近隣トラブル、お庭でイベント。
半世紀以上前に、広い田んぼだか工場跡だかを潰して小さい家がみっちり建てられた中の1軒が我が家である。
最初に一斉入居した子連れの若夫婦も今ではすっかり老人で、健康の不安がある。老人宅には救急車がバンバン来る。うちも呼んだ事がある。搬送されたまま帰って来ない人も多い。
他に生活拠点がある子供の元で世話になったり、老人ホームに入ったりと、夫婦揃っていたり子供と同居しているならまた別だが残された1人で住み続ける人は案外少ない。
そうして住人のいなくなった家の多くは売りに出される。先祖代々の土地ではないからか容赦ない。買い手もすぐに現れるようで、この間葬式があったなあ、なんて物思いに耽っているうちに更地になり、気付いたら建ってたピカピカの新築に新たな若い家族が入居していたりする。
うちの住宅地は、最近訃報転出転入がめっちゃ多い。
子供が独立した中高年の家が建ち並ぶ中で、若い家族が住む家はまだ少ない。その若い家族を目の敵にする人がいる。
理由の一つが騒々しさである。転入したての家が多分新築祝いを兼ねて友人達とバーベキューやら花火をするのがうるさい、臭うと町内会に苦情を申し立てる老人が多いんである
ドローンを飛ばして人の家を覗くのは止めて欲しい、という苦情もあった。うちの姑も賛同していた。
でも、ドローンを住宅地で飛ばすのは確かに駄目かもしれないけどね、覗きはしてないと思うよ? 誰が赤の他人の老人宅の生活を覗きたいのよ。
どっちかっていうと、覗いてるのはお前らじゃね?姑なんか、誰かが家の前を通るとカーテンの隙間からわざわざ見てるしね。
どこの家が介護用ベッドをどこから搬入したのを見たとか、聞いた事がない業者だから碌なものじゃないとか、お前暇だな。
マンションのベランダで焼肉をやって迷惑ってのなら分かるのよ。他の部屋と距離が近いもん。
でもここ、一応一戸建てだし、隣近所と多少は距離があるのよ。花火はともかく、バーベキューは昼間。音や臭いは、まあ確かにあるといえばあるだろうよ。
だけどね、お前らだって昔やってきたじゃん、許したれよ、なんて理屈は通用しないのが老人の面倒なところだ。マジで面倒臭いんですけど。




