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始まりはどん底

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ひたすら有り余る力で気楽に生きたいという、筆者の願望ストーリーです。

ゆるっと読んで頂けると嬉しいです。

今僕は死にかけている…


短い人生だったなあ。

貧しい村の農家の4男。先日迎えた12歳の誕生日に口減らしに家を出された。まあ、僕の上の兄である3男も同じ目にあってたんだけど。今頃どうしてるかな?


僕はというと、ナイフとパンと水筒だけ持たされて、歩いて近隣の街を目指していた。

途中、魔イノシシに襲われて、死に物狂いで逃げた。

結果、なんとか振り切ったけど牙と爪で大怪我を負わされた。血まみれの失血状態だ。

意識が朦朧とする。


このまま死ぬのか、血の匂いでまた他の魔獣を呼んでしまうのかどちらかだろう…


ああ… 死ぬんだ…な…




『り… 』




『り…    じぇ… 』







『り  じぇ  ね… 』
















・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
















「っあ!!」

唐突に意識が戻った。


そして

「え? 怪我が少し治ってる?」

なんでなんだ?


ぐう~

「いやそんなのどうでもいい、腹減った」

逃げる途中でパンも水筒も落としてしまった。

「なんでもいい、何か食べたい。この雑草?食えるかな… っぺ うええっ まずっ」


くそっ

死んだ方がましだった。なんで生き返るんだよ。

確かなんか口から言葉が出た?


「りじゅ… りじぇ? りじぇね…」


その瞬間、どくっと心臓が震え、何かが体から抜け出す感覚に襲われた。



「なんだ、体が熱い。傷がさっきより更に小さくなっている?

これは

魔法?

いや、魔法なんて使えないだろ?」



本当に?




・・・・・・・・・・・・・・・




僕は、


俺は、


誰よりも魔法を使う事が出来る。




何故なら、(いにしえ)の大賢者だったのだから!!

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