結末のない結末
無月さんは留守番、わたしは将矢さんと一緒にアジトへ行くことを三人で決めました。
一階のホールに着いた時、ちょっと正門から入る人たちとばったり会った。
驚きは秒ことに安心に引き替え、何故なら、そこにいたのは唯ちゃんを腕に抱いた赤彦さん、彩くんを背中に背負う加久良さんとフウンをベルトに着けた楽羽。
空気の流れさえも止まったような変な雰囲気になった。この中で、一番目に反応を示したのは赤彦さんでした。
「どうしてここに?」
それは明らかにわたしに向けたセリフ、だって赤彦さんのまっすぐな目からいろんな感情を混ざっていた。
「お帰りなさい。」
多分、これはわたしは考えられた最高の答えだった。
加久良さんは相変わらずニヤニヤして、「よお」と挨拶した。
楽羽は何も言わずわたしに微笑みをくれた。
双子を部屋へ送って、わたしたちは再びホールに戻った。突然の起きことで将矢さんとのアジト探りは後押しにした。
みんな食卓を囲んで座った。
何なんですか、この狼人ゲームの既視感は…頼むから、誰か声を上げてくれ。
「重苦しいな〜誰から始まる?」
心の中で救世主さえも見える加久良さんはわたしにウィングをくれた。
「みどりちゃんからはどう?」
イメージ崩壊、この人、絶対わざです。
全員の視線を一斉に向けられ、わたしは小さく震えた。
「ここで正体を自爆でしょ、おれから行こう。もう、疲れた。」
すぐ隣の赤彦さんは普段に全然違うトンと言葉使いで言い出した。
「赤彦、妹が幻滅するぞ。」
加久良さんの目を赤彦さんとわたしの間に何回も往復して笑い出した。
「黙れ、一度しか言わない。おれはずっと赤彦の役をやって来た、もちろん最初から自意識があった。茶会で同じテーブルにマスク、ミラー…」
そこで赤彦さんはちらっとわたしに一瞥して話を続けた。
「みどり、そして加久良もいた。」
「ぼくは控え人です。」
加久良さんは幾つの視線を受け止め、崩れない笑顔で両手で開いてさりげなく言った。
「僕は今、目の前のみどりと葵さんと同じチームで、なつみさんと夏斗くんもこっちのメンバー、後、リオくんがいつも手持ちの人形も…」
将矢さんもこっちの面子を簡単にまとめた。
「こいつはただ巻き込まれただけ、どうせ何もわからない、僕の方が説明します。」
楽羽の番になると、加久良さんは庇うように話題を引き受けた。
「先も言ったが、ぼくは控え人です、そして、もう一つ特別な身分の持ち主。ぼくはこの本の作者だ。」
誰も横口することはしなかった。
「つまらない時適当に書いたものなので、わるかったな。でも、肝心なのはそこじゃない。実は、ぼくはワンショット集をやるつもりで書いたが、途中気が変わって、全てのストーリを絡み合うように試した。結果、大失敗でした。ちょっと茶会で控え人として、自分の本が現れたのを気付き、迷いことなく選んだ……え…え…言いたいことがあれば、どうぞ、自分が撒いた種だから…」
赤彦さんは彼に一瞥して何も言わなかった。楽羽は加久良さんの肩を軽く叩いた。無月さんは口角を小さく曲げ、何を言おうとしたが、真正面の将矢さんの質問意図を気付き、目で合図に機会を譲った。
「どんな物語ですか?」
将矢さんは真っ直ぐに聞き出した。
「人殺しの監視カメラ、ループを引き起こすキャンディ、そして不運を喰い尽くすキーホルダー。」
加久良さんは記憶を探るような顔で答えた。
人殺しの監視カメラはよく知らないが、楽羽やフウンとわたしが元の世界で出会った。ゆきみさんの話によりますと、ループを引き起こすキャンディも彼女がいる世界に起こした出来ことだった。これってどういうこと?
「加久良さん、フウンを喰い尽くすキーホルダーは楽羽に贈る人形をモーテルで書いたのか?」
「その考えもありましたが……」
「加久良、わからないならはっきり言って、瑩を混乱させるな。」
楽羽はいささか厳しい口調で言った。
「大丈夫。おれたちは確か元の世界で出会った。自分は加久良が本の中作ったキャラなどくだらない考え忘れろ。」
楽羽はわたしの恐れを看破してきっばり言った。
「その通り、こいつはそんな大層なことできるはずがない。億が一本当でも、本の中から抜け出して、ぶん殴ってやる!」
赤彦さんの顔でこういうセリフを言いたした隣の人は拳を握りしめ加久良さんを強く睨んだ。
いつも優しくそうなお兄さんの豹変に絶えず、わたしは小さく笑い出した。
一瞬、雰囲気が柔らかになった気がした。
「解決方法を検討としようか。」
ずっと黙っている無月さんはやっと声を上げた。
「一つ確かめたいことがある。加久良、この本は完成したのか?」
聞き出したのは将矢さんだった。
「いいえ、途中廃棄した。」
……
「だからおれはあの時みどりを強制送還した。」
赤彦さんはイライラ呟いた。
「でも、どうしてそれはできます?わたしは赤彦さんとは違うチームですよね。」
「それは、多分、みどりというキャラは元々赤彦と強い繋がりがあるじゃないか。それに、最初のみどりは瑩さんではなかった。」
「ああ、そうか。いいや、待ってよ。兄さんはどうしてそんなチカラがあるの?」
不意にいつもの呼び方が出てきた。
赤彦さんはどうしようもない顔で嘆いた。
「お前好奇心深いな。おれにもよくわからないが、以前一度くだらないと思った時帰りたいと強く念じたら、本当に元の世界に戻った。もちろん、後強制帰還された。」
「システムエラーみたいな?」
「かも」
「加久良はその本を書き終えるという選択肢はないのか?」
楽羽は真剣な顔で提案した。
みんなの視線は一斉加久良さんに集めて、後者は手を大きく揺れて、「勘弁してくれ」と意を表した。
「終われないなら、みんなで棄権するのはできますか?」
とても悪い考えというのは認めます。書き終えない文を捨てるなんてよくないことは百も承知しますが、ここで解決方法になれるのなら、試すべきと思います。
「こういう前例がありますか?」
将矢さんは考えながら聞いた。
「終わらなかった本は混入されたこともあったが、全員放棄すると確かに強制完了できます。」
答えるのは無月さんはだった。
「本当ですか?」
赤彦さんは無月さんに確認を求めた。
「先、僕も言おうとした。ただ、ほかのメンバーはどうやって説得するのか?」
「待ってください。ほかのメンバーは誰のことですか?」
「作者のおれがわかるよ。和則に紗綾に史呂にピエロに蛍にリオ、上の双子。」
「これって全員?」
「そう。何、その疑い目は、ひどいな、瑩さん。」
「加久良さん、どんな本を書くつもりですか?もういい、知りたくない。」
その時、頭にゆきみさんの声が伝えてきた。
「瑩さん、今どこにいますか?」
「ゆきみさん、今日瑠間家にいます。聴いて、変なことがあった、冬弥さんも彦赤彦さんもここにいる。」
「なら、わたしたちは同じ世界にいるはず、わたしは今アジトにいます、ほかのメンバーもいます。今、来られる、そっちの仲間と一緒に来て。」
「わかった。」
みんなにゆきみとの会話を伝えると、赤彦さんと冬弥さんは驚き程スピードで転送用意を済ました。
淡い緑色の光の中で何か違和感を感じた。
アジトのみんなを目の前にして、ようやくその違和感の正体をわかりました。
二人のみどり、鏡を見てるようでそっくりなわたしたち、もちろん向こうはゆきみのさんでした。
これで、全員揃った。なんか考えより話がうまく進めた。わたしは飄々としてあんまり話に集中することはしなかった。だって、こういう形でこの冒険を終わるなんて予想もしなかった。
「瑩、大丈夫か?」
楽羽はいつの間にそばに来ていた。
「ああ、平気。おれも初心者で、こういう結末は残念だけど、今度は何が起こるかわからないから、落ち込むなよ。」
わざわざ慰め言葉を切れるのは嬉しいけど、どうしようもないこともたくさんあるよ。ここで、元気を出しましょう。
「そうですね。」
話を纏めると、みんな大きい輪を広げた。赤彦さんがチカラを発動した。
目の前にいる午後3時半を指す時計を見つめ、今度は文句も愚痴もやめ、ただ目の前の仕事に集中しました。
外は少し暗くなった。いつも通りの交差点で明るい声が漂ってきた。
「瑩、約束は忘れてないよな。」
わたしは微笑んで振り返った。




