表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
奴隷は魔王となり、復讐を決意する。  作者: 影月命
第3章「ルガミンダ魔術学院」
34/148

第33話 『てめーは俺を怒らせた』

人間はクズ。


それはいつになっても変わらないな。






「おい、そのフード外せよ」


不良の連中がルシアの前に立って絡んでいた。

害虫だな。今日の内に殺しとくか。




黙って見ていると、不良が無理矢理フードを外しやがったのだ。

そのときに角が見えたのか、不良等はいきなりニヤ~ッと悪い笑みを浮かべた。


男はルシアの耳に顔を近づけ、


「お前、魔人族だろ」



とニタニタしながら小声で言い放った。


「安心しろ。俺は優しいからな。バラしやしねえよ。ただし条件がある。俺の性奴隷になれ」


一気に怒りが膨張する。


脅迫するとは、とことんクズだな。


「もしそれが嫌だって言うんだったら、わかってんだろうな」


男はずっとニヤついた顔を貼り付けている。

なんでずっとニヤニヤしてやがる。


ダメだ。

ここでは暴れない方がいい。



ルシアは何も言わなかった。





怯えているのだろうか。


それとも、怒り感情を抑えてるのか?

どちらにしても、傷ついてるのは確かだ。



「………嫌よ」


「なっ!」


まさか断られるとは思ってなかったのか、男は情けない声を漏らした。


「へ、へぇ~、じゃあいいんだな?」


男はニヤニヤしながら言う。

何がそんなに楽しいんだか。


俺には到底理解できない。



男はそのニヤニヤした表情を貼り付けたまま、ルシアから目をそらした。

そして大きく息を吸うと、


「みんな、こいつは魔人ぞ――」



バンッ!






気づいたら、男は壁にぶつかり、倒れていた。


右手がひりひりする。


男の頬は抉れていて、そこに黒い何かがついていた。


そこで、俺は男を殴ってしまったとわかった。

考えるより先に行動していたのだ。


教室にいる奴の視線が俺に集まる。


くそ、教師の奴等に目をつけられたくねえぞ。


色々と俺、怪しいからな。

フードでほとんど顔隠れてるし、闇属性だし。



倒れた男はピクリとも動かない。

………死んでる。

人がいる前で人殺しをしたということか。

それだと退学にされてしまう。


………別にいいんじゃないか?




俺がこの学院に入学したのは強くなるためだ。

俺は十分強くなることができたし、ずっとこの学院にいてもこれ以上強くなることはないだろう。

それならもう、ここにいる必要はない。







俺はその後、校長室に呼び出された。


「お前何したかわかってんのか!」


イージマが怒声を上げる。


「これだから闇属性は」


なぜ闇属性だからって差別されなきゃならんのだ。


人間はなぜ個性をバカにするのだろう。

俺には全く理解できない。


「だいたい、なんで頭を隠している!フードを外せ!」

「これはファッションだ。別にフードを被ったらダメという校則はないだろ」


「何か隠してんだろ?早く外せ」


どうせ、もう殺すんだからバレてもいいか。

俺は素直にフードを外すことにした。


フードを外し、角を露にすると、教師たちは一瞬驚いたが、急に態度を変えた。


「闇属性の上に魔人族か。これは早く捕まえないと大きな犯罪を犯すな」


そんな考えをするから嫌いなんだ。


まあ、でもあながち間違ってないな。

魔王になって世界を支配するんだからな。


俺ら魔人がそんなことをする原因がお前等にあるということを、知らないのか。


はあ、クズな上にバカなのか。


もう今すぐにでも殺そう。


俺は手から闇を出すと、一瞬でイージマの前まで移動し、顔面を思い切り殴りつけ、頬をえぐり消した。


一瞬で壁まで飛び、地面に落ちる。

見ると、気絶―――――死んでいた。


急な状況に脳が追い付いていないのか、校長はブルブルと体を震わせて、立ち尽くしていた。


「ぽかぁんとアホみたい顔して恥ずかしくないのか?」


俺は笑いながら校長を煽っていた。


「じゃ、死ね」


最後の部分だけ低く言い放ち、闇を出し、校長に向かって放った。




気づけば校長室がなくなっていた。

空間が消えたっていうのか?


まあいい。

もうこの学院に用はない。



俺は誰にも見つからないようにルシアを探し、見つけると二人で外に出た。





「何するの?」

「いいから見てろって」



闇以外も使うか。

手から火の玉を出し、学院に向かって放った。




その瞬間、学院は爆発し、燃え尽き、大惨事となった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ