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各スキル続々進化と古代遺跡の秘密

さあ、元居た村に行くべ、と勢いよくピヨ太に跨ったのはいいが、秒で却下された。



«馬鹿者、わざわざ時間を掛けてどうする、転移で行け!»


前世の賢者たるユリウスの非情な駄目だし突っ込みが入った。

くっ、フカフカのピヨ太に乗って行きたかったのに…

仕方ない。


『元居た村まで、転移』


あっと言う間に、転移で無人の廃村に着いた。

そこは、粗末な家々も朽ち果てて、寂れた跡地となっている。


『マップ展開、古代の遺跡後!』


無駄な時間でまた怒られる前に、さっさと脳内にマップを展開させた。

幸い、ここは生まれ育った故郷だった、この辺りのことなど知らぬことはないと思っていたが、マップを見て間違いだったと悟る。


子供の足で村の外のことなど、近くにある、メダカしかいない小川、碌な採取出来る物もない林、魔獣が出るからと禁じられた丘の向こう、それらの行動範囲は今見ると、酷く矮小で狭い。


もう一度ピヨ太に乗り、マップの展開を脳内に広げながら目的位置を探す。

ほどなく、昔禁じられた丘の向こうに水色の対象物が点されているのを見つけた。

それは、古い建造物だったものの瓦礫の山だった。


これが遺跡か?とも思ったが、ふと索敵に人が表示されているのに気付く。

こんな廃墟に監視しているような者が2人もいる。


ところで、索敵の色は、赤でもなく、緑でもなく、黄色だった。

それは敵ではないが、味方でもないという、新たな表示の仕方に進化していたということだ。


実は各スキルがどんどん進化している。


鑑定も進化していた。

シエラのギルド長を、出る前に一度こっそり鑑定してみたら、今までより詳細な鑑定になっていたのだ。


『鑑定』

※リーザ(ハーフエルフ)

女・年齢145歳

父人間ディラン(死亡)・母エルフローザ(280歳)

○現在亜人ハーフ達を束ねる者

△性格・大胆で優秀、感情的な面がやや弱点


能力やスキル魔法以外で載っている記載が極めてデリケートな個人情報で、ちょっと驚いたのはリーザギルド長には内緒だ。

これを見て、思ったのは、親より肉体年齢が上になって逆転してるなあということだ。

リーザギルド長は人間の年齢に例えると29歳

母親は、人間の年齢に例えると28歳


シュールだ、これは人には言えない。

だが味方でない人間には遠慮なく使える。

監視人の2人を鑑定してみた。


『鑑定』

※グレン(人間)

男・年齢33歳

父ヘンリク・ドルフ伯爵(60歳)・母メアリ(死亡)

○庶子

○王家の諜報(表向き騎士)

△性格・無口・仕事面は真面目、陰気で人嫌い


『鑑定』

※ジャン(人間)

男・年齢27歳

父ハインツ(死亡)・母ロッテ(死亡)

○孤児院出身

○王家の諜報(表向き騎士)

△性格・明るい・器用、躁鬱気質が弱点



うっ、なんか諜報になるだけあって、重そうな過去背負ってそうだな…

人のプライベートを覗き見るのは、やはり罪悪感がある。


そうか、グローリアの監視じゃなくて、王家がいまだに監視してるのか。


遺跡はユリウスがもう調査を尽くし、資料も全て回収したと報告したはずだが、それでも百年間、監視を続けていたんだな。

だが、≪此処≫をいくら監視しても無駄である。


隠微、認識障害、サイレント、あらゆる忍びの魔法を駆使して、遺跡に近づいた。


遺跡の一角にある石畳を一つ持ち上げ裏に返した。

裏面に魔力を流すとただの石畳だと思った面に魔法陣が浮かぶ。

これだけでは、何も成さない、これを魔力を使って書き換えるのだ。

『遺跡内へ転移・転移後10秒以内に書き換え消去』


魔法陣が光っても目立たない様に幻身魔法で、何も変化のない遺跡風景を転写させている。

光魔法の幻身が、自身を変身するだけでなく、対象物を変化させて見せることも出来ると知ったので活用している。

ちなみに、他人を変身させることも出来る。


監視人には見えてない光った魔法陣の上に乗ると、本当の≪遺跡内≫に転移した。


百年前ユリウスは、遺跡の調査を誰にも教えなかった。

秘密裡に調査し、秘密裡に去った、まあ誰も信用してなかったんだろうな。

人に知らせるのは危険と判断したのだろう。




□■□




ユリウスが初めて魔法陣によって遺跡内に入った時、随分奇妙な場所だと思ったようだ。


俺は、前前世の正志の記憶もあるので、そこまで違和感はなかったのだが。


そこは… そう、近未来風のオフィースのようだった。

全てがよく分からない金属と樹脂のような物で出来ている。

広さはかなりの大きさがある長方形だった。

両端にシンプルな簡略化したような机と椅子が並んでいる。


ユリウスがここで発見した資料というのは、全部古代文字で書かれた石板だったそうだ。

いわゆる紙類は一切ない。

そして、石板の古代文字も、読んだというより、鑑定で内容を把握したそうだ。

石板は今でもルカニア王家が保管しているという。


※余談だが、今世この世界では、豊富に紙があり使える。

遺跡の石板に書かれた紙の製法によってユリウスが広めた技術のひとつである。


そして、石板以外は全く理解の範疇になかったので、触らなかったという。


そうか、俺も分からないがまずは、


『遺跡内マップ展開』


下手に触るより、この方が確かだろう。

重要な部分を魔法で暴き出すことが出来るのではと使ってみた。


水色の箇所が2つ点った。


中央の金属の壁の一部とその下にある金属の床の一部だ。

ユリウスが俺の脳内で、ほう、と感心したような声を出している。


俺はマップが示す場所の、まず床の方に魔力を流した。


ガァァァァーーーーッ!!!


床の一部が四角柱の様にせり上がって来た。

せり上がった四角柱の前面の一部が空洞になっており、大きなポイント水晶が入っている。

水晶をせり上がった四角柱の上に置き調べてみた。


『鑑定』

※データ内臓水晶柱

○音声入力可能

○視聴は別箇所

○資格者限定


???ん?

正志があー、分かったと言っとる、ホントか?

取り合えず、壁にも魔力込めろと煩いので、実行した。


すると、魔力を込めた壁の一部が、ガラス面の様に光った。

もにたー??あー、あれか、なんとなく分かった。



水晶柱に言葉を発してみる。


「俺は資格があるか?」


ガラス面に文字が浮かんだ… が、読めない…


「俺の読める字にしてくれ」


【可能】


「ここは転移で来たんだが、何処だ?」


ガラス面にマップが表示された。


「え?まさか… 」


そこはブルック辺境公爵領に隣接する国境の山頂にある建造物。

つまり、古代の神殿だった。

あの入れなかった所の中なのか?


「何故、結界を貼っている?」


【強化資材不足二ヨル施設ノ劣化ヲ防グ為ノ保護】


はあ~~?なんじゃそりゃって、まあなんとなく分かったよ。


「遺跡後から転移して来たが、他からも此処へ来れる所はあるか?」


【中央施設カラナラ可能】


「それは何処にある?」


【白ノ大陸ノ施設】


マジか…


「そこも結界が貼ってあるんじゃないのか?」


【肯定】


「おいっ、駄目じゃん、白い大陸の施設の中に入る方法は?」


【亜人ノ大陸二アル遺跡跡カラ転移可能】


うわ~、面倒くせ~!!



この後も、色々試行錯誤で質問しまくり、疲労困憊だ。

取り合えず、此処は転移の足場が出来たので、いつでも来れる様になったのは幸いだ。



まとめると、


○遺跡跡は確かにルカニアにある3つだけ。

何故ルカニアにだけあるかというと、古代文明時代、支配階級と現地人の2極化だったらしいが、その支配階級が住んでいたのが、ルカニアの辺りだったらしい。


尚、古代文明が突然始まり突然終わった理由は、支配階級達の管理放棄の為とか、おいおい…


○現在居るこの神殿について。

今世神殿と呼ばれるこの施設は、結界で全く触れないことが神聖視され、そう呼ばれるようになった。


神殿は全部で5つ。

この大陸と、島国ガリオン、海中の極小島、亜人の大陸、白の大陸


○神殿の役目

データ内臓保管。

転移陣。

瘴気の浄化。

現地人への石板供与。

他。




□■□




今俺は温泉施設裏庭に【隠れ家】を出して、隠微結界を掛け、中に入って休んでいる。


疲れた、非常に疲れた…


まあ、だからさっきまで露天温泉にのんびり浸かって、心から癒されてから、ソファーで寝そべってダラダラしている。


うん、俺、偶に一人でまったりダラダラぽやぽやフラフラしていないと駄目なんだよ。


あ~でも、ピヨ太は居ても大丈夫、反対側のソファーでぴょんぴょん跳ねて遊んどる。


和むわ~~


頭の中に、あとからあとからアホみたいにいろんな情報が入ってきて、休めている。


2~3日ほど休んだら、セラ達に会いに行こう。


今はソファーでふて寝するわ、収納から毛布も出した。



おやすみ zzz

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