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虚栄  作者: 竹取夜鷹


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20 高馬 Day2

ドンキで食材をいくつか買う。俺の住んでる街にはドンキなんかないから、何年ぶりくらいに来たんだろう。支倉さんは勝手知ったるように肉のコーナーに行ってしまった。ついていこうと思ったけど、支倉さんは俺におやつとジュースとお酒を見繕うようにおっしゃった。本当にガキ扱いである。

適当にお菓子をカゴに入れる。柿ピーと、バタピーと、後は何がいいかな。支倉さんが菓子食ってるところ見たことないな。俺の好みでいいのかな。サッポロポテトとか入れとこ。

次はジュースだ。レッドブルとゼロコーラ。ん-、気を利かせてオシャレな韓国のジュースも買うべきか?俺はこういう名前もわからないものは飲まないからなぁ。もし、支倉さんもこれが嫌いだったら捨てるしかなくなるしやめとこ。三ツ矢サイダーにしよう。

お酒のコーナーに向かう。・・・まったくわからん。このジョニーウォーカーってやつでいいのか?

「それもいいけど、これもカゴに入れといて」

いつの間にか支倉さんが後ろに立ってた。びっくり。先輩はよくわかんないお酒を渡してきた。

「ホワイトホースって言うんだ。覚えてね。あとはほろよいも買っとこっか。何味が好き?」

「え?」

「ん?あ、高馬君もうお酒慣れしてる?」

「俺はこう見えて未成年なんですよ」

「未成年なのにお酒慣れしてるなんて、悪い子だね」

「飲んでねーよ」

「自分でよさげなのカゴに入れておいてね。んで、ちょっとごめんけど会計済ませてもらっていいかな」

「構いませんけど」

「んじゃあ、これ、お金。3万あったら十全かな。んでこれは保険証。年齢確認されそうなら出してね」

「・・・」

「ごめんね。ちょっとゼミのグループワークの電話してくる。買い終わったら車来てね。ごめんね」

先輩は足早に去って行った。まぁ、先輩も今日学校あるだろうに俺が無茶苦茶言ったせいでサボらせてる。申し訳なさが止まらない。

一応、手に持ってたジョニーウォーカーもカゴに入れる。支倉さんが手渡してきたカゴの中には色々な肉とネギとか白菜とかが入ってる。レジに持っていく。

「6600円です」

だいぶ金が余ったな。袋に全部ぶち込み、重さによろめきながらも車に戻る。先輩は車の中でスマホを触って待ってた。

「お待たせしました」

「や、ごめんね重いモノ持たせちゃって」

「いえいえ。お釣りっす」

「いらない。あーげた」

「や、2万もありますし、受け取れないです」

「いいから。ここまで運んできたバイト代くらいに思ってよ」

「そんな手軽にお金が稼げたら闇バイトなんて消えてますよ」

「じゃ、これ闇バイトにしちゃお」

噛み合ってねーな。

「マジで受け取れないです。今日色々買って頂いたのすら申し訳ないのに、現金まで受け取ったら申し訳なさで破裂四散します」

「ちょっと見てみたいね」

結局支倉さんは2万だけ受け取った。4000円はどうしても受け取ってくれなかった。まぁ、小倉とか加藤とかに2日で色々奢ったし、ありがたく頂こう。

「また、音楽流してほしいな。今度はグリーンデイ以外で」

「・・・」

知ってたんだ。まぁ知らない曲を聞いていきなり泣き出したら本当に頭の病院か精神の病院に行くべきだし。

「・・・姉さんがさ、グリーンデイ好きだったの」

「・・・・・・ごめんなさい」

「あ、謝んないで。たまたま私の大切な人2人がおんなじバンドを好きだったって、運命みたいじゃん」

「そうですね」

「でも、もしかしたらまた泣いちゃうかもしれないし、グリーンデイはナシね」

「わかりました」

・・・ま、クイーンでいいかな。本当に好きなものは、どんな人にも知られたくないし。



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