↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。

義姉さんと呼べ。社長は先に壊れた

作者:zhaozhao
最新エピソード掲載日:2026/10/08
おえっ。

買収の会議で、五度目のその音。
氷の社長はペンを置き、短く言った。

「散会。」

百階のガラス執務室に残ったのは、如月冬真と、タピオカを二口しか飲んでいない女。
朝倉乃々。ぐうたら凭れて、それでも手が届かないほど綺麗。

「何か、汚いものでも食べたか」
「昨日、お腹いっぱい。それで?」

耳が、先に赤い。
ネクタイを緩めて、息の場所を探す社長に、彼女はもっと低い声で足す。

「まだ一声、足りないわ。——義姉さん、でしょ」

十七歳から見ている顔。講堂でも、車の中でも、圧さってくるときも。
五年前の傷は、もう償わせない。
今日の彼は、怒っているときがいちばん綺麗で——いちばん弱い。

椅子の背が、いちばん下まで落ちる。
廊下の足音が、熱いものに触れたみたいに乱れる。

義姉さん × 氷の社長 × 散会のあとの会議室。
先に壊れたのは、どっち?
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。