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変形するけど、ロボじゃないよ。
紹介保留の少女は帰宅までもう少しかかります。
診療所に近づく人は
異常を知るはずもなかった。
とてつもなく大きな荷物を抱え、ゆっくりと進んでゆく少女。
診療所に到着するにはもう少し時間がかかるようだ。
・・・かわいそうだが、もう少し紹介はおいておこう
・・・その頃
置いてきぼりにされた[るー]は、
気を取り戻した[さら]、
[ヒトミ]の手の中で、まだ熟睡中の[りー]と
帰路の途中であった。
「ゴゴゴゴゴ・・・。 大きな音が聞こえてきた」
診療所が建物構造変更動作確認音である。
「ふぅ、どうやら間にあったようね」と安心する[ヒトミ]
実はこの診療所、四姉妹の父親が防犯対策のために
導入したのだが、防犯レベルが高すぎた。
姉妹が幼なかったこともあり、かなりのものにしていた。
診療所のほうを一人で且つ、
すぐに作動させる可能人物が
全部で五名しかおらず、現状、このそばにいるのは[アスカ]のみである。
残る三姉妹も2名以上いれば起動可能であるが変形完了まで
一時間かかる。
冒頭で[ヒトミ]が慌てていたのは、この原因である。
また、この大きな動作確認音は受付開始の合図でもあった。
ちなみに四姉妹の両親は遠方に行ったまま、行方不明ません。




