No14.神の間の追放と戦乱
「これより、運命の神グレティの処分について言い渡す。神の間から追放とし、序列二位の座をワッドへ与えることとする」
「は、ありがたき幸せ」
「アンシャル様、この追放は他の神も黙っていないと思います。もう一度考え直してください」
「コニラヤよ。これもこのゲームを続けていくために必要なことなのだ。すまぬな」
「グレティよ。最後に申したいことはなにかあるか?」
「僕は、今すぐにでも君たちを殺す力があるってことを忘れないでね。最古の神だか知らないけど、君もすぐに殺すから」
アンシャルは自分の立場を狙われているということに気づき、焦ってしまい、結果的に神裁判を起こしてしまったのであった。そして、グレティは神の間から追放され、序列二位という座まで剥奪されてしまった。
結果、ワッドが序列二位、コニラヤが序列三位になったが、空いた序列四位のをめぐり神達が反乱を起こすのは時間の問題とされた。そして、追放されたグレティもアンシャルを殺すために、準備に取り掛かっていた。
「ごめんね。アンシャル!僕は君のやり方が嫌いなんだよ。だって僕たちは作られた存在なのに、己の意思で設定を破るのは、ルールを破るよりも重いことだと思うよ」
「それにさ、君を嫌う神が何人いるかってことも忘れているよね」
「グレティ様、神殺しの剣をお持ち致しました」
「シャラご苦労だったね」
「いえ、グレティ様の命令ならば、例えこの生命を捨てても守る覚悟がございますから」
「そうか!君はいつも助けてくれるヒーローだね。さあーて始めようか。反乱した最古の神アンシャル殺しを!」
こうして、神の間でも新たなる戦いが始まった。
己の野望のために・・・。
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