弟子入りハンター見習い修行
「マスター!なんかウチ疑われてる!」
ロヒが半べそで駆け込んできた。
「タオが殺されて…ウチがやったって皆が言う!ウチやってない!」
「分かってるよ。あんな事優しいお前に出来る筈ないじゃ無いか。大人でも無理だ。魔物に決まってる。」
「でも…ウチ…タオのお菓子横取りして食っちゃった…」
「あはは、ナミの言った事本当にしちゃったのか」
「うん…だってあの時悔しかったもん…」
「仕方ないなあ。なら、タオにはもう会えないけどさ、謝りに行こう。お菓子持ってお墓に」
「うん…」
「お墓は森の中で怖いから俺も一緒に行ってやるからさ」
「有難う…マスター…」
「じゃあ明日一緒に行こうか。」
「うん。タオに謝る」
「仲直りしような。」
「うん」
「ナミ、どうした!?」
後日ナミが泣いているミルハの手を引いてギルドにやって来た。
「オレは今な、冒険には出られないが、洞窟なんかの見回りしてんだ。こう言う子供が立ち入って危ない事しない様にな。」
「へー!」
「たまたまこの子見かけてな、とりあえず連れてきた」
「そうか…ナミ、すまなかったな。有難う。ミルハ、危ない事しちゃダメだろ!?」
「ごめんなさい…」
「いや、まあ魔物とかに襲われなくて良かったんだけどな…この子を連れてくる途中にな、色々話聞いてな…」
「?」
「まあ、色々この子から聞いてやってくれ。」
そう言ってナミは部屋を出た。
「ゴメンねマスター…。オレ、マスターに心配させるつもりじゃなかった…」
「それは分かるけど…無茶しちゃダメだろ?」
「マスターの夢を早く叶えてあげたかった…オレ、マスターがすきだもん…」
「有難うなあ…でもな、嬉しいけどお前が危ない事すると俺は嬉しくない…」
「ごめんね…」
「今度は1人であんな危ない場所行っちゃダメだぞ。分かったな」
「うん…」
そこにナミが部屋に入って来た。
「でもな、この子は見た所中々優秀だぞ。頭も良いし、機転もきいてた。」
「そうか…」
「将来ハンターになりたいならオレが付いてって色々教えてやる」
「ホント!ナミさん!お願いします!」
「ナミ…大丈夫か?」
「まあ、オレもハンターは出来なくなったけど将来ある子に教えるのも悪くないさ。危ない事はさせない。少しずつ慣れさせていく。」
「まあ、ナミなら腕も経験も確かだったしな…その点は安心してるけど…」
「ははは、だったはひでーな。今も確かだぞ。」
「ならミルハをよろしくお願いします」
「おう!」
そう言って俺はナミに頭を下げた。
「マスター!今日これ見つけたー!」
暫くミルハはナミと修行しながらソライシを見つけて来ていた。
ナミの言った通りミルハはメキメキと上達して等級の高いソライシを持って来ていた。
「マスター…オレがんばったよ!ご褒美が欲しい…」
「何だろうなあ?あまり高い金はこのギルドだし出せんが…俺が出来る事なら何でも言ってみな?」
「じゃあねー、オレとだけで2人で遊んで!」
「なんだー。そんな事で良いのか?」
「うん!」
「分かった分かった、やっぱりミルハは甘えん坊だなあ…」
「わーい!」
そう言って頭を撫でてやると尻尾を振って喜んでいた。




