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アルトンの幼少

 アルトンは京子が魔法学校に行くのを阻止しようとしてポチにつかみかかった。ポチは掴みかかったアルトンを振り払おうとせずに、彼ごと魔法学校へ転移させた。

 魔法学校では「魔法」と「呪文」の区別を学ぶ授業が始まる頃である。魔法学校の生徒は専任講師のオリエンテーションをとして基礎的な魔法を復習した。

 京子は生徒として入学の許可を得ていたが、ケイネス教授に「解放呪文」を向けられたことにより生命の危険を感じ部屋を退出する。

 その後、退出した矢先アルトンが吸血鬼の話をしていたので京子はアルトンを吸血鬼の森に探検をするため案内する。

 そこで吸血鬼と遭遇する。吸血鬼は京子を攻撃しようとしたがフォルダに撃退され、京子とアルトンはフォルダに連行されるのである。

登場人物

京子

アルトン=アルバス

アルバス婦人

アルバス

ケイネス教授

フォルダ

 

 ある晩は微笑な笑いが起きる程の地震が起きた。後で聞いてみると天草市を襲った群発地震であることが判明した。

「こどもの泣く声はいつ聞いても耳障りの良い音ですね」

 道程の生きる道はこれしかないと、アリウッドは手を京子の頬に当てた。

「この子は天才だからな、我々魔法を扱う者にとって巧妙の光となる存在だ」

「道程は私らがなんとしても守らなければならない」

「聞いていますでしょう。この邸宅は居る人間は魔法など信じない根っからの現実主義者が集まる邸宅ですよ」

「君、例え平屋だけのオンボロのお家のお家芸だとしても認めるしかないだろう」

「私は反対ですよこのようなお邸宅に」

「ワシも不本意ではある。しかし、大丈夫だろう。彼には愛があるのだから」

 ブルジョアは京子の頬を隠してある前髪を捲った。そこには縦棒が一本だけ書かれていた。

「この線は彼が天命を受け取った子である証拠だ。そして彼が比奈内京子である証明書である」

「それってつまり!」

「彼の入学は決まっておるのだ、彼に入学の意志があればの話だがな。」

 ブルジョアは赤子を玄関の横に置いた立春が過ぎていない2月のなのにも関わらず雨が降っているが彼が包まれている毛布は一度も濡れてはいなかった。

 それどころか包まれている布が水を弾いているようだ。弾かれた水滴は頬に当たり水しぶきとして地面に落ちて行く。

「はあ、私たちも早くここを立ち去るぞ」

「ええ、こんな世界に、もう滅ぶ世界に用事なんてものはありません」

 たつ子は棒を一振すると上空に浮遊した。それにあわせてブルジョアが目を閉じると家には京子一人だけが居た。


 朝の目覚めは日のあたる階段の裏から分厚い窓越しに見る。私は寝ぼけた声で一人「おはよう」と言う。今日は時間が有るので指を混ぜて遊んだりしていた。

 しかし、上から聞こえてきるうるさい音に私のコルチゾールは臨界点まで達する。慌てて部屋から出るとアルトンが京子にタックルをかましたのだ。

「はは、地区で一番を取ったタックルだ凄いだろう」

 彼は鼻息をあらく彼女を見下ろしていた。するとアルトンは後ろから来た巨漢の女性に頭を殴られたのだ。

「京子にそんなことをしてはいけません」

 私は彼から話を聞いていたが、それでもアルトンをを許すことはできなかった。アルトンは京子を見下ろす。

「京子ちゃんは私を見習ってくださいね」

 京子は聞いて、頭で理解した。

「私は敦子さんの味方です」

 私はおばさんの頬を手で撫でた。

「あら、可愛い子」

 するとおばさんは京子の手を繋いだ。

「俺のことは忘れていないか」

「あら、すっかり忘れていたわ、アルトン君」

 彼はプリプリに怒ると間取りの隅に陣取り母親から朝食を頂くのを待つ。敦子は苦笑いをすると、京子の皿に目玉焼き、ピクルスを置き、小鉢に大豆とアーモンドを乗せた。次に父の皿に盛り付けをして、最後にアルトンへ食事を渡す。

「そういえば」

 丸々と太ったアルバスは京子のすべらかな手に手紙を渡した。京子は自身に与えられた機会と言うモノに気づいていないようでもあった。

「もう私は18歳」

 彼女は私に枯れ草から棒を拾った。京子は自分の手と腕に感じたことのない力が加わり手から放す。

 棒は反時計回り10回転してから地面に落ちる。落ちた棒切れは時計回りに三回程廻ると動かなくなる。

 京子は嬉しさのあまり体を広げ部屋中を走り回る。京子はセトシスから手紙をもらいアルトンはお腹いっぱいの食べ物を与えられた。

 私はその棒に近づいた。棒は私が目を離すと真っ二つに折れた棒が一つに治っている。私が見間違えだと思い目を擦ると、アルトンが京子にタックルをしかけたのだ。

「気持ち悪い棒だな」

 アルトンは曲がった太い棒を一本持っていた。その棒をアルトンが持っているのは怖かったが京子は勇気を持って言う。

「アルトンその棒は危険よ」

「どう危険なんだ?」

「きっと魔法がかかっていると思うのだから触ってはだめ」

「確かにお前の言っていることは正しいのかもしれない。でも親父も言っていたぜ、魔法はないってな」

「魔法はあるって言ったじゃん」

「ああ、確かに魔法は有ると言ったな」

「でもアルトンはアルバスお父さんから、魔法はないと言ったて、言ったわよ」

「ああ、そのうち分かることだからな」

「嘘つき」

「そんなもの社会人を見れば分かるだろう」

「例えば君の友達の美以子ちゃん居るだろう。彼女は容姿端麗だが、頭がすこぶる悪いかった。健太くんは数学は得意だがそれ意外の教科はまるでダメだった。」

「でも今では君が教えたからみんな百点近くを取れている」

「まだまだそんなの勝手に決めつけないで」

「でも彼女たちよりも京子が高い点数を取れるのはなぜだと思う」

「それは君が彼女達より能力があるからだ」

「でも、能力なんて変わるでしょう」

「それは君がまだ若いからだよ」



「そうじゃ君は若い。しかし、若いだけではこの先苦労するぞ」

 暖炉から無数の煙を吐いていた。

「君は誰」

「僕はポチ」

「ポチさんが何の用事ですか」

「京子さんを我が大学に入学を許可することを決めた」

「それは決めただけだろ、僕は認めないからな」

「私行きたい」

「何!?」

「どうやら決まったようだな」

「これより彼女をわが学舎に移転させる」

「」


「アルトンはどうして居るの」

「何、無能力者をこの社に入れてしまったか」

「私が案内します。」

「ねえ、どうして無能力者を学舎に入れてはいけないの」

「正直者だけが居る世界に嘘つきを入れてはいけないよう学ぼうとしない者を入れてしまうとたちどころに彼の脆弱な常識をうち壊され怒り傷つけてしまうかも知れない」

「よく自分で頭が良いなんて言えるわね」

「そんなことは一言も言っていないぞ、頭の良さは相対的だからな」

「彼はきっと苦悩するだろうな、これから様々な友とであるだろに」

 ポチはマントをひろげて後ろの本棚と対になることになる。

「私、彼女に言って来ます」

 京子は階段を駆けて道を譲りながらも三階へ到達した。四階にはアルトンが居るのだが橋が一向に動かない。

「やあい、幽霊のアメンボだよ」

 彼女は私が言う言葉を繰り返した。

「どうして私の邪魔をするの」

「どうして私の邪魔をするの」

 彼女は私に変な顔をすると面白くなったのか、天井まで舞い上がる。

「どうしもここを通りたいのなら私を倒してから行きな」

 彼女は「どうしたの魔法も使えないの?」と煽るので私は下の奥歯を噛むことしかできなかった。

「ムササビ、一軸、カメレオン、この者に言うことを聞かせよ」

 京子は自身の杖を取り出した。杖は時折曲がっていたが新が真っ直ぐ延びてる杖であった。

 杖を彼女に向けると彼女は目を大きくして、透視した壁の向こうに行こうとする。私は杖を彼女に向けた。幽霊は怯えて居るようだったが私はお構い無し見つめる。そして彼女に振りかぶった。

「呪文にはもう当たりたくないよお」

 幽霊が四階の壁から支柱を通り抜け二回のエントランスホールまで退散する。私は幽霊が四階にある絵画の絵の奥に行くのを確認すると、貯めていた魔法を動かない階段へ向けて放つ。

「解放呪文は絶対にニゲラレナイ」

 杖は赤く紅色の光線を集めると雷に代わり階段に吸収された。すると階段の外周に一番長い頂点を包むよう幕を張る。

「階段よ私の命令で右に動け」

 幕が張られている間の階段は京子の言葉通りに右の廊下へと動く。私はニヤリと笑うとその廊下をかけて行った。

「アルトン大丈夫?」

 扉は全部で六つ有った。どれも木製の扉で隣に補助として台が一つ着いている。

 一つは寝室である。もう一つは男女が絡み合っていた。また一つは彼女が話を聞いている。

 最後の一室であった。一室で彼は空中へ浮かされていた。横にアルベルが抗体となる媒体を呪文により生成していた。しかし、アルトンにかかる魔法は呪いのよう離れない。

「遅かったではないか、京子くん、ポチと話していたのだから仕方ない、早く席につきたまえ」

 軸となっているのは中腹に居る男性である。彼のつくりだす抗体に生徒が力を与えている。しかし、教授の力が強いのかアルトンは一行に地に足をつけられないでいたのだ。

 振り向いて彼は京子に助けを求める。その顔はダンベルを持ち筋肉が千切れる少し手前まで追い込んだ顔である。

 京子は杖を取り出した。すると彼女は大きな声で「夢表し」と言う。すると彼の腹が引き締まった腹筋に代わり浮力は意味を無くしたのか零になりアルトンは地面へ落ちる。

「動けるようしてやるからな」

 それに合わせて男が「棘の道」と唱えるとアルトンの体からガスが抜かれて自由に身体として動かせるようなる。

「本当だ動ける」

 マルガス教授は苦虫を噛み潰す顔をした。それは禍々しく歪んだ嫉妬の顔である。アルベル青年はマルガス教授に握手を求めた。その皮下脂肪の裏にある煮えくり返った腸を隠し彼の握手に応じる。

「流石に杖ありで二人から反対呪文をかけられては抵抗できないな」

 先の顔が嘘であるよう京子に握手を求めた。京子は握手に応じた。

「優しいじゃん」

 アルトンも握手を求めて手を出すと杖を取り出し彼の腹部に直接げきし後方十メートルは後ろに飛だ。

「解放呪文だ」

 マルガス教授は口に棒を入れ先と同じ呪文を唱えた。

「冥土の土産に教えてやる。解放呪文はその名前の通り化合物などの無機物及び有機物の性質を100%引き出す魔法だ。解放呪文は対になる魔法を杖から出力しない限り術者が消滅しなければ解けない魔法だ。」

 マルガス教授の杖の光はどんどん大きくなる。

「すみません」

「謝る必要はないよ。ちなみにこの魔法は君を天国へ連れていく呪文だ。君は苦痛もない間に常世を去るだろう。」

 彼が『・・の道程』と言う。マルガス教授の鼻息が荒くアルトンの髪にかかった。アルトンは涙と鼻水でマルガス教授の手を濡らしながら必死に謝っていた。

 光が強まる程死期が短くなっているのが分かる。しかし、死期が強くなる程に光が弱まるのだ。

「解放呪文の対となるのが閉鎖呪文で閉鎖呪文は解放呪文に対抗できる可能性がある。それは閉鎖呪文を使用するさいに必要となる媒体が自身と自身の体であるからだ。」

 長い髪を左右に揺らしながら解除の文言を言う。二人がマルガス教授の杖に向けて杖を向けていた。彼はとっさのことであるが驚いた表情のまま向き直り杖を落とした。すると包まれていた光が瞬間泡となり消えた。

「この子は私が預かります」

 手を引っ張り部屋から退出する。彼女が話していた『解放の呪文』に対抗する方法を編み出そうとしていたが彼女からダメ出しを食らう。

「ミス京子」

「明日までに課題のプリントをしてきなさい」

 私は教壇の横にある大量の紙を見た。それが彼の話いたプリントである。京子はあきれながらに言う。

「それで今日の遅刻は無かったことになる」

「後で私の部屋に運ばせておきます」

 彼女はそう言うと部屋を退出した。

「いい、これから一ヶ月間の間ここで生活するの」

「ここでか、ジャンルグルに行けば猿の代わりに吸血鬼が出てくる場所でか」

「あら、意外に知っているじゃない。」

「そりゃあ、民話とか寓話の話しだぞ。そこでは王子様が必ずいるはずなのに」

「なら、話が早いわね。」

「見て、ハリケーンよ」

 すると壇上から彼女の声が聞こえた。

「私に任せてほしいわ」

「システムテンシア」

 丁度休憩をしていた女性が片手間に、呪文を放つ解放された呪文は力を放ち竜巻を消す。

「閉鎖呪文よ、ハリケーンにここは貴方がいる場所ではないことを教えてあげたの」

 京子が再び口を開く、声を出し彼女の話をしていた。


「このもりが吸血鬼の住む森よ」

 森は吸血鬼が住まう森であった。その森は朝だと言うのに真っ暗で蘭たんをつけないと足元がおぼつかないほどであった。白いもやが隠れていて私は彼女の手を握りながら奥へ進んだ。

「今からこの場所を案内するわよ」

 森の冷気はより激しさを増し暑い初夏になろうとしても真に冷える寒さである。

「僕は口から白い息を出しているけれど、京子はそんなことはいよね」

 京子は口をアルトンに向けた。

「それはもちろん魔法を利用しているからよ」

 京子はアルトンに何にもなしと言う。

「魔法は私たちに様々恩恵をもたらすと言っていたが、それは違うのか」

 京子は目を大きく見開き言う。

「対象に恩恵を与えるのは魔法であり、対象の邪魔を使うのが呪文よ」

 彼女は話を聞くだけではなく手を握った。夢は私が話を聞いていたことである。

「私があなたの夢を共に叶えようとして貴方が私の夢を共に助けようとすれば公助の関係になるの本当はそれだけ単純なモノなの」

 夢を諦めてここに来たアルトンにはとても耳の痛い話である。「だから私は貴方に協力するの、その分貴方も協力してくれるわよね」

「なら彼女が使ったのは魔法では」

 「それは違う」とはっきり言う。夢表しは竜巻ぐ起こす目的ぐ彼女が理想としているため状況に対する努力量と対抗して勝つからである。

 その価値基準は「共感」する部分であると言った。

「彼女のは呪文よ、だって自分の利益のために呪文を使ったのだから」

 京子は後ろを振り向きながら、歩く。それが災いを持ち運んだのか、彼女は太く固い何かと接触した。

「何よこの大きいの」

 京子は前を向くと黒くもっさりした何かが居た。

「これって素人でもわかるけれど、十分吸血鬼だよね」

 京子は私が話していたからである。京子は悲鳴をあげ私のいる場所まで駆け寄る。

「夢表し」

 すると白馬に乗った巨漢の男性が馬に乗りながら虹色の光線を五発射撃した。四発は地面に当たりはぜたが一発が当たると吸血鬼は雲の子を散らして帰った。

「こいつは吸血鬼だ。天使にも悪魔にもなれなかった中途半端な生物だ。先に挙げたよう天使や悪魔のよう概念ではなく、実際に生きているので物理的に倒すことはできるが見てのとおり頑健なので、至難の技だ。しかし、彼らは夢を持たない実利主義の亡者だから「夢表し」のよう過去を表す呪文をかけてやると途端に死ぬのだ」

 彼はそれを言うと杖をしまう。

「ならどうして吸血鬼はこの森にいるの」

 大柄の男性は大きな声でいう。

「それはな、夢を持つ子供が憎くてたまらないから夢を強奪するして自分のものにするためだ。」

 アルトンは泣きべそをかきながら言う。私は幽霊から聞いた話を思い起こしていた。私は彼女が泣いている声を聞いていた。私は彼女の声を聞くと安心して意識を手放した。

「それは怖いですね」

 アルトンは彼女が気絶する姿は愚か音も耳に入らなかった。僕は一つ一つ処理して行こうと考えた。僕は京子を助けるよりフォルダが言う言葉を聞く事を優先した。

「だか、安心して欲しいことに、よほど神経が衰弱していなければ強奪されることはない。それと君たちを俺のアジトに連れて行く、保護するためと説教のためにな。」

 彼は言うと彼女の額に光を灯した。光は彼女が話していた有機の葉っぱを塗ることで解決した。光はフォルダの体から薄い毛を取り出し棒の先端に括り付けた。

 それを彼女の『こめかみ』から神経に入れた。

 京子は一瞬痛い顔をしていたが直ぐに体が馴染んだので問題は無かった。私はこれが医学の原則であり真理であると考えた。

「わかりましたよ」

 宗助は治療を受けるために保護してくれると言う巨漢の男のあばら家に行く。京子は気絶していたので巨漢の男が担いで運ぶいくことにした。吸血鬼ぐ退散し気が抜けていたから彼は馬を降りて歩くことにした。

 

「京子!」

 彼女はうすらぼんやりと目を開ける。京子はアルトンを見ていた。アルトンの話をしていると彼女だけではなくフォルダに聞かれてしまうのではないのかと危惧した。

「うるさい声出さないの」

 アルトンは涙を流しながら京子を見守った。それはケイネス教授に口へ棒を入れられたときとは違う悲しみの涙であった。彼は首筋を見ると二つの麻色痣が見えた。

「この痣は」

 アルトンは彼女の首もとに手を触れる。すると彼女は体を強ばらせ目をつぶった。

「そいつは吸血鬼の痣だ。触っても化膿することは無いから別に問題ないが本人が痛がっているし辞めたらどうだ」

 アルトンは手を話した。こわばっていた体も成りをひそめる。

「すみません」

 京子は巨漢の男とアルトンを見比べる。

「フォルダさん、すみませんけれど二人だけにしてもらいませんか」

 二人は見つめ合いながらおでこをぶつけていた。

「もともと吸血鬼は臆病な性格で人を傷つけたりしないのだが、最近は吸血の活動が活発になっている。」

 アルトンはフォルダさんに頭を下げてお願いすると、彼は言い聞かせるよう京子とアルトンに言う。アルトンが再び頭を下げてお願いすると巨体を左右に揺らしながら外のベンチに腰掛けた。

「わかった」

 フォルダは部屋から退出した。

「ゴメン」

 「僕が吸血鬼をみたいなんて言わなければ良かった」と言えなかった。彼女は今と時折意識が飛んで夜更かしをしている状態とあまり変わらなかった。

「良いのよ」

 京子は指切り拳万をしたあと、彼女の首筋に見える血潮が若干細くなった気がした。夕日に照らされた指の隙間から夕日の光が漏れた。

「でも噛まれたでしょ」

 不思議なことに毛細血管の上にある皮膚の層から吸血されたのにも関わらず、出血していないことが、アルトンは神秘的に思えたのだ。

「こんなのけがのうちにも入らないわ」

 彼女は嘘をつかないよう頑張ろうとした。しかし、フォルダが製作した『誠の霊薬』のお陰で建前を話すことはできなかった。

「それならいいけれど」

 京子に「小指を出して」と言うと彼に話していた。アルトンは小指を出すと京子が小指を絡めた。夕日は限りなく綺麗な青を映していた。彼女のすぼめた口が話の途中から気になっていた。

「指切り拳万嘘ついたら針千本飲ます、指切った」

 彼女ら女性は同調することを求めた。

「言ったでしょ、私たちは一ヶ月間共生したいといけないから。良い」

 京子は小指を出すとアルトンに向けて突き出す。アルトンを小指で指さししたのである。

「良いよ」

 京子は辺りを見回すと青い透明の水晶を見つけた。水晶を京子は手に持つ。するとなぜかフォルダが口に手を入れながら物欲しそうに見ていた。

「だったら最後までやり切りましょう」

 二人は決意を顕にした。

 

⭐最後にお願い⭐

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