第ニ章間章1〈帝国の始まり〉
二千年以上前"古き民達は、ここサーストベルクに帝国を創った。
理由は安定した魔術を扱う魔術師の育成だった。南域と北域を巡って戦った二回目の天破戦争後各地に残った。魔力残滓によって人々は"力を……魔力を手にした。
そんな初めて魔力を手にした者達を古き民達は、第一世代魔力能力者と呼んだ、そんな第一世代は二種類に分かれる。"力"を安定して使える者と安定せず暴走する者……古き者達は前者を開拓していた南域に受け入れ、後者を追い出した。
これが後の人類の存亡をかけた第三次天破戦争につながることとなる。全ては計画の為だとその当時の古き民達は口々に答えたと言うその"計画"の途中で生まれたのが、人を殺す事に特化した魔術を持った。"第二世代"である。彼らの特徴が、簡単で技が単に強力だった。基本技に人を瞬殺できる技があるなど全ての技オーバキルできる代物だった。だからだろう……争い事は絶えなかった。そして……人類は神に迫った。"大規模破壊魔術"(神技)の完成である。後に禁術として全て封印されたそれは……小国が一発で破壊できる程の力だった。その力が故に発動した者が魔力限界を超え、死に絶える者が急増したという。
そんな状況を知りながら彼らは研究を止めず、ついに彼ら目指していた完成品……第三世代(最悪の世代)が生まれる事となる。彼ら第三世代は魔術ではなく、"魔法"を使う初の世代である。
第三世代の登場に帝国は二千年かけ進めた計画の完遂を確信した。
二つあり、一つ目が大陸の完全支配化である。二つ目が悪魔を降ろす為の十二柱の儀式である。そして……その二つの計画の完遂は"大厄災"テンペストの生存につながる……すなわち全大陸の制覇、最終目標アールウェルト計画につながる。
「あともう少しで計画の完遂、新世界が始まる。」そう皇帝は呟いた。




