはYouを親Friendの1人だとThinkしているからね!」
(名前忘れてたくせに・・・)
奏海と白洲は同時に同じことを思った。
「そうだよな!!!!!タカシ~~~~~!!!」
「Sa Ku Ra~~~~~~!!!!」
2人は抱き合った。
(ああ、もうイヤ・・・・)
「あ、あの私・・・失礼します・・・」
奏海はこれ以上耐え切れず、職員棟を後にした。




