13ちょんぱ 回避
「まさか王族が消えたら神殿が敵対してくるとはね」
5歳に戻ったセリカはため息を吐いた。
大人しくしていれば解決する・・・・とは思えませんわね。
それにすっかり身についた男遊び女遊びを止められるとも思えませんわね。いっそのこと異端審問官をたらしこもうかしら。
そしてそれは実行される。しかしそれで事態が変わる事はないであろうとセリカは思っていた。ただ一緒し処刑されて次の人生から誰かが消えるだけだろうと。
えーい、断頭台があるから悪い!だったらぶっ壊してやりますわ!!
しかし完全に壊してしまっては新しい断頭台が用意されるだけですわね・・・・
経験上18歳の誕生日前に大きな怪我をしたり死ぬことはないことは分かっているから断頭台が倒壊したら無事で済まない場所で作業すれば壊れていることがすぐにはバレないように破壊できる・・・・はず。
それから実行するのはできるだけ直前が良い。そういう訳で誕生日前夜処刑場に忍び込み(場所はすっかり勝って知ったる、である)破壊工作
そして迎えた誕生日
「私は異端審問官ペルソナである。公爵令嬢セリカ、貴様には異端の容疑がかかっている。同性愛に加え異性とも数多の不純交友の証拠があがっている。申し開きはあるか」
同じセリフで断罪してくる。違っているのはセルシオ法王さままでご臨席。理由はもちろんしっかり誘惑して肉体関係を持ったからでしょうね。生臭坊主め。その割に楽しそうな顔して眺めている。冷たいやつだ。いっそのこと全部ぶっちゃけで巻き添えにしてやろうかしら・・・・
そんな思いを込めた視線をセルシオ法王さまに送る。すると何やら嫌な汗をかき出したように見える。思いが通じた?
そして断頭台の前に連行される。チョン、軽く触れる。それだけで断頭台が崩壊する。思った以上に破壊工作はうまくいったようだ。
「なんと素晴らしい。これは神の思し召しである。セリカ嬢が異端であるというのはなにかの思い違いがあったようだ。処刑は直ちに中止とする」
手のひら返したよ。セルシオ法王さま。神の思し召しも何もわたしが細工しただけなんですけどね。藪蛇に鳴るから何も言わないけれど
意外な形で断頭台のループから解放されたらしい。
「ようやく18歳からの人生をおくれますわね」
セリカは久素振りに安らかな眠りにつく。
そして翌朝
「どうして断頭台を回避したのに5歳に戻ってますのぉ」
悲壮な叫び声が響いた
法王さまの呼称は、宗教のトップっぽいけれど現在では教皇が正式な呼称に移行したから、ろくでなしに使っても問題少ないかなーと思って採用しました




